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笠井 BLANCA-150SED その2(落下防止対策編) [天文>機材>望遠鏡]

鏡筒を架台に載せる際にアリミゾにアリガタ底面がちゃんと接しておらず、僅かに斜めになって浮いている事に気付かす固定ネジをしっかりと締めつけたつもりが、その後グラつきを確認してちゃんと固定されていなかった事に気付いたヒヤリハットが何度かあり、もしこの状態で鏡筒を振り回せばストーンと落下する事態は間逃れませんので、特にブランカ150SEDの様な重くて割と高く持ち上げる必要がある鏡筒に関してはその様なヒューマンエラーが起こり易いと感じたので万一の為の落下防止策を講じる事にしました。

アリミゾから滑り落ちるのを防止する事態を防ぐ一般的な方法はアリガタの端に突起を付ける方法ですが、この鏡筒のアリガタにそれができるのか、加工や買い替えが必要になるかどうかチェックしたところ、アリガタを固定する前方のネジ穴が長穴になっている事に気付き、ここにストッパーネジを取り付けられないかを試してみる事にしました。

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このアリガタの上面はRが付いており、中央が凹んだ形になっていた事からナットを一個入れるぎりぎりの隙間があった事が幸いし、適当なネジを立てる事ができました。ちょっとネジが長すぎる気がしましたが、丁度良い長さのものが手持ちの中では見当たらず、この場合長は短を兼ねると考えてこのままで。

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150SEDの鏡筒バンドは上に取っ手が付いている関係上バンド幅を動かす事ができなかったので、ストッパーネジを追加した状態でアリガタの固定ネジが入るのか微妙でしたが、ぎりぎり固定する事ができました。よってストッパーネジをこれ以上太くする余裕はありません。

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結果として無加工でストッパーネジを立てる事ができましたが、このネジを追加してももし滑り落ちて架台にこのネジが引っ掛かった場合に、反動で三脚架台ごとひっくり返る危険性もあって完全に安心はできないのですが、ダブルブロック締め付け式のアリミゾとの組み合わせでフェイルセーフ的な機構になった事である程度は安心して使えそうです。

TRUSCO ポケットレベル35×70(アナログ水平器) [天文>機材>その他]

これまで三脚の水平を取る為にスマホの水準器アプリを入れていたのですが、定期的にキャリブレーションをしないと表示が狂う事が多く、いざ使おうとした時にキャリブレーションが必要な状況で、水平な場所が見つからないと水平が取れない時があり、不便に感じる時がありました。

またスマホがデリケートな機械ですので、三脚の架頭に載せる使い方では脚の長さを調整する際に落下させて壊す危険性があり、また厳寒期の観望で気温が氷点下10度を切るような環境ではスマホ自体が動かなくなる可能性も考えられた為、構造が単純な故に信頼性が高く、耐久性、耐候性も高いアナログの気泡管を使った水平器を使ってみる事にしました。

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構造が単純とは言え測定器ですので何となく日本製のこの製品を選びましたが、視覚的にも水平が分かり易く何で素直に最初からこうした製品を使わなかったのかと後悔するレベルの使い易さです。衝撃で壊れる心配もまずありませんので、天体観望の様な半分アウトドアな用途で使うにはこうしたアナログの計測器が向いていると思いました。

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一点難があるとすれば角が尖っていて持っていて手に刺さると痛い点で、面取りしてくれると嬉しかったかも知れません。