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双眼装置用アイピースの選定 [天文>日記]

双眼装置で使うアイピースを選ぶ場合、バックフォーカスの足りない望遠鏡で合焦させるにはバローレンズを併用する必要がある為、アイピースにはスマイスレンズの含まれていないものがまず基準になります。これによりロングアイレリーフの広角アイピースがほぼ選択肢から外れ、プローセルやアッベオルソなどのクラシックな形式のアイピースから主に選んでいます。加えてアイレリーフは小数点以下四捨五入で10mm以上と言う個人的な制限を加えている為、この条件でいくと最も短焦点のアイピースでも概ね12mm以上のものに限られ、この焦点距離が最高倍率となるように鏡筒に合わせてバローの倍率を変える、と言う使い方をしています。加えて中国製品は除外する方向で選定した結果、以下のような選択となっています。

※()内は①形式 ②レンズ構成 ③アイレリーフ ④見掛け視界 ⑤重さ

・TMBスーパーモノセントリック12mm
 (①モノセントリック ②1群3枚 ③10.2mm ④30度 ⑤70g)
・笠井HC-Or12mm
 (①アッベオルソ ②2群4枚 ③9.6mm ④42度 ⑤100g)
・笠井AP-12.5mm
 (①アストロプラン ②3群5枚 ③10.6mm ④50度 ⑤90g)

・TeleVue PL15mm
 (①プルーセル ②2群4枚 ③10mm ④50度 ⑤70g)
・笠井 EWV-16mm
 (①改良エルフレ ②3群5枚 ③9.6mm ④85度 ⑤120g)

・TMBスーパーモノセントリック18mm
 (①モノセントリック ②1群3枚 ③15.1mm ④30度 ⑤80g)
・谷Or18mm
 (①アッベオルソ ②2群4枚 ③14.4mm ④44度 ⑤75g)
・Meade SP20mm
 (①プルーセル ②2群4枚 ③14mm ④52度 ⑤110g)

・谷Or25mm
 (①アッベオルソ ②2群4枚 ③20mm ④45度 ⑤90g)
・谷Er25mm
 (①エルフレ ②3群5枚 ③21mm ④62度 ⑤130g)

・TeleVue PL32mm
 (①プルーセル ②2群4枚 ③22mm ④50度 ⑤180g)

eyep-sgn.jpg

同じ焦点距離のものが何本かありますが、バローとの相性で良し悪しが変わるため、同じ焦点距離でも設計の違うアイピースを揃えて使い分けています。あと双眼装置で使う上で重要なのが重量。アイピースは軽い方が良いのですが、その点でもクラシックなアイピースは優位性があります。個人的には一本200g以内で。

クラシック設計のアイピースは比較的アイポイントがシビアで、あまり覗き易い方とは言えないのですが、軽さ、像質とのトレードオフ、と言うか覗いている内に慣れました笑
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