SSブログ

ミニボーグ45ED-Hα太陽望遠鏡 その1(Coronado SolarMaxII-40/BF5フィルターセット導入篇) [天文>機材>望遠鏡]

Hα太陽望遠鏡の定番と言えばP.S.T(以下PST)ですが望遠鏡をこれ以上増やすのは家族の目が厳しいので、
手持ちのミニボーグ45EDにマッチするコロナドのHα太陽フィルターセット(Coronado SolarMaxII-40/BF5)に目をつけ、多少円高に振れた頃合いを見て個人輸入で入手。コロナドブランドですがMeadeの製品として売られている事を知りました。

セットは専用ケースに収納されています。ブロッキングフィルター(ダイアゴナル)の射出口径は製品名の通り5mmしかありませんが、ミニボーグ45ED程度の焦点距離(325mm)であれば十分の余裕があり、対象を視野の中心で捕らえる限りケラレや周辺減光が起こる事はありません。PSTと口径は同じですが、半値幅0.7ÅとPSTの1.0Åより若干狭いのでミニボーグ45EDの優秀な光学系との組み合わせで良像が得られる事を期待しました。

flt-crnd-smf40_2.jpg

ミニボーグ45EDの対物フードにはφ52mmフィルターネジが切ってありここにメインフィルターを直接ネジ込みできます(ネジピッチは違うようですが十分深くねじ込めます)。実際の見え味は第一印象で太陽の外縁にはプロミネンスが飛び出てるのははっきり分かりましたが表面模様が判然とせず、Hα太陽望遠鏡は当たり外れが大きいとよく言われるので心配しましたが、何度かじっくり見ている内に暗い線状のダークフィラメントや黒点周りには白く光るプラージュと思しきものも確認でき一安心しました。チューニングダイアルとチルトダイアルで調整するとプラージュが消えて表面の細かい模様も見えてきて、ネットの他の方のインプレを見る限り十分な性能は出ていると感じます。ただ筒先に手を伸ばしてダイアル調整するのは結構面倒くさいです。アイピースはナグラー9mm(36倍)かXW7(46倍)辺りを使っていますが、口径的にこの位が丁度良い感じです。

flt-crnd-smf40_3.jpg

パーツ構成は以下のようになっています。

・Coronado SolarMaxII-40mmメインフィルター
・BORG ミニボーグ45EDII対物レンズ【2046】
・BORG ミニボーグ鏡筒【6160】
・BORG フィルターBOXn【7519】
・BORG M57/60延長筒M【7603】
・BORG M57ヘリコイドS【7757】
・BORG 2インチホルダーSII【7504】
・TeleVue 2インチ-31.7mmアダプター
・Coronado BF5ブロッキングフィルター

メインフィルターがかなり重く、ダイアゴナル(BF5)が軽いのでヘリコイドは鏡筒手前側に持ってきました。フィルターBOXnとM57延長筒Mはまとめて延長筒Lに置き換えができるのですが、夜観望モードとの切り替えの都合の関係でこの形に落ち着きました。

flt-crnd-smf40_4.jpg

Hα太陽観望は見えるものが観る度に変わるのが面白い事も去る事ながら、昼間に夜の惑星観望と同じ感覚で星見ができるのが何とも不思議な気分で、太陽一つと言えども観望対象が時間的に大きく広がり、情報量が多くて楽しめる観望対象が増えたのが大きな収穫でした。

その後ダブルスタック仕様にアップグレードしました。
nice!(0)