ミニボーグ45ED対空双眼望遠鏡 [天文>機材>望遠鏡]
ミニボーグ45EDを2本使用したEMSを使用しない対空双眼望遠鏡です。鏡筒の構成は対物側から、
・BORG ミニボーグ45EDII対物レンズ【2046】
・BORG M57/60延長筒M【7603】
・BORG M57ヘリコイドS【7757】
・BORG ミニボーグ鏡筒【6160】
・BORG M57→2インチオスAD【7502】
・スタークラウド SC2インチ90°正立プリズム(シュミカセネジ仕様)
となっています。
この双眼鏡を作るきっかけは以前Howie Glatter社のHα太陽望遠鏡P.S.T.を双眼化する土台(Solar Binocular Telescope Platform)を個人輸入した際に、造りが非常に良いのでこれに2インチ正立プリズムにミニボーグを組み合わせればEMSを使用しない、2インチアイピース交換可能な正立対空双眼望遠鏡が作れるのでは?と言うアイデアを思いつきずっと暖めていたのですが、昨今BORG製品のラインナップが著しく変更されていく中でミニボーグ45EDIIがディスコンになると知り、その時対物レンズの在庫がまだあった事から急遽計画を実行する事になりました。
ミニボーグ鏡筒も【6160】から新ミニボーグ鏡筒のDX-SD【6011】にモデルチェンジされており、当初は新型の方で作るつもりでしたが双眼化するにあたっていくつか問題に行き当たりました。ミニボーグ鏡筒はピント合わせを摺動で行いますが、旧型は対物側が動くのに対し、新型は接眼側が動きます。接眼側にはプリズムや2インチアイピースなど重量級の接眼アクセサリーが付くので摺動で動かすには微妙な調整が難しく、また摺動させた場合にドロチューブが少しでも回転してしまうと左右の光軸がずれてしまいます。この点旧型は台座からM57→2インチオスADを経由してシュミカセネジ仕様の正立プリズムに直結すれば接眼側パーツはネジ締め付けで固定され、摺動で動くのが対物側なのでピント合わせで光軸が狂う要素がありません。
もう一点はドロチューブ固定ネジが新型は接眼側から見て鏡胴左下に存在し、双胴にした場合に間にネジが挟まる為目幅を縮められれず、背の低いネジをホームセンターで探して干渉の影響を少なくする事は出来ましたが、やはりネジの位置に指が届き難いので、ドロチューブに接続するアクセサリーの重さもあってしっかりした固定も難しいものがありました。一方旧型は固定ネジが上にあるので双眼化してもネジが干渉する事がありません、ので新型鏡筒を2本購入して色々試しましたが結局は手放して旧型を入手する事になりました。
ピント合わせに関して、粗動は摺動で、微動はヘリコイドでと考えていていたものの、いざ探してみるとヘリコイドの多くも生産終了となっていて、現行品のM57ヘリコイドDXII【7761】が外径73Φとの事で双眼を想定すると目幅的に厳しく、旧製品のM57ヘリコイドSをオークションで入手しました。これでも外径67Φですが取り付け位置を前後にずらす事で間隔を63.5mmまで縮められます。
正立プリズムはスタークラウド製SC2インチ90°正立プリズムのシュミカセ仕様のものを使います。通常仕様だとバレルの長さ分光路が消費されピントが出ない可能性があり、接続がネジ直結の方が接眼側パーツ全体の固定がしっかりする上、重心も対物側に寄るので架台に載せた時の安定性も高まります。またアイピース固定ネジが右側にあって双眼化すると間にネジが挟まりますが、この正立プリズムはスリーブが内部でネジ止めされていてこれを緩める事で固定ネジ位置を反対側に回転させる事が無加工で可能です。ただアイピース差込口周辺が少し太くなっており外径は65mmあります。よってこの双眼望遠鏡の目幅の最小幅は65mmとなります。
使うアイピースに関しては最低倍率用にはLVW42mmを使い、倍率7.7倍、実視界8.4度となります。45mmの口径でこの実視界、おまけに対空双眼と考えると他ではちょっとないスペックになります。(それが狙いですが)ただ良像範囲が7~8割程度でこれを超えると大きく崩れるのは少し気になるところです。中倍率はイーソス17mmを使って19.1倍、実視界5.23度で、見掛け視界100度の双眼視をどうしても体験したかったのですが、これは素晴らしいの一言です。アイピースに目を近づけると像がレンズの中から飛び出てくるように見え、他のアイピースでは味わえない大迫力の星の海に圧倒され、この為だけにこの双眼望遠鏡を作って良かったと思いました。高倍率はナグラー9mmを使い、36.1倍、実視界2.27度となりますが、視軸が比較的ずれやすい事を考えるとこの位が扱い易い上限の倍率かと思います。対物の性能的にはまだいけそうですが、これ以上の倍率を使うなら望遠鏡で双眼装置を使う方が良いでしょう。
こうして出来上がったミニボーグ対空双眼望遠鏡ですが2インチ最大視野を使った超広視界低倍率観望、見掛け視界100度双眼視の大迫力などが味わえる点で他の機材にはできない事をやってのける唯一無二の機材となりました。不器用なので望遠鏡を自作しようと思う事はない自分ですが自分で選んだ部品を組み合わせて目的の機材を作り上げると言うのはいつもと違う面白さがありました。尚且つ良く見えて実用性も高いので満足度は高いです。
その後、対物レンズをミニボーグ55FLにアップグレードしようと試みましたが、やはりこちらが良いと言う結論に落ち着きました。
その後、フィルターワークを可能にするアップグレードを行いました。
その後、対物レンズをミニボーグ60EDにアップグレードしました。
・BORG ミニボーグ45EDII対物レンズ【2046】
・BORG M57/60延長筒M【7603】
・BORG M57ヘリコイドS【7757】
・BORG ミニボーグ鏡筒【6160】
・BORG M57→2インチオスAD【7502】
・スタークラウド SC2インチ90°正立プリズム(シュミカセネジ仕様)
となっています。
この双眼鏡を作るきっかけは以前Howie Glatter社のHα太陽望遠鏡P.S.T.を双眼化する土台(Solar Binocular Telescope Platform)を個人輸入した際に、造りが非常に良いのでこれに2インチ正立プリズムにミニボーグを組み合わせればEMSを使用しない、2インチアイピース交換可能な正立対空双眼望遠鏡が作れるのでは?と言うアイデアを思いつきずっと暖めていたのですが、昨今BORG製品のラインナップが著しく変更されていく中でミニボーグ45EDIIがディスコンになると知り、その時対物レンズの在庫がまだあった事から急遽計画を実行する事になりました。
ミニボーグ鏡筒も【6160】から新ミニボーグ鏡筒のDX-SD【6011】にモデルチェンジされており、当初は新型の方で作るつもりでしたが双眼化するにあたっていくつか問題に行き当たりました。ミニボーグ鏡筒はピント合わせを摺動で行いますが、旧型は対物側が動くのに対し、新型は接眼側が動きます。接眼側にはプリズムや2インチアイピースなど重量級の接眼アクセサリーが付くので摺動で動かすには微妙な調整が難しく、また摺動させた場合にドロチューブが少しでも回転してしまうと左右の光軸がずれてしまいます。この点旧型は台座からM57→2インチオスADを経由してシュミカセネジ仕様の正立プリズムに直結すれば接眼側パーツはネジ締め付けで固定され、摺動で動くのが対物側なのでピント合わせで光軸が狂う要素がありません。
もう一点はドロチューブ固定ネジが新型は接眼側から見て鏡胴左下に存在し、双胴にした場合に間にネジが挟まる為目幅を縮められれず、背の低いネジをホームセンターで探して干渉の影響を少なくする事は出来ましたが、やはりネジの位置に指が届き難いので、ドロチューブに接続するアクセサリーの重さもあってしっかりした固定も難しいものがありました。一方旧型は固定ネジが上にあるので双眼化してもネジが干渉する事がありません、ので新型鏡筒を2本購入して色々試しましたが結局は手放して旧型を入手する事になりました。
ピント合わせに関して、粗動は摺動で、微動はヘリコイドでと考えていていたものの、いざ探してみるとヘリコイドの多くも生産終了となっていて、現行品のM57ヘリコイドDXII【7761】が外径73Φとの事で双眼を想定すると目幅的に厳しく、旧製品のM57ヘリコイドSをオークションで入手しました。これでも外径67Φですが取り付け位置を前後にずらす事で間隔を63.5mmまで縮められます。
正立プリズムはスタークラウド製SC2インチ90°正立プリズムのシュミカセ仕様のものを使います。通常仕様だとバレルの長さ分光路が消費されピントが出ない可能性があり、接続がネジ直結の方が接眼側パーツ全体の固定がしっかりする上、重心も対物側に寄るので架台に載せた時の安定性も高まります。またアイピース固定ネジが右側にあって双眼化すると間にネジが挟まりますが、この正立プリズムはスリーブが内部でネジ止めされていてこれを緩める事で固定ネジ位置を反対側に回転させる事が無加工で可能です。ただアイピース差込口周辺が少し太くなっており外径は65mmあります。よってこの双眼望遠鏡の目幅の最小幅は65mmとなります。
使うアイピースに関しては最低倍率用にはLVW42mmを使い、倍率7.7倍、実視界8.4度となります。45mmの口径でこの実視界、おまけに対空双眼と考えると他ではちょっとないスペックになります。(それが狙いですが)ただ良像範囲が7~8割程度でこれを超えると大きく崩れるのは少し気になるところです。中倍率はイーソス17mmを使って19.1倍、実視界5.23度で、見掛け視界100度の双眼視をどうしても体験したかったのですが、これは素晴らしいの一言です。アイピースに目を近づけると像がレンズの中から飛び出てくるように見え、他のアイピースでは味わえない大迫力の星の海に圧倒され、この為だけにこの双眼望遠鏡を作って良かったと思いました。高倍率はナグラー9mmを使い、36.1倍、実視界2.27度となりますが、視軸が比較的ずれやすい事を考えるとこの位が扱い易い上限の倍率かと思います。対物の性能的にはまだいけそうですが、これ以上の倍率を使うなら望遠鏡で双眼装置を使う方が良いでしょう。
こうして出来上がったミニボーグ対空双眼望遠鏡ですが2インチ最大視野を使った超広視界低倍率観望、見掛け視界100度双眼視の大迫力などが味わえる点で他の機材にはできない事をやってのける唯一無二の機材となりました。不器用なので望遠鏡を自作しようと思う事はない自分ですが自分で選んだ部品を組み合わせて目的の機材を作り上げると言うのはいつもと違う面白さがありました。尚且つ良く見えて実用性も高いので満足度は高いです。
その後、対物レンズをミニボーグ55FLにアップグレードしようと試みましたが、やはりこちらが良いと言う結論に落ち着きました。
その後、フィルターワークを可能にするアップグレードを行いました。
その後、対物レンズをミニボーグ60EDにアップグレードしました。
2015-09-30 02:00
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ビクセン NPL25mm [天文>機材>アイピース]
GuideFinder用アイピースに谷エルフレ25mmを使っていましたが、視野の周辺がケラレていて谷エルフレの視野の広さが活かされていないのと、GuideFinderのアイピース固定方法がネジ止めなのでアイピースのバレルが傷つくのが嫌だった為、谷エルフレより若干視野が狭く、安価なこちらのアイピースに替えてみました。
谷エルフレとの見比べでは星像に締まり具合、視野の明るさ、ヌケが一見して分かるほど差があり、全体の造りもかなり粗が目立つと言うよりはっきり言って雑ですが、視野のケラレも無く、周辺像はNPLが良く、谷エルフレに比べて視野環がくっきりしていて気持ち良く、クラシックアイピースには無いツイストアップ見口が装備されアイポイントも寛容なのでとても覗き易いなど、GuideFinder用のアイピースとしてはうってつけです。
アイピースのスペックはこちら
谷エルフレとの見比べでは星像に締まり具合、視野の明るさ、ヌケが一見して分かるほど差があり、全体の造りもかなり粗が目立つと言うよりはっきり言って雑ですが、視野のケラレも無く、周辺像はNPLが良く、谷エルフレに比べて視野環がくっきりしていて気持ち良く、クラシックアイピースには無いツイストアップ見口が装備されアイポイントも寛容なのでとても覗き易いなど、GuideFinder用のアイピースとしてはうってつけです。
アイピースのスペックはこちら
2015-09-28 23:34
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ニコン 8x30EII [天文>機材>双眼鏡]
ミニボーグ45ED対空双眼鏡の最低倍率と実視界がEIIと同じ位になるのでこちらを手放そうと考えたのですが、他の鏡筒を使っている状況で、ファインダーで基準となる星から目標の天体を導入する道筋を事前にシミュレートするのにこの双眼鏡の広い視界がとても役に立つので手元に残しています。
2015-09-26 23:23
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スタークラウド SC2インチ90°正立プリズム [天文>機材>ダイアゴナル]
2個ありますがミニボーグ45ED対空双眼望遠鏡用のダイアゴナルとして使っています。バレル部分は取り外し可能で、スタークラウドではシュミカセアダプターを単体で取り扱いしているので、これでシュミカセネジ仕様と通常仕様を付け替えで兼用できます。プリズムの性能は高く、以前同等品の笠井のDX正立プリズムとDX天頂ミラーをビクセンED-130Sでアークトゥルスを見比べた時にはXW7の167倍で違いは感じられず、XW5の234倍でも違いが分からず、NZ2-4mmの292倍でようやく稜線と垂直方向に僅かに膨らむのが確認でき、お遊びで585倍まで引き上げて分離しきれないダルマ型の等光二重星の様に見えました。2インチアイピースが使える90度正立ダイアゴナルと言う特性を活かして、小口径望遠鏡を対空ファインダーとして使ったり、自分のようにEMSを使わない対空双眼鏡に使ってみたりと、アイデア次第で色々と使い道の広がるパーツだと思います。
2015-09-21 18:13
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Baader Mark V 双眼装置用バローレンズ [天文>機材>バローレンズ]
MarkV双眼装置用のバローレンズは鏡筒に合わせて、純正1.7xバロー、2.6xバローに加え、バーダーハイペリオンズーム用2.25倍バローを双眼装置に31.7mmのノーズピースを付けた先に取り付けることで約4倍のバローとして使える事が分かり、この3つを使い分けています。
2015-09-18 18:07
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ビクセン LVW42mm [天文>機材>アイピース]
2インチ低倍率用アイピースとして笠井KONIG-40mmを気に入っていたのですが、ミニボーグ45ED対空双眼鏡で使うのに2本揃える必要が生じて、KONIGをもう一本入手できる見込みが無いので手放し、同等のスペックで日本製と言う事でディスコンが決まって安売りされていたこのアイピースを代替としました。見掛け視界は65度となっていますがXW40と見比べてほぼ同じなので70度あると思います。以前は72度のカタログスペックでしたが大人の事情があるのかも知れません。XWやKONIGと比べる周辺像が若干劣る感じでミニボーグ45EDで見たところでは良像範囲は7~8割くらいでしょうか。逆にこのスペックのアイピースにしては覗き易いのが特徴で、シャープネスやコントラストは良好で、ビクセンらしい堅実な造りに好感が持てるアイピースです。
アイピースのスペックはこちら
現在各ショップ在庫処分特価となっていますが、双眼で使える太さで、2インチフルカバーする実視界を確保できる日本製のアイピースはこれで最後となるかも知れません。
アイピースのスペックはこちら
現在各ショップ在庫処分特価となっていますが、双眼で使える太さで、2インチフルカバーする実視界を確保できる日本製のアイピースはこれで最後となるかも知れません。
2015-09-17 01:20
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ビクセン SD-1 モータードライブコントローラー [天文>機材>架台]
電気をなるべく使わない観望スタイルにこだわる中で、モータードライブによる自動追尾だけは惑星を観る時などに個人的に必須なので許容していますが、赤緯側の微動は微動ハンドル回した方が早いのでモータードライブは赤経側一軸駆動で十分です。電池ボックスも嵩張りを減らす為汎用の単三8本用電池ボックスを使い、SD-1は電池6本で動作しますが、エネループは1.2Vと普通の電池より電圧が低めなのでスペーサー一本を入れて7本で合計8.4Vで動かしています。自分的に観望時間は長くて3~4時間程度で、眼視なのでぶっ通しで動かす事も無いのでこれで数夜くらいは電池は余裕でもちます。
2015-09-15 06:37
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ミザール SW-525 [天文>機材>双眼鏡]
実視界15.5度を誇る超広視界双眼鏡で、見掛け視界もナグラーに匹敵する広さがあり、価格からすると破格なスペックの超広角双眼鏡です。見え味もヌケが良くクリアーで、このタイプの双眼鏡としてはそれまで笠井のSUPER-VIEW 4x22EWを使っていましたが、実視界以外の全ての部分でSW-525が上回っていたので手放しました。
ただ星を見ると口径の割にあまり明るく感じられず、良像範囲も5、6割程度で周辺像の崩れも気になりますが、見掛け視界がとにかく広いので、空の暗い天の川の見えるようなところでは他の双眼鏡では味わえないダイナミックな光景を見せてくれます。造りはやはり安っぽいところがあり、ピントリングを回した感触がぐにゃぐにゃして若干ガタがある感じですが星見ではそれ程問題にならないでしょう。この機種がディスコンになった時、ミザールに電話掛けてこの双眼鏡の素晴らしさと再販の要望を伝えたりしましたがwこのスペックを受け継ぐSW-550がその後販売され、その見え味も気になるところです。
ただ星を見ると口径の割にあまり明るく感じられず、良像範囲も5、6割程度で周辺像の崩れも気になりますが、見掛け視界がとにかく広いので、空の暗い天の川の見えるようなところでは他の双眼鏡では味わえないダイナミックな光景を見せてくれます。造りはやはり安っぽいところがあり、ピントリングを回した感触がぐにゃぐにゃして若干ガタがある感じですが星見ではそれ程問題にならないでしょう。この機種がディスコンになった時、ミザールに電話掛けてこの双眼鏡の素晴らしさと再販の要望を伝えたりしましたがwこのスペックを受け継ぐSW-550がその後販売され、その見え味も気になるところです。
2015-09-13 10:45
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オライオンUK 250mmニュートンF6.3(高精度ミラー仕様) [天文>機材>望遠鏡]
GP-X赤道儀に載る最大口径の望遠鏡を求めて紆余曲折して行き着いたのがこのオライオンUK(通称英オライオン)25cmニュートンでした。口径25cmのニュートンにしては他に類を見ない軽さで、その中で口径比F6.3モデルを選んだのは最低倍率用アイピースにXW40を使う都合に合わせたのが大きいですが、短焦点に比べて周辺像の収差が少ない事、中央遮蔽が小さく高倍率性能も高い事など、Fの長さは七難隠すの格言がありますが、個人的にニュートンは調整が面倒な苦手イメージが強かった為、光軸調整が短焦点に比べて比較的楽そうと言う理由が一番大きかったかも知れません。代償としてはその大きさ、気軽に運用できる大きさではないですが、大口径望遠鏡が後ろに控えている事で小口径鏡筒を使っていてもいざと言う時の安心感(←?)があるような気がします笑
英オライオンはミラーの品質に定評があり、干渉計測定表付きの高精度ミラーを選択できる事もこの鏡筒を選んだ大きな理由の一つです。望遠鏡の個体差や当たり外れというものにかなり気にする自分的には安心できるサービスで、国産メーカーにも見習って欲しいところです。因みに自分の鏡筒は波面誤差PV≒1/8.547λ(面精度PV≒1/17.094λ)、RMS=1/52.632λ、ストレールレシオは98.6%と優秀な値を示しています。
実際の見えに関しては惑星などは素晴らしく良く見えます。条件の良い時に見た木星土星はこれが追い求めていた惑星像だと感激したものです。その後TSA-120を手に入れ、これも非常に良く見える鏡筒ですが、一番良く見えた時で比べれば英オライオンの方が一ランク上の惑星像でした。(口径を考えたら当然ですが)低倍率も勿論よく見えます。
英オライオン鏡筒の弱点は接眼部と昔から言われてきましたが、買った当初は特に不満無く使えておりむしろ合焦タッチは素晴らしく、造りはやや粗いながらもデュアルスピードフォーカサーは不要と思わせる出来でしたが、双眼装置にMarkVを使うようになって問題が発生し、双眼装置を接眼部に付けて手を離すと光軸が狂い、ドロチューブを支えるベアリングが重みで弾け飛んだりした為、やむなくMoonLite製のデュアルスピードフォーカサーに換装する事になりましたが、流石フォーカサーの専門メーカーだけあってこれはこれで素晴らしいフォーカサーだと感心しました。ただMarkV双眼装置を使い、このフォーカサーに変えてから純正の2.6xバローでも合焦しなくなってしまい、4x相当のハイペリオンズームバローを使う事になった為、双眼装置は惑星高倍率用となり、星雲星団を観る事がほぼ出来なくなってしまったのが残念です。
運用してみて光軸は割と狂い易い印象で、毎回レーザーコリメーターで簡易調整しながら使っていて、ニュートン反射が面倒くさいイメージは払拭されていませんが、構造を把握すれば全ての調整を自力で気の済むまで出来る意味で納得して使える良さはあると感じています。
その後C11への買い替えの欲求が度々生じましたが、この鏡筒の良さを見直す事で思い留まりました。
英オライオンはミラーの品質に定評があり、干渉計測定表付きの高精度ミラーを選択できる事もこの鏡筒を選んだ大きな理由の一つです。望遠鏡の個体差や当たり外れというものにかなり気にする自分的には安心できるサービスで、国産メーカーにも見習って欲しいところです。因みに自分の鏡筒は波面誤差PV≒1/8.547λ(面精度PV≒1/17.094λ)、RMS=1/52.632λ、ストレールレシオは98.6%と優秀な値を示しています。
実際の見えに関しては惑星などは素晴らしく良く見えます。条件の良い時に見た木星土星はこれが追い求めていた惑星像だと感激したものです。その後TSA-120を手に入れ、これも非常に良く見える鏡筒ですが、一番良く見えた時で比べれば英オライオンの方が一ランク上の惑星像でした。(口径を考えたら当然ですが)低倍率も勿論よく見えます。
英オライオン鏡筒の弱点は接眼部と昔から言われてきましたが、買った当初は特に不満無く使えておりむしろ合焦タッチは素晴らしく、造りはやや粗いながらもデュアルスピードフォーカサーは不要と思わせる出来でしたが、双眼装置にMarkVを使うようになって問題が発生し、双眼装置を接眼部に付けて手を離すと光軸が狂い、ドロチューブを支えるベアリングが重みで弾け飛んだりした為、やむなくMoonLite製のデュアルスピードフォーカサーに換装する事になりましたが、流石フォーカサーの専門メーカーだけあってこれはこれで素晴らしいフォーカサーだと感心しました。ただMarkV双眼装置を使い、このフォーカサーに変えてから純正の2.6xバローでも合焦しなくなってしまい、4x相当のハイペリオンズームバローを使う事になった為、双眼装置は惑星高倍率用となり、星雲星団を観る事がほぼ出来なくなってしまったのが残念です。
運用してみて光軸は割と狂い易い印象で、毎回レーザーコリメーターで簡易調整しながら使っていて、ニュートン反射が面倒くさいイメージは払拭されていませんが、構造を把握すれば全ての調整を自力で気の済むまで出来る意味で納得して使える良さはあると感じています。
その後C11への買い替えの欲求が度々生じましたが、この鏡筒の良さを見直す事で思い留まりました。
2015-09-10 18:54
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笠井 31.7mmDXペンタプリズム [天文>機材>ダイアゴナル]
基本的に31.7mm径アイピースを使う時は2インチダイアゴナル+2インチ→31.7mm変換アダプターで使うのであまり出番が無いのですが、月のクレーターなどをガイド本と照らし合わせて見る時など裏像を避けたい時はこのダイアゴナルの出番となります。ペンタプリズムなので高倍率の観望でもアミチプリズムの様に稜線による光条が入らないのは気分が良く、他には無いとてもユニークなダイアゴナルだと思います。
2015-09-10 09:12
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ビクセン GP-X赤道儀 [天文>機材>架台]
ビクセンの赤道儀がSPからGPにモデルチェンジした際にそれまでセレストロンのC11を載せていたセンサー赤道儀も無くなり、その代替として用意されたのがこのGP-X赤道儀ですが(以下GPXと呼称)C11とのセットのみで販売され単体販売される事が無かったのでその仕様には謎が多いです。色々情報を集めたところではGPDと比べて、軸受けの部材がスチールに変更、ウェイトシャフトが延長され、シャフト径もφ20mm→φ25mmに変更、赤緯体のヘッドが平らで任意のアリミゾが取り付け可能、と言ったところが主な違いでしょうか。またGPDには標準装備のD型明視野照明装置が外されており、重心を低くする事で更なる強度アップが図られています。
積載重量には諸説ありますが13kg~15kg程度と言われており、バランスウェイト(9kg)がめちゃめちゃ重い(シャフトも重い)のはGPDより明らかに重い鏡筒を載せる事を想定されている事の証左と言えるでしょう。実際このバランスウェイト一個で15kg程度の鏡筒までならバランスが取れます。
GP赤道儀と基本的に使い勝手が変わらずGPDを超える積載量を持つGPXはGP系最強の赤道儀と言っても過言ではなく、我が家で一番重い鏡筒を載せる架台として頑張っています。因みに三脚はHAL-70です。
積載重量には諸説ありますが13kg~15kg程度と言われており、バランスウェイト(9kg)がめちゃめちゃ重い(シャフトも重い)のはGPDより明らかに重い鏡筒を載せる事を想定されている事の証左と言えるでしょう。実際このバランスウェイト一個で15kg程度の鏡筒までならバランスが取れます。
GP赤道儀と基本的に使い勝手が変わらずGPDを超える積載量を持つGPXはGP系最強の赤道儀と言っても過言ではなく、我が家で一番重い鏡筒を載せる架台として頑張っています。因みに三脚はHAL-70です。
2015-09-09 12:17
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セレストロン SkyMaster 15x70 [天文>機材>双眼鏡]
10cmクラスの大口径双眼鏡と4~5cmクラスの普通口径の間を埋める双眼鏡として格安のこの双眼鏡を買いましたが口径と倍率のバランスが良いのか他のスペックの双眼鏡に比べて星がたくさん見える気がします。フジノンの16x70FMTやニコンの18x70SPが名機と言われるのも、この口径倍率の組み合わせの妙が利いているのかも知れません。格安双眼鏡だけに地上風景を見ると像の眠さはありますが星見には影響が無く、見掛け視界が意外に広く実測70度程度の広々とした視界で、これだけ見えればFMTやSPまでいらないかも、と感じるほどです。全体的な造りは安っぽく、実質的な有効径が63mmしかなかったりする部分もありますが、それを補って余りある安さと見え味なのでこのスペックの入門機として最適かと思います。
15倍なので手持ちは基本的に厳しいですが、対物レンズの付け根の細い部分を掴んで、肘をどこかに固定すると意外にブレないで観望できます。
*
大事な事を書き忘れていましたが、この双眼鏡は当たり外れあります。自分も3台覗いて1台は光軸が怪しかったです。怪しいと思ったらショップに問い合わせすれば多分ショップもその辺りは認識してると思うので良品に交換してくれる、かも知れません。
15倍なので手持ちは基本的に厳しいですが、対物レンズの付け根の細い部分を掴んで、肘をどこかに固定すると意外にブレないで観望できます。
*
大事な事を書き忘れていましたが、この双眼鏡は当たり外れあります。自分も3台覗いて1台は光軸が怪しかったです。怪しいと思ったらショップに問い合わせすれば多分ショップもその辺りは認識してると思うので良品に交換してくれる、かも知れません。
2015-09-09 04:20
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TeleVue Nagler 9mm [天文>機材>アイピース]
この2本は双眼装置では使わず、対空双眼鏡の中倍率域で使う用アイピースです。クラシックアイピースの切れ味良くヌケが良い見え味は惑星向け、ナグラーのしっとりした階調深い見え味は星雲星団向けと言う印象で星が綺麗に見えるアイピースです。
アイピースのスペックはこちら
アイピースのスペックはこちら
2015-09-05 11:57
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国際光器 ヘッドランプ『HEDDY-RW』 [天文>機材>その他]
ヘッドランプは以前PETZLタクティカプラスを使っていてプラスチック部品が崩壊してこちらを買ってみましたが安いのにめっちゃ使えるヘッドランプです。タクティカプラスは白LEDに赤いアクリルカバーで赤色照明作る仕組みでしたがこちらの方は赤LEDで灯り作っているのでカバーを開閉する手間がありません。最初買ったものは初期不良品で交換してもらいましたが使ってみて具合がいいのでもう一個買い足しました。ただ赤色ランプの一番明るさが小さい状態でもまだ明るいと感じますので何か対策を講じたいところです。
2015-09-05 11:44
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笠井 ワイドビノ28 [天文>機材>双眼鏡]
自分の住んでいる肉眼で2~3等星しか見えないような光害地で星座を確認するのに絶大な威力を発揮する個人的に無くてはならない双眼鏡です。復刻版の初期ロットなのでコーティングの色が赤茶色です。何だかんだで所有してから結構な年月が経ち、金属部分があちこちサビてきていますw 落下防止にビクセンのストラップを付けています。
2015-09-03 22:44
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OPT レーザーコリメーター [天文>機材>アクセサリー]
個人的に望遠鏡は屈折派で反射望遠鏡はめんどくさそうなイメージがあって苦手だったのですが、その一番の理由の光軸調整をめんどくさくない範囲に留めてくれる自分にとっては無くてはならないツールです。OPTより個人輸入したもので、コリメーター自身の光軸を調整する冶具を自作した事で安価な製品ですが安心して使えています。
2015-09-02 19:42
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AstroStreet L型マルチプレート [天文>機材>アクセサリー]
趣味人でNorthernCross L型マルチプレートとして売られているのと同じものです。
APM10cm対空双眼鏡を使う上で悩ましい問題だったのがファインダーをどう取り付けるかでした。双眼鏡にファインダーを直接取り付けできないので、当初SP赤道儀を経緯台モードにしてウェイトシャフト側にウェイト軸カメラ雲台を介してファインダーを取り付けるアイデアを思いつき一応使えるようにはなったのですが、やはりポルタで使える方が格段に稼働率が上がるので、双眼鏡を載せるマルチプレートにファインダーのアリミゾ台座を直接取り付けできないかと考えていたところAmazonで見つけたのがこの双眼鏡プレートです。
アリガタ部分が長く、ネジを通す長穴が開いているのでここに無改造でファインダー台座が取り付けられる!と思い早速注文し、アリガタの長さがもう少し欲しかったですが、ファインダー台座をプレートと反対側に付ける事でとりあえず干渉せず使えるようになりました。またプレートも肉厚があり非常に頑丈で10cm対空双眼鏡を載せてもびくともしません。ポルタに10cm対空双眼鏡はかなりの過積載で以前ポルタマルチプレートを使っていた時はかなりの振動がありましたが、このマルチプレートに替えてから振動がかなり収まり、以前揺れてたのは過積載よりもプレートの強度が弱かったせいなのではと考えています。
その後ファインダー台座の取り付け位置を双眼鏡側に移動しました。
APM10cm対空双眼鏡を使う上で悩ましい問題だったのがファインダーをどう取り付けるかでした。双眼鏡にファインダーを直接取り付けできないので、当初SP赤道儀を経緯台モードにしてウェイトシャフト側にウェイト軸カメラ雲台を介してファインダーを取り付けるアイデアを思いつき一応使えるようにはなったのですが、やはりポルタで使える方が格段に稼働率が上がるので、双眼鏡を載せるマルチプレートにファインダーのアリミゾ台座を直接取り付けできないかと考えていたところAmazonで見つけたのがこの双眼鏡プレートです。
アリガタ部分が長く、ネジを通す長穴が開いているのでここに無改造でファインダー台座が取り付けられる!と思い早速注文し、アリガタの長さがもう少し欲しかったですが、ファインダー台座をプレートと反対側に付ける事でとりあえず干渉せず使えるようになりました。またプレートも肉厚があり非常に頑丈で10cm対空双眼鏡を載せてもびくともしません。ポルタに10cm対空双眼鏡はかなりの過積載で以前ポルタマルチプレートを使っていた時はかなりの振動がありましたが、このマルチプレートに替えてから振動がかなり収まり、以前揺れてたのは過積載よりもプレートの強度が弱かったせいなのではと考えています。
その後ファインダー台座の取り付け位置を双眼鏡側に移動しました。
2015-09-01 18:15
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