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国際光器 WIDE SCAN TYPEIII 20mm [天文>機材>アイピース]

双眼装置での月面観望で笠井EWV-16mmの見掛け視界85度の迫力ある見え味が気に入っていたのですが4xバロー併用の場合やや倍率が高めに感じた為、同等の見掛け視界でより低倍率が得られるこのアイピースに関心が湧き、販売終了からかなり月日が流れていましたが中古で何とか手に入れる事ができました。

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31.7mm径でありながら焦点距離20mmで見掛け視界84度、このスペックはナグラーであれば2インチアイピースとなるので本当に実現出来ているのか半信半疑でしたが、実視でEWVと同等の視界で20mmの倍率も偽りでない事が確認できました。

テレビューのHPでアイピースの絞り環直径が公開されていますが、ナグラー20mmで絞り環径が27.4mmに対しPL32mmが27.0mmとPL32mmは31.7mm径アイピースで最大の実視界を実現するアイピースと称されていましたのでこれ以上をどう実現しているのかと、WS20mmの絞り環をバレル側から見たところ確かにPL32mmより絞りが広い(と言うより31.7mm径バレル内径を限界まで使っている)事が分かります。

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PL32mmの絞り環はバレル内に存在しますが、この方法ではこれ以上の実視界を稼げないので、WS20mmの絞り環は本体内部に位置している模様で(下の画像はバレルを外して中を写したものです)、このアイピースのインプレでよく見受けられるバックフォーカスの短い筒ではピントが出ないと言われる要因と思われますが、この広角を実現するための苦肉の策だったのかも知れません。

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見え味に関してはEWVの見え方をそのまま倍率を低くした印象で、周辺像の崩れ方も同様ですが高拡大率バローとの併用ではそれ程気にならず、ヌケが良い素直な見え味で、アイレリーフがEWVより長く、アイレンズも大きい事でかなり覗き易い点が特に気に入りました。

このアイピースは元々ユニトロンで開発販売された製品と同一思われますが、2本の内一本を国際光器で入手した際、商品説明に谷光学製と書かれていて、ユニトロンの設計を谷光学が受け継いで国際光器で商品化された製品なのかと考えましたが真偽の程は定かではありません(国際光器に聞けば分かるかも知れませんが)。

EWVと同等のスペック(16mm/85度)のアイピースは他社製の現行品でも見受けられますがWS20mmのスペックの製品は他に類を見ないと言ってよく、ピント(絞り環)位置が他のアイピースと違う事から敬遠される事を覚悟の上でこのスペックを(無理矢理?)実現させたその心意気を買いたい(笑)と思わせるアイピースです。

見え味に不満は無く、当初の期待通りの見え方で月観望の常用アイピースとなりました。勿論日本製です。

アイピースのスペックはこちら