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ヒノデ 6x21-N1 [天文>機材>双眼鏡]

昔から家に眠ってたルビーコート全開の逆ポロコンパクト双眼鏡とコーワSV25-8で見え味を比べようと思い付き、勿論比較にならなかったのですが、このコンパクト双眼鏡を持った時に思わず「軽っ!」と声を上げてしまうほどの軽さに驚き(150g弱)、SV(270g)も軽量と思っていましたが、この軽さを体感してしまうとその部分だけは羨ましくなってしまい、安さにつられて買ったSVですが、多少値が張ってもこの位軽くてちゃんと見える双眼鏡があれば散歩用には最高では?と探してみる事に。

コンパクト双眼鏡は各メーカーで色々販売されていますが、画質優先なら日の出光学が間違いないだろうと判断、その中でどれを選ぶか悩みましたが、5x20-A4は重さがSVとあまり変わらず、6x21-S1は懐具合が厳しい事情もあり、何より一番軽いと言う理由から6x21-N1を選ぶ事にしました。

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見え味に関しては多少迷光対策が甘いのか外光が入り易く、ヌケやコントラストの面で弱い印象もありましたが高級機と比べなければ気になる事はないでしょう。星を観たところでは個人的に気になる周辺像も視野の9割は点像で、視野はそれ程広くはありませんがSW-5257x42FLの様に周辺像の崩れが気になる事もありません。今回一番重要視した軽さの面ではSVはポケットには入るものの多少ずっしり感を感じていたのに対し、こちらは実測で143gと持っている事を忘れる程の軽さで、レンズは全て光学ガラスを使用し、プリズムに筐体の重さに加え、双眼鏡に求められる基本的な機能が全て備わっていながらPL32mmなどのアイピース一本より軽く出来ている事が何やら不思議に思えてきます。

大きさも折り畳んだSVより一回りコンパクトで当初の目的だった散歩のお供として個人的に最良の選択となりました。双眼鏡で何かを観る事が目的でなく、他の目的のついでに携帯したい、でも見え味に妥協したくない、そんな目的に合致する双眼鏡かと思います。観る目的で使っても何の差し支えもありませんが。

あと気に入った部分は今では珍しい日本製と言う事もあってか外装の仕上げが非常に良いです。中華製品は必ずと言っていいほどどこか造りの甘さ、値段なりの安っぽさを感じてしまいますが、この双眼鏡にはそうした甘さが全く感じられません。スペックに表れない部分の品質で手を抜いていないかつての日本製の良さを感じさせる、持つ喜びが味わえる製品で、楽天でランキング一位になったのも頷ける一品だと思います。
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