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マスヤマアイピースについて調べる [天文>日記]

最近国際光器で往年の銘アイピースのマスヤマシリーズが復刻したので、どんなアイピースだったのか古い天文ガイド引っ張り出して調べてみました。

マスヤマアイピースは大井光機で設計製造されたアイピースで、大井光機と聞くと個人的には谷オルソ亡き後の国産アッベオルソ(HD-ORシリーズなど)を手掛けてるメーカーとして認識していました。調べると大井光機を設立したのが増山さんだったんですね。

で当時(1987年頃)のマスヤマアイピースの特徴ですが商品説明では、高屈折、低分散ガラスを採用し、レンズは5枚構成で凸レンズ3枚使用により、Rの浅い、肉厚の薄いレンズを使用でき、当時としては長めの70%のアイレリーフを持ち、レンズ全面に4層マルチコートが施され平均透過率95%以上、と現行の高性能アイピースと遜色ない、当時としては異例のハイスペックのように思えます。

レンズ構成は3群5枚で構成図を見ると一見エルフレっぽいですが、見掛け視界が標準的でこれはいわゆるアストロプラン設計?なのでしょうか。改良エルフレと言った方が無難かもですが、国内外でマスヤマ式を採用したアイピースが密かに出回ってる噂も聞きますし、意外に身近なところで目にしているかも知れません。

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ラインナップは(超)長焦点側が充実していて、当時の2インチアイピースと言えば今でなら3インチアイピースのような、使える望遠鏡が限られる代物だったと思われます。

etc-msym-eyep_1.jpg

復刻したマスヤマアイピースを当時のものと比べると値段がかなり上がってますねw設計が新しくなり、性能も上がってるとの事ですので今後短焦点側がラインナップされるのか、性能は現行の高性能アイピースに迫れるのか注目したいところです。
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