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アイピース室内チェック環境構築 [天文>機材>アイピース]

先日双眼装置のバローの拡大率を算出する為に室内の窓ガラスに方眼紙を貼り付けて計測していましたが、思ったよりも方眼紙の表面の詳細が見えた事から室内でアイピースの見え味の比較が出来ないだろうかと考え始めたそんな折、ふと視界を方眼紙から壁に向きを変えて見たところ顕微鏡で見るような表面の詳細が見えて、歪曲収差を見るには方眼紙が向いていますが、解像度や明るさ、ヌケやコントラストと言った性能を量るにはこっちの方が適しているのでは?と感じて試験的に見比べを始めてみました。

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後日双眼装置のバローの取り付け方を変更した事から再度拡大率を測ろうと機材をセットし、夜で室内照明だけでは暗かったのでライトを使って方眼紙付近を照らして測っていましたが、例によって視界を方眼紙からその横のすりガラスにずらしてみたところそこには驚きの光景が。

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何とライトの光を反射した無数の点光源が視野一杯に広がっており、さながら満天の星空のようで、更に明るい光点には綺麗なジフラクションリングまで見えています。室内照明を落として、ライトの光量も落とす事で更に夜空に近い雰囲気が得られ、点光源以外の部分でも淡い濃淡のガラスの表面模様が星雲の見え方に通じるところもあり、これなら室内で見え味を比べる環境としては理想的、とまでは行かなくとも実用レベルに達しているではと思わなくもありませんでした。

自分は基本的に望遠鏡の性能を見るのに昼の景色で判断するのは当てにならないと考えており、景色で望遠鏡を見比べてAよりBが良いと判断しても、星で見ると見え味が逆転する事が当たり前に起こるので、見比べは実際の天体で判断する事に拘っているのですが、今回の環境であればある程度参考になる性能比較が可能になるのではないかと期待しています。

何より天候やシーイングに左右されないでじっくり見え味を確認できるのは本当に楽で、これに慣れると星で見比べする気にならなくなるかも知れませんwそれは冗談として、今後は星だけでなくこちらの環境での見え味もインプレする上での参考としてみようかと考えています。