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ミニボーグ45ED対空双眼望遠鏡 [天文>機材>望遠鏡]

ミニボーグ45EDを2本使用したEMSを使用しない対空双眼望遠鏡です。鏡筒の構成は対物側から、

・BORG ミニボーグ45EDII対物レンズ【2046】
・BORG M57/60延長筒M【7603】
・BORG M57ヘリコイドS【7757】
・BORG ミニボーグ鏡筒【6160】
・BORG M57→2インチオスAD【7502】
・スタークラウド SC2インチ90°正立プリズム(シュミカセネジ仕様)

となっています。

tlscp-mb45edbn_1.jpg

この双眼鏡を作るきっかけは以前Howie Glatter社のHα太陽望遠鏡P.S.T.を双眼化する土台(Solar Binocular Telescope Platform)を個人輸入した際に、造りが非常に良いのでこれに2インチ正立プリズムにミニボーグを組み合わせればEMSを使用しない、2インチアイピース交換可能な正立対空双眼望遠鏡が作れるのでは?と言うアイデアを思いつきずっと暖めていたのですが、昨今BORG製品のラインナップが著しく変更されていく中でミニボーグ45EDIIがディスコンになると知り、その時対物レンズの在庫がまだあった事から急遽計画を実行する事になりました。

ミニボーグ鏡筒も【6160】から新ミニボーグ鏡筒のDX-SD【6011】にモデルチェンジされており、当初は新型の方で作るつもりでしたが双眼化するにあたっていくつか問題に行き当たりました。ミニボーグ鏡筒はピント合わせを摺動で行いますが、旧型は対物側が動くのに対し、新型は接眼側が動きます。接眼側にはプリズムや2インチアイピースなど重量級の接眼アクセサリーが付くので摺動で動かすには微妙な調整が難しく、また摺動させた場合にドロチューブが少しでも回転してしまうと左右の光軸がずれてしまいます。この点旧型は台座からM57→2インチオスADを経由してシュミカセネジ仕様の正立プリズムに直結すれば接眼側パーツはネジ締め付けで固定され、摺動で動くのが対物側なのでピント合わせで光軸が狂う要素がありません。

もう一点はドロチューブ固定ネジが新型は接眼側から見て鏡胴左下に存在し、双胴にした場合に間にネジが挟まる為目幅を縮められれず、背の低いネジをホームセンターで探して干渉の影響を少なくする事は出来ましたが、やはりネジの位置に指が届き難いので、ドロチューブに接続するアクセサリーの重さもあってしっかりした固定も難しいものがありました。一方旧型は固定ネジが上にあるので双眼化してもネジが干渉する事がありません、ので新型鏡筒を2本購入して色々試しましたが結局は手放して旧型を入手する事になりました。

ピント合わせに関して、粗動は摺動で、微動はヘリコイドでと考えていていたものの、いざ探してみるとヘリコイドの多くも生産終了となっていて、現行品のM57ヘリコイドDXII【7761】が外径73Φとの事で双眼を想定すると目幅的に厳しく、旧製品のM57ヘリコイドSをオークションで入手しました。これでも外径67Φですが取り付け位置を前後にずらす事で間隔を63.5mmまで縮められます。

正立プリズムはスタークラウド製SC2インチ90°正立プリズムのシュミカセ仕様のものを使います。通常仕様だとバレルの長さ分光路が消費されピントが出ない可能性があり、接続がネジ直結の方が接眼側パーツ全体の固定がしっかりする上、重心も対物側に寄るので架台に載せた時の安定性も高まります。またアイピース固定ネジが右側にあって双眼化すると間にネジが挟まりますが、この正立プリズムはスリーブが内部でネジ止めされていてこれを緩める事で固定ネジ位置を反対側に回転させる事が無加工で可能です。ただアイピース差込口周辺が少し太くなっており外径は65mmあります。よってこの双眼望遠鏡の目幅の最小幅は65mmとなります。

使うアイピースに関しては最低倍率用にはLVW42mmを使い、倍率7.7倍、実視界8.4度となります。45mmの口径でこの実視界、おまけに対空双眼と考えると他ではちょっとないスペックになります。(それが狙いですが)ただ良像範囲が7~8割程度でこれを超えると大きく崩れるのは少し気になるところです。中倍率はイーソス17mmを使って19.1倍、実視界5.23度で、見掛け視界100度の双眼視をどうしても体験したかったのですが、これは素晴らしいの一言です。アイピースに目を近づけると像がレンズの中から飛び出てくるように見え、他のアイピースでは味わえない大迫力の星の海に圧倒され、この為だけにこの双眼望遠鏡を作って良かったと思いました。高倍率はナグラー9mmを使い、36.1倍、実視界2.27度となりますが、視軸が比較的ずれやすい事を考えるとこの位が扱い易い上限の倍率かと思います。対物の性能的にはまだいけそうですが、これ以上の倍率を使うなら望遠鏡で双眼装置を使う方が良いでしょう。

こうして出来上がったミニボーグ対空双眼望遠鏡ですが2インチ最大視野を使った超広視界低倍率観望、見掛け視界100度双眼視の大迫力などが味わえる点で他の機材にはできない事をやってのける唯一無二の機材となりました。不器用なので望遠鏡を自作しようと思う事はない自分ですが自分で選んだ部品を組み合わせて目的の機材を作り上げると言うのはいつもと違う面白さがありました。尚且つ良く見えて実用性も高いので満足度は高いです。

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その後、対物レンズをミニボーグ55FLにアップグレードしようと試みましたが、やはりこちらが良いと言う結論に落ち着きました。

その後、フィルターワークを可能にするアップグレードを行いました。

その後、対物レンズをミニボーグ60EDにアップグレードしました。

その後、正立プリズム部分の部品を切削加工し、このビノの最小目幅を63.5mmに短縮しました。
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