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タカハシ TSA-120 [天文>機材>望遠鏡]

GP2に載る惑星が一番良く見える鏡筒を求めてこの製品に目に留まり、某ランキングではALTER-7と同等の評価だったので悩んだのですが、スターベース名古屋のHPに書かれた『TOAシリーズの廉価版と言うには相応しくないほどの高性能機』の謳い文句に惹かれ、『いつかはタカハシ』の想いを叶える為笑、これが最後の鏡筒!と言い聞かせて清水ダイブで購入。

北海道にはタカハシ製品を直で見られるようなお店は無く、天文活動を一人で行ってきた自分にはタカハシ鏡筒は今まで一度もお目に掛かった事が無かったので、正直どれ程の性能なのか疑心暗鬼なところもありましたが、実際手にしてみてまずその造りの良さや品質面で非の打ち所が無く、買うと何かと品質面で不満が出る中華製とは真逆で、日本製の良さを再認識させる持つ喜びを感じられる製品だと思いました。

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まず地上風景を見てみて、以前所有していたビクセンED-130Sは高倍率で遠くの木の葉などを見るとピントの山がはっきりしないややぼやけた像で、一緒に見比べていたFL-90Sに負ける見え味だったのですが、TSAはFL-90のシャープネスをそのままに口径をアップした見え味で、口径が大きくなればそれだけ収差も大きくなり、精度良く作るのは大変なはずなのでこれは凄いと驚きました。

火星木星土星を見てまず感じたのがピントの山の鋭さで、ピント合わせでこれまで使ってきた鏡筒と比べて少ない行き来でスパッと合わせられるのも驚きでした。個人的に惑星観望は双眼装置の使用が前提で、この場合組み合わせるアイピースの都合で最高倍率を300倍までしか掛けられないのですが、空の条件の良い時はもっと倍率が欲しいと感じる事も多々あります。このクラスでは比較的細い鏡筒と言う事でコントラストの部分で不利になる前評判を聞きましたがそこに不満を感じる事もありません。

また恒星で焦点内外像を見るとやや負修正気味ですが歪みなどは感じられず、光軸もきっちり合っています。光学性能だけでなく、組み付け調整の精度の高さも流石タカハシと思わせます。

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双眼装置を使う上でバックフォーカスがどの程度あるのか分からなかったので合焦するかが気になっていましたが2.6xバローで普通に使え、2インチも含めた手持ちのアイピースは全て合焦し、ドロチューブのストローク量やバックフォーカス量も適正で、ラックアンドピニオンの合焦機構もとてもスムーズで、使い勝手に関する細かい部分まで良く考えられて作られていると感じました。

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こうなるとこれ以上見えるとされるTOA-130が気にならないでもありませんが、TSAの軽さは何物にも変え難く、温度順応の面ではTSAであっても冬の北海道では時間が掛かりますので、扱い易さで上回るTSAはトータルバランスに優れた傑作鏡筒ではと思います。初めてのタカハシ鏡筒でしたが満足度は高く、今後はタカハシ信者になりそうな勢いですw

FC-100DLサイドバイサイドで比較観望してみました。

その後鏡筒バンドを軽い社外品に換装しました。

その後鏡筒バンドをビクセンの鏡筒バンドに換装しました。

その後中華製のアリガタプレートキャリーハンドルに交換しました。

その後ブランカ150SED購入資金として一度手放しましたが、後悔した末ライトブルー鏡筒に買い戻しました。
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