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2019年1月6日部分日食 [天文>日記]

この時期は道東は晴れている事が多いですので、欠け始めから終わるまで観察する事ができました。機材的には3年前と違い、今回はHα太陽望遠鏡がありますのでこれで日食を観望する事を楽しみにしていました。

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撮影は当初予定していませんでしたが、最近スマホのカメラで露出や感度をマニュアルで変更する手段を知ったので試しに撮ってみましたが、記念写真程度には撮る事ができました。とは言え手持ちスマホでの撮影にそれなりに悪戦苦闘していたのでこの写真が撮られた正確な時間は記録していませんでしたが、他に日食を撮影された方の写真から推察して、運良く最大食に近い時間の様子が撮れたのではないかと思っています。

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眼視ではプロミネンスやプラージュが月に隠されていく様子が見られて、この望遠鏡ならではの景色が見られたと満足しています。

とは言え毎度の事ながらHαでの太陽観望は調整が難しく、また双眼装置での観望はアイポイントがシビアでストレスが溜まります。その点では12x36ISソーラーフィルターを付けた観望はお手軽でよく見えますので、望遠鏡用のソーラーフィルターもあるのですが、わざわざ引っ張り出す気にはなれませんでした。

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今年12月にも部分日食がありますので、今度は多人数で見られたらいいなあと期待しています。

ELS双眼装置を使ったお遊び双眼鏡 [天文>機材>望遠鏡]

ELS双眼装置はこれ単体で正立像が得られる双眼装置ですのでこれに対物レンズを直結すればそのまま双眼鏡になるのでは?と思いつき、折角望遠鏡用のアイピースや対物レンズを使うなら尖ったスペックが欲しいととりあえずアイピースは手持ちのナグラー9mmをチョイス、対物レンズはかなり短焦点でなくては低倍率が得られず、手持ちでの観望が厳しくなるので画質度外視で何とケンコークローズアップレンズNo.10(焦点距離100mm)を使ってみる事にしました。対物レンズ以外は手持ちのパーツを寄せ集め、構成は、

・Kenko MCクローズアップレンズNo.10(フィルター径52mm)
・BORG ミニボーグ用フード(BK)【60207】
・BORG M57ヘリコイドS【7757】
・BORG 2インチホルダーSII【7504】
・2インチ→31.7mmアダプター
・ELS双眼装置

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これで合焦が得られ、確かに普通の双眼鏡のように扱えますが、画質が・・・すさまじく悪い!wいや予想したよりはまともに見える気もしますし、スペック的には見掛け視界82度、倍率11.1倍、実視界7.38度と中々尖ったスペックで、外観も中々カッコイイ気がします笑

この画質の悪さは対物レンズが完全に用途外と言う事もありますが、双眼装置で明るさが半分になっている部分が大きな要因(暗い)の気がします。究極のスペックを追い求めればアイピースをイーソス10mmにすれば見掛け視界100度、倍率10倍、実視界10度とかのニコンWX10x50を上回るスペック番長な双眼鏡が出来上がりますが、見え味から言えば凄まじく割に合わないでしょう笑

もう少し現実的な見え味が得られる組み合わせを模索すると、直視双眼鏡として手持ちを想定すると低倍率が欲しいのでやはり対物の焦点距離は出来るだけ短い方が良く、かつボーグパーツに接続できるとなるとやはりケンコーのクローズアップレンズ、その中で焦点距離200mmのACのNo.5辺りが画質が期待できるぎりぎりのラインでしょうか。

アイピースは折角望遠鏡用のアイピースが使えるなら普通の双眼鏡ではまず実現できない見掛け視界100度アイピースを是非とも使ってみたいところです。とは言えイーソス2本は価格的に非現実的ですので、ここは庶民の味方、最近流行のXWAアイピースが性能価格的に妥当なチョイスでしょうか。尚、焦点距離はELS双眼装置の開口径の制限があるので9mmが限界と思われます(13mmだと恐らくケラれる)。

これにELS双眼装置用の0.66倍レデューサーを組み合わせれば、倍率14.7倍、実視界6.82度、見掛け視界100度の手持ち双眼観望が実現できます。倍率がやや高めですが得られる見掛け視界と実視界を鑑みればぎりぎり実用範囲内、かも知れません。

とは言えやはり双眼装置で光量が半分に落ちるので画質的に見合うものが得られるのか不透明ですので、この為だけにパーツを買い揃えるのはリスクがありますが、ELS双眼装置と対物レンズ直結で手持ち双眼鏡に、と言う発想は活かせる事が分かりましたので、たまたまパーツがある程度揃っている方には色々試してみるのも面白いかも知れませんね。

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ミニボーグ45ED-BINO その3 [天文>機材>望遠鏡]

ミニボーグ60ED-BINOは最小目幅が68mmである事が難点とこれまでも何度か言及してきましたが、これを解消する手段として対物レンズを45EDに戻す事で65mmまで縮める事はできたもののまだ不十分に感じ、更なる目幅短縮の方法を模索していました。

色々考えた結果このビノの対物を45EDにした場合、目幅短縮のネックとなっていたのが2インチ正立プリズムのアイピース当たり面部分で、ここの外径が65mmとなっていたところを左右それぞれ周囲を1mm削り、外径を63mmとする事で目幅を短縮させる事にしました。この切削加工は遊馬製作所に依頼、完璧な加工で帰ってきました。

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この加工により今度は対物側に存在するヘリコイド部分が干渉するようになり、この部分の最小幅が63.5mmありますので、これが改造後のこのビノの最小目幅となりました。

このビノを作った最大の目的はイーソス17mmを使った見掛け視界100度による双眼視を実現させる事で、イーソス自身の太さが62.5mmありますので、63.5mmまで目幅が縮められればEMSを使用しないビノとしてはまずまず満足と言ったところです。

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加工後の部品を実際に組み上げてみて、隣り合うイーソスが接触するぎりぎりまで目幅を寄せられるようになり、加工前とは1、2mmの差ですが、これでより多くの人が覗けるビノになったと思います。

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今回改造により60EDは自分用、45EDは多くの人に見せる用とより役割が明確になり、2インチ双眼、100度双眼視がお手軽に体験できる機材として今後も活躍させてあげたいところです。

ビクセン Comet Book(スマホアプリ) [天文>書籍・ソフトウェア]

ビクセンの無料星空アプリ、彗星情報アプリです。画面モードは星図表示モード、宇宙視点モードの大きく二つあり、この内宇宙視点モードは太陽中心モードと彗星中心モードで切り替えが可能です。

星図表示モードは下部のスライダーで日付時間を変更して星図上の彗星の移動の様子を確認できます。星図は勿論拡大縮小移動表示が可能です。

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一方宇宙視点モードは3D表示で各天体(惑星彗星)の位置関係を確認でき、時間移動させる事で何時どの程度彗星が地球に近づくのか極めて直感的に把握できるのがこのアプリ最大の利点、魅力では無いでしょうか。これを頭に入れておくと実際の星空で彗星を見た時も印象も変わってきます。

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操作が極めてシンプルで分かり易いのも良いと思います。ビクセンの天文アプリはMars Bookも使っていましたが機能が豊富な故に何をどう使えばよいのか迷うところもありましたが、こちらはより機能もシンプルで洗練されている印象を受けます。

個人的な要望としては表示できる彗星が自分の環境では2つからしか選べず、恐らく現在見える彗星が自動でチョイスされているのではと思いますが、過去歴代の彗星のデータを任意にスマホに取り込めるようにできればより楽しめるアプリになるのではと思いました。また実際の星空で大体の彗星の位置を知る為に星図表示モードでデバイス追従モード(スマホの向きに合わせて星図が移動する)が欲しいと思いましたが(android版での使用です)、無料としては本当に良くできたアプリと思います。アプリ容量も数MBで動作も軽く、スマホの負担になりません。

今近づいている彗星が何時見頃なのかを把握しておきたい場合にはかなりオススメできるアプリです。ウィルタネン彗星の接近状況を知りたいと試しに入れてみましたが予想以上に役に立ったので急いで記事にしました。

ハクキンカイロ スタンダード [天文>機材>その他]

これまでソロで天文活動していた時は割と観望時間が短かったので防寒装備も割と適当だったのですが、今年に入って観望会に参加するようになり、これまでより長く遅い時間まで活動する事になってとても今までの装備では耐えられず、自分の体温だけで暖まるのには限界を感じたので何か一つ熱源を持ち歩こうと決意し、ベテラン参加者の方のオススメもあって手に入れたのがこのカイロでした。

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このハクキンカイロ、名前だけは昔から聞いた事がありましたがどんな原理かは全く知らず、改めて調べると気化したベンジン(炭化水素)が白金を触媒として酸化(炭酸ガスと水に分解)する際の反応熱で暖めると言う火を使わない安全な方式である事が購入の決め手となりました。老舗の日本製と言うのも安心感がありますね。

構造的にはタンクの中には綿が詰め込まれており、ここにベンジンを注入して染み込ませ、ここから気化したベンジンが上の『火口』と呼ばれるプラチナとガラス繊維が詰まった部分に触れる事で発熱します。如何にも火が点きそうな見た目ですが、触媒反応を開始させる為のきっかけとして最初にこの火口部分をライターなどを使って数秒火であぶりますが、その後は火口部分が勝手に熱くなり火は使いません。

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取り説を見てぱっと見使い方が分からなかった部分として、このスタンダードの場合2カップベンジンが必要となっていますが、付属のピンク色のカップを横から見ると二本の線が引いてありますが、上の線の分量で1カップとの事です。つまりこのカップで2杯分注入する事になります。尚ベンジンはこのカイロ用のベンジンを用います。

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また2カップで24時間持続するとなっていますが、そんなに長い時間使わないので1カップ、もしくは半カップと燃料を少なく入れる使い方は問題ないのかメーカーに確認しましたが、全く問題ないとの回答でした。

実際使ってみると評判通り十分な熱量で、熱くて触れないくらいになりますので付属の専用袋に入れて持ち歩くのですが、背中の腰の辺りを暖めたいと思ったので別途カイロベルトを購入しました。

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その後の観望会で身に付けてみましたが、カイロ一つで全身が暖まる訳では無いですが自分の身体以外の熱源が存在するだけで格段に暖かく、この時新たにユニクロのダウンベストも新調した事もあってそれまでより遥かに長時間楽に活動できるようになりました。安定した熱量で長時間保つのがこのカイロの長所かと思います。一個で足りない場合は複数持ち歩くのもいいでしょう。

尚途中でこのカイロの使用を中止したい場合はジップロックなどの中に入れて空気を遮断すると消えるそうです。普段使わない時も何かの間違いで暖まる事が無いようにジップロックに入れて保管しています。


1000m視界→見掛け視界算出ツール Ver1.2 [天文>Webツール]


【 1000m/yds視界→見掛け視界(°)変換 】

単位選択: メートル(m) フィート/ヤード(ft/yds)

1000m視界: 倍率:

【見掛け視界】: -
【実視界】: -



【 実視界(°)→1000m/yds視界変換 】

実視界:

【1000m視界】: -
【1000yds視界】: -ft



双眼鏡の見掛け視界を知ろうとした時に見掛け視界の表記が無く、代わりに1000m視界が表記されている事がありますが、これでは見掛け視界が分かり難いので算出するツールを作ってみました。おまけで実視界から1000m視界を算出するツールも作りました。

※注意事項
PCでの使用を前提としています。モバイル環境では上手く動作しない可能性があります。

※変更履歴
Ver1.2:1000ヤード視界での計算、フィートでの入力に対応
Ver1.0:公開

2018年11月10日士幌高原ヌプカの里星空観察会 [天文>日記]

自分は今まで星見はソロ活動オンリーで他人の機材を直接見る機会も無ければ、直接会って星の話をする事など一切無かったのですが、今年自宅から比較的近距離の士幌高原で観望会が開催された事がきっかけで、これに参加する事で念願叶う事となりました。今回はその4回目の参加で天候は雲一つ無しの絶好のコンディションでした。

ここは標高600m程度の高台にあり、南側の視界が開けていて地平線まで見えますが、遠くにある士幌や帯広と言った市街地まで見渡せるポジションなので高度20~30度位までは光害の影響を受けています。逆に北側は大雪山方面の山々が連なっており人気が無く相当に暗いです。因みにSQMの測定では21.3超を記録していましたので十分な空の暗さではないでしょうか。

ここでの観望会は主催者側の計らいで天体観測ドームが備え付けのロッジヌプカと呼ばれる建物のそばに望遠鏡を設置できるので、北側から吹き付ける強風から機材を守る事ができます。観望時に寒ければ建物の中で暖をとる事もできますし、トイレもあり、別料金が掛かりますが宿泊も可能で、安全を確保しつつ暗い場所で、広い空をじっくり観望したい場合(流星群観察など)にはここの観望会は絶好の条件と言えるかも知れません。

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この日の観望は自分は21時過ぎに到着しましたが、その時見掛けた人数が数人でしたので、逆に少ない人数なら・・・と自分の機材を出す事にしました。持ってきたのはAPM10cm対空双眼鏡で自称散開星団キラーの異名(?)を持つ散開星団の多い冬場には頼りになる機材です。勿論人前に自分の機材を出すのは初めてでした。自分が機材を設置したところで建物の中にいらっしゃった他の参加者の方も姿を見せ、全員で10人弱の人数だったでしょうか。

この対空双眼鏡にいつものようにXW20を付けて(倍率27.5倍、実視界2.55度)ペルセウス二重星団、アンドロメダ、M36、37、38、オリオン大星雲、M41、46、47辺りを観てもらいましたが、観て喜ばれるとこちらも嬉しい気分になりますね。ただ双眼鏡を人に見てもらう場合は目幅調整が逐次必要となるので多人数で見るにはあまり向かない機材かも知れないと思いました。今回程度の人数であれば問題ありませんでしたが、やはり双眼観望派の自分としては双眼観望の良さを体験して欲しい気持ちもあるので悩ましいところです。

途中建物のドームに備え付けのペンタ150EDで天王星を見せてもらいましたがこれは凄かったです。自分の25cmニュートンより遥かに良く見えた印象で、300倍強の倍率でもシャープで明るく立体感があり、条件が良ければ自分の目でも衛星まで見えそうな手応えを感じました。星雲銀河を観るならば大口径ドブには叶わないでしょうが、こと惑星観望においてはやはり最強クラスの鏡筒ではないでしょうか。

他の参加者の方でも機材を出している方がいらっしゃいました。自分以外の星見機材を見るのも前回の観望会が初めてでしたので機材好きの自分としてはやはり吸い寄せられてしまいます笑 ただ観望会慣れしていないので写真を撮られている方がいる場合、ヘッドライトをどの程度使って良いのか加減が分からず、機材を見たくて赤ランプ点けたまま近づいて、撮影の気配に気づいて慌てて消したりを何度も繰り返していたのはまずかったかも知れません汗;

また天体導入に関しては自分的に星図を見ながらの手動導入に拘りがあったのですが、前回今回と他の参加者の方々が自動導入機でスイスイ天体導入されているのを目の当たりにすると今更ながら自分の導入がえらい非効率に思えてきました笑 最近はAZ-GTiなど手頃で高機能な架台も出てきて話題ですのでその内手を出してしまいそうです。

こうした観望会は普段味わえない暗い空で星を見る事ができたり、他の人の機材を見せてもらったりできる楽しみも大きいですが、やはり同好の士の方と話が出来る事が一番楽しい事かも知れません。昨今のSNSなどを通じて全国の方とお話が出来るのも素敵な事ですが、こうした生の交流はネット上とは違う格別の楽しさがあり、今後も機会があれば積極的に参加したいところです。

プリンス6.5x32 vs 7x42FL [天文>機材>双眼鏡]

旅行に行く時はいつも7x42FLをお供に持って行くのですが、以前旅行に行った際プリンス6.5x32も同伴させました。

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旅行先の湖の湖面、湖面に浮かぶブイ、湖面の光の反射、浮かんでるボートに書かれた文字の見え具合、岩山の山肌の質感など見比べましたが、中心像のシャープさはプリンスが勝っているように見える時もあれば、FLが勝っているように見える時もあって対象や状況によって印象が変わりましたので、トータルではやはり互角と言って良いかも知れません。

口径の大きいFLはぱっと見明るくて解像度も高いのですが、プリンスはヌケの良さでFLを上回っている印象で、FLの後にプリンスを覗くとベールが一枚取れたようなすっきりした見え味で、倍率が低い事も関係しているかも知れませんが全体的に像が引き締まっている様に見えました。

色合いに関してもFLに比べるとプリンスは暖色系、ややもするとプリンスの方が自然な色合いに感じました。FLは白を白く見せる性能には定評がありましたが、プリンスの方が着色が無いように見えるのは自分の好みの問題なのだろうか?と自問自答する状況に。

今まで最高クラスの性能と思っていたFLが、価格が10分の一以下の双眼鏡に劣るように見える事があって良いのかとか、自分の双眼鏡を見る目に少々自信が無くなってくる始末でしたが、プリンスが高い性能を持つ双眼鏡なのはやはり疑い無いように思えます。ただ夕方に薄暗くなると全般的にFLの方が良く見える気がしました。

次に星見における見え味の違いについて、天の川の星が密集している場所を見て比較観望しましたが、FLは口径が大きいので星が明るく煌びやかな点はプリンスでは勝てない部分ですが、やはり良像範囲が狭く、視野の5割程度より外の星像が円周方向に伸びる非点収差のような崩れが個人的に不快で、これがあるのでFLを星見に使う気になれないところです。

一方プリンスは歪曲(樽型)を感じますが、周辺像の崩れ方がFL程不快な感じを受けないので、星見では普通に使える印象です。32mmと言う口径が星見には物足りないかも知れませんが、倍率が低く、実視界も広いのであれば視野に占める星の量、リッチフィールドの観点から言えば40mmクラスの双眼鏡にも見劣りする事は無く、手振れの影響も少なく、目的の天体を探しやすい点においても星見には向いている双眼鏡だと思います。

個人的には昼の景色にはFL、夜の星見にはプリンスと言う使い分けになりそうです。

ビクセン デスクトップ脚 [天文>機材>架台]

自宅に西側に窓がある部屋が一室あり、ここからはベランダ観望では狙い難い金星など早い時間に沈む天体を見るには適した場所なのですが、この部屋に望遠鏡をセットしようと思っても窓側にテーブル(ミシン)が置いてある部屋なので、この上に架台を載せて観望したいと手に入れたのがこの三脚でした。

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造りはしっかりしていますが脚が短いので、長い鏡筒や重い接眼アクセサリーを付けるとバランスを崩し易く、運用には若干注意が必要です。

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窓際で星見したい!と言う窓際星見族には便利なアイテムですが既にディスコンとなっており、この文章を書いている時点ではネットを見ると店頭在庫はいくつかあるようですので、欲しい方はお早めに。

ASToptics キャリーハンドル [天文>機材>アクセサリー]

TSA-120に今までビクセン純正のキャリーハンドルを付けていましたが、ネジ一箇所止めで持ち手の片方が浮いている為、運搬時にびよんびよんとアームが微妙にしなるのが気になり、持ち手の両端でネジ止めされるタイプの汎用のキャリーハンドルは無いものかと見つけたのがこの製品でした。

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かなり肉抜きされているせいかビクセン純正よりも軽く(約180g)、また造りが丁寧で品質も良く、この鮮やかな青のアルマイト塗装が中々美しいです。

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実際にTSAに取り付けて持ち上げてみると、ビクセン純正は持ち手部分の角が丸みを帯びていたのに対し、こちらは角ばっているのでハンドルを握った感触はゴツゴツしており、ビクセンの方が手には優しい感じです。

ただやはりハンドルの両端2箇所でバンドにネジ止めされると固定されている感じが全然違いますので、運搬時の安心感はこちらが圧倒的に上です。軽い鏡筒であればビクセンのハンドルでも問題を感じませんが、ある程度重量がある鏡筒の場合はこうしたハンドルが向いていると思います。

先日取り付けた赤色のアリガタと組み合わせると何とも言えない色合いになりましたが、個人的にはカリフォルニア-すばるカラーと呼んでます笑

Svbony 210mmアリガタプレート [天文>機材>アクセサリー]

以前TSA-120バンドとアリガタをビクセン純正品にしましたが、ビクセン純正アリガタのアタッチメントプレートWTが中央部でしか固定できないので鏡筒の前後バランスをアリガタの固定位置で調整したい時に不便に感じ、中華製の汎用アリガタプレートに交換してみました。

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アリガタの長さは210mmとビクセン純正より若干長くなった分重量は20g増(約220g)となっています。

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この手のノーブランド系の汎用アリガタは色々なタイプのものがあちこちで売られていますが、穴の開け方と肉抜き加減がこのプレートが丁度良いと感じて選びました。

この色は・・・安かったのですが、ちょっと浮いてますでしょうか笑

ケンコークローズアップレンズをミニボーグBINOの対物に使ってみた [天文>日記]

ミニボーグ60ED-BINOは我が家で唯一2インチアイピース双眼が可能で重宝していますが、欠点があるとすれば最小目幅が68mmと広い点で、自分で使う分には問題ありませんが、他の人に見てもらいたい時にこれでは双眼で見られない人が多いと思いますので少しでも狭くできないか考えていました。

目幅を狭くするには対物レンズを45EDに戻す手段が手っ取り早いのですが、口径がファインダーBINOを下回るのでもう少し口径が欲しく、かと言ってミニボーグ50や55FLでは焦点距離が短すぎでXL40を使った時に有効最低倍率を下回ってしまい、既にディスコンとなっている50EDや50FLは逆に焦点距離が長くて実視界が稼げないので、丁度良い(口径5cm、F6前後)の対物をボーグで出してくれないかなと淡い期待を抱きつつ、放置案件となっていました。

ある日いつものようにネットを眺めているとミニボーグの対物をケンコーのクローズアップレンズに換装して撮影を楽しまれている方の記事を発見し、これ眼視でも使えないかな?と思い調べてみると、フィルター径60mm前後でNo.3であれば焦点距離は凡そ330mmとの事でこれバッチリじゃん!と言う事で居ても立ってもいられず試してみる事にしました。

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フィルター径は外径が60mmを超えないところで58mmを選択(レンズ有効径は53mm程度)、これで焦点距離330mmであればF6近辺となり、XL40を使った時に有効最低倍率が出せる良好な組み合わせとなります。

構成は、

・Kenko PRO1D AC クローズアップレンズ No.3 58mm
・継手リングφ58mm径 (メスーメス)→ ノーブランド品をヤフオクで購入
・BORG M57→M58AD【7407】
・BORG M57→M57ADII【7458】
・BORG M57ヘリコイドS【7757】
・BORG ミニボーグ鏡筒【6160】
・BORG フィルターBOXn【7519】
・BORG M57→2インチオスAD【7502】
・スタークラウド SC2インチ90°正立プリズム(シュミカセネジ仕様)

となり、これで結果が良ければ、対物にHAKUBAのレンズフード、キャップを後に付けようと考えていました。

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BINOの片方を60ED、もう片方をクローズアップレンズの状態で星像をチェックすると、クローズアップレンズの方は一見問題無く見え、個人的に気になる周辺像の崩れは少なく、これはいける!?と思ったのですが、60EDとよく見比べるとクローズアップレンズの方はピントが甘い、と言うより星が点に収束しない、球面収差がかなり悪そうな見え味で、微光星がボケて見えなくなるので60EDと見比べる程にこれはちょっと厳しいかな・・・と感じ、きちんとした望遠鏡の対物レンズとの差を実感した結果となりました。

ただミニボーグの対物レンズは最近軒並みディスコンしていますので、このクローズアップレンズがミニボーグに接続できる事で、何か新たな可能性を秘めた使い方ができるかも知れませんね。


ALTER-7 その2(C8と比較編) [天文>機材>望遠鏡]

最近お金を工面する為ALTER-7を売って、C8に買い替える案を検討していましたが、数日悶々と悩んだ末一旦思い止まりました。

C6を持っているのでALTERとは口径差が3cmしかなく、口径アップも図りたい意図がありましたが、ALTERは笠井での取り扱いが終了(INTES-MICROが廃業)してしまい、手放せば再び手に入る見込みが薄い為、手放して後悔しないかどうか、ALTERの良い面を見直してみる事にしました。

《光学系》
マクカセはメニスカス補正板、主鏡副鏡含め全面球面で構成され精度が出し易い設計で、その優秀さは中華マクカセ(グレゴリー式)の評価に表れていると思います。更に独立した副鏡を持つルマック式マクカセのALTERはより短焦点且つ、色収差やアス、像面湾曲やコマ収差などの諸収差が笠井曰く『全て綺麗に』補正されており、低倍率から高倍率まで、眼視から写真までオールラウンドに使える万能性が大きな魅力だと思います。

一方シュミカセも主鏡、副鏡が球面ですが、シュミット補正板が複雑な形状なので精度を出すのは本来難しい設計かと思うのですがそこは天下のセレストロン、現在のシュミカセの評判を見る限り高い性能で安定供給されているものと思われます。但しC8等はコマ収差や像面湾曲が残ると言われており、フラットナーが組み込まれたEdgeシリーズが別にラインナップされている事を考えると、ノーマルC8との比較では周辺像の収差補正に関してはALTERに分があるように思えますが、直接比較してみないと何とも言えない所です。

《光量損失》
マクストフはメニスカス補正板が分厚い分、光量損失はシュミカセより大きい可能性があります。ALTERの補正板の素材はBK7相当で両面4層マルチコート、主鏡副鏡は反射率96%の増反射コートが施されており光量損失は抑えられているものの、C6の補正板を見るとALTERより透明感があり、Water White Glassと呼ばれる高透過ガラスを使った補正板にスターブライトXLTコーティングの組み合わせは相当優秀なのではと思わされます。これで更に口径が大きいC8相手では明るさでALTERでは敵わない気がしますが、ALTERは有効径より1割程大きい主鏡を採用しているとの事で、周辺光量に余裕のある設計となっているのはC8より有利な点かも知れません。

《迷光処理》
平面に近い補正板を持つシュミカセの場合、主鏡に反射された光が補正板の裏面に再反射し、これが迷光として主光束に混入し、コントラストを低下させる要因となりますが、マクストフはメニスカス補正板が深い曲率を持っているので、補正板の裏(凸面)に再反射した光は周囲に拡散するので迷光が主光束に入り込まず、コントラストを低下させない点で原理的にシュミカセより優れています。その上ALTERは鏡筒内に遮光環を幾重にも配置されており、また鏡筒径も主鏡径に対してC8に比べれば若干太く(ALTERは口径18cmに対して鏡筒径220mm、C8は20cmに対して230mm)、コントラストの面ではALTERが有利ではないかと思います。

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《重量、大きさ》
全長はC8が430mmに対し、ALTERは500mmと長いので、もし主鏡のF値がALTERの方が大きければC8より精度が出し易い設計かと思われますが、中央遮蔽径はALTERとC8でほぼ同じ値(副鏡直径遮蔽率31%)となっており、中央遮蔽による像への影響は似たようなものかも知れません。重量に関しては口径が大きいにも関わらずC8が軽く(ALTER-7:6.5kg、C8:5.6kg)、機材の軽さを重視する自分的にはC8の軽さは非常に魅力的です。

《合焦機構》
ALTER、C8共に主鏡移動式ですが、ALTERの主鏡移動はヘリコイドを使っている為、ミラーシフトが殆ど無いのは有利な点と思いますが、C6を使ってみても個人的にミラーシフトは全く感じないのでC8もALTERと比べても気になるほど生じないのかも知れません。

《フード》
C8を買うならやはりフードは必須になると思うのですが、以前C6用に巻き付け式の純正フード(C8も兼用)を買ったのですが余りの使い勝手の悪さに閉口し即売ってしまいました。折り畳みが出来なくていいのでALTERの様に金属製で形状が固定のフードは無いものかとネットを探して無い事も無かったのですが海外製で意外に値段が高く(日本で買えば2万円位?)、買い替えてお金を作りたいと言う動機からするとこのC8用のフードを別途購入する気にはなれませんでした。

そう考えるとALTERのフードはこれ以上無く良くできていて、フィッティングは当然文句無しで着脱方式もスムーズ、フード内にも幾重ものバッフルもあり、これだけで数万してもおかしくない出来だと思います。本体の性能とは直接関係の無い部分ですがこのフードの有無はC8との大きな差と言えるでしょう。

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《換気ファン》
温度順応に関しては補正板が分厚いALTERがC8より不利かと思いますが、もしC8でスコープクーラー等を使う場合、観望しながらの換気ができませんが、ALTERは換気ファンが内蔵されているので観望しながら換気できるのは大きなアドバンテージかと思います。またALTERには補正板の周囲に空気取り入れ口が設けられており、前方から空気を取り入れ、後方のファンで排気する効率の良い換気が可能です。

《キャリングハンドル》
ALTERはキャリングハンドルが扱い易い位置に付いていて運搬がとても楽です。C8も最近のものは下部に取っ手が付いているようですのでその点では互角でしょうか。

《ソフトケース》
ALTERはソフトケースが標準装備なのも非常にありがたいです。C8もそれ程高くない楽器用のケースが丁度良く使えるらしいですので、こちらも特に困らないかも知れませんが。

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《造り、質感》
これはもうALTERの圧勝でしょう。C6を持っているのでC8の質感も大体想像できますが、ALTERは造りが雑な部分もありますが精巧に出来ており、材質が殆ど金属で出来ていてプラスチック部品などは殆ど見当たらないのが大きな特徴で、接眼部のキャップですらアルミ削り出しで作られておりここまでやるかと言う印象です。この金属加工に徹底的に拘った全体の仕上がりは職人気質が感じられる独特の質感を放っていて、それ程高級感がある訳ではありませんが持つ喜びを感じられる程です。一方シュミカセはC6を見る限りはまあ大量生産品かなと言う印象です。道具として使う分には何ら問題ありませんが。

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《価格》
ここまでALTERの良さを書き連ねても、C8の値段を見ると全てが霞んでしまいます(ALTER-7の最終販売価格は51万3千円;)。ALTERにC8より優れた部分が幾らかあるとしても、この価格差ではALTERを選ぶ理由には正直なり得ないと思います。

実際の見え味においてもC6を使っていてシュミカセの性能は非常に良いと感じていますので、ALTERの方が設計上有利な部分があっても、C8はやはり口径が大きいですのでトータルな見え味でそれ程大きな差は無いのではと予想しています。直接対決してみたいですね。



こうしてみると価格以外の面でC8と比べてALTERが不満に感じる部分は殆ど口径のみなのですが、2cm口径が小さい事は不利な事ばかりではなく、F値が同じですのでその分焦点距離が短く、より低倍率が出し易いのでその分広い視界が確保できる事を考えると大きなデメリットでも無いように思えます。

そう考えると色々とよく出来ているALTERを手放すのもやはり勿体無い気がしてきましたので、買い替え計画は一度棚上げし、もう暫くはALTERを使い続けようと思い直した次第です。

※その様な訳で以上はALTER売却を思い止まる為にALTERの良さを思いつく限り書き連ねた内容ですので、買い替え対象となったC8を貶める意図はありません(むしろ非常に魅力的な鏡筒です)。もしC8使いの方がご気分害されたら申し訳ございませんm(__)m

スカサハ=スカディ [お絵描き]

水着ネロ以来の絶対に欲しい鯖だったので描かざるを得ませんでした
無事引けたもののその後の水着ガチャで見事爆死涙

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賞月観星 UF15mm [天文>機材>アイピース]

ELS双眼装置で使えるアイピースは開口径の都合上、焦点距離×見掛け視界=概ね1000以下となるものに限られるのですが、15mm近辺の焦点距離で候補となったのがペンタックスのXW14(14×70=980)、もう一つがAPMから販売されていたUltra Flat Fieldシリーズ(以下UFF)の15mm(15×65=975)で、周辺像の良さを売りにしていながら安価なUFFは魅力的だったものの、個人輸入するとなると国際送料が高いので一本ずつ買うと高上がりとなり、かと言って素性の分からないアイピースを2本一気に購入するのも大きな賭けとなるので、結局性能に間違いの無いXWを一本購入しました。

しかしXWを2本目を買おうと考えたところでどうにも値段が高く、また双眼装置用のアイピースとしてはXWはかなり重たいと感じたので再びUFFが気になり出し、再び個人輸入するかどうか悩んでいたところで突如このアイピースが賞月観星からUFシリーズとして販売される事を知り、値段もAPMで買うより大幅に安く済むので、これは渡りに舟とばかりにUF15mmを即一本ポチったのでした。

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これにより似たようなスペックのUF15mmとXW14が手元にある状況となりましたので比較テストする事にしました。機材はAPM10cm対空双眼鏡(F5.5アクロ)で天の川の中心部を狙い、主に周辺像の崩れ方に着目して見比べました。

見比べて最初に感じたのは視野を移動させた際、UFは若干中心がズームされるような歪曲(樽型?)を感じ、像面の平坦さではXWに軍配が上がる一方で、個人的に最も気になる良像(星が点で見える)範囲に関してはUFはXWに比べても文句無しで、最周辺までほぼ点像で良像範囲98%のメーカー公称値は誇張でないと感じました。この多少歪曲があっても周辺が点像である事を優先した見え味はテレビューの広角アイピースに似ている感じもあり、パンオプティックの代用品としても有用な存在となるかも知れません。

但しUFとXWを見比べて気になったのはUFでは若干の周辺減光が認められ(周辺から1割位の領域)、XWの視野円がくっきりしていて気持ちの良い見え味に比べるとややすっきりしません(但し昼間の景色では分からないレベルかも知れません)。またXWは5度の差とは言え見掛け視界が広いのはやはり大きなアドバンテージで臨場感があり、像面がフラットで周辺減光も感じない、とにかくストレスを感じさせない見え方は流石XWと言ったところでしょうか。

一方星像に関してはUF、XW共に非常にシャープで、特にUFの方はXWを覗いた後だと星が明るく見え、バックグラウンドが暗く、XWよりコントラストが高いように感じました。星が明るく感じるのは焦点距離の差かも知れませんが、バックグラウンドがUFの方が暗く引き締まって見えるのは迷光処理がXWより優秀なのか、ぱっと見の印象なのでもう少し詳しい検証が必要かも知れませんが、第一印象ではそのように感じました。

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まとめるとXWの優秀さは間違いありませんが、UFはXWより圧倒的に軽くコンパクトでありながら、多少の歪曲や周辺減光があってもほぼ100%の良像範囲を保っているのは優秀な性能と言え、これまで個人的に中華広角アイピースに対して抱いていた周辺像が弱いイメージ(例外として笠井EFシリーズがありましたが)を払拭させる良質なアイピースだと思いました。値段がXWやパンオプの半分以下である事を考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。

アイピースのスペックはこちら

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

賞月観星UF15mm
価格:11200円(税込、送料別) (2018/8/21時点)



賞月観星 プリンスED6.5x32WP [天文>機材>双眼鏡]

個人的にはあまり耳慣れなかったこちらのメーカーですが、この双眼鏡のスペックを知ってえ?マジで??と久々に双眼鏡に食指が動きました。6.5倍の低倍率機でありながら見掛け視界が65度と広角で、実視界も10度と二桁台を実現、21mmのハイアイレリーフにツイストアップ見口を装備。自分的にこんなのが欲しかったと思わせるスペックで、発売日に注文して手に入れました。

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この双眼鏡が他の双眼鏡と大きく違うところは7倍以下の低倍率のポロ機でありながら広角を実現している点です。普通7倍以下のポロ機では見掛け視界は標準視界である事が多く、コーワやヒノデ、勝間と言った6x30の双眼鏡(ポロ機)を見ても見掛け視界は50度前後、実視界は8度強が普通です。ここで各双眼鏡のスペックを表にしてみます。

機種コーワ
YF30-6
ヒノデ
6x30B+
勝間
QF6x30
ニコン
8x30EII
賞月観星
プリンス6.5x32
倍率6倍6倍6倍8倍6.5倍
有効径30mm30mm30mm30mm32mm
ひとみ径5mm5mm5mm3.8mm4.9mm
実視界8度8.4度8.5度8.8度10度
見掛け視界48度50.4度51度70.4度65度
アイレリーフ20mm20mm15mm13.8mm21mm
重量470g482g770g575g730g

この中では勝間の6x30を以前所有していて、とても良く見える双眼鏡でしたがやはり視界が標準視界だった事が当時の自分の好みには合わず手放してしまいました。

低倍率双眼鏡とする為には比較的長焦点のアイピースを使う必要があり、その為見掛け視界も標準的となっているのが実情ではないかと推測するのですが、これを単に広角アイピースにしようとすれば恐らく短焦点化してしまうので、低倍率を維持するには対物レンズの焦点距離を短くする必要があり、短いF値の対物に広角アイピースの組み合わせとなると周辺像の崩れがかなり厳しくなる為、あまり採用されない設計なのではと思っています。

またアイピースを短焦化すれば一般に(スマイスレンズを入れてなければ)アイレリーフも短くなりますので、ハイアイを目指す場合も広角はネックになるポイントではないかと思われ、実際8x30EIIではこのクラス(ポロ30mm機)では比類ない広角を実現する為にアイレリーフを犠牲にしてる形です。ならば長焦点広角アイピースにすれば全て解決かと言えば望遠鏡用のアイピースが物語るようにサイズ、重量が肥大化し、価格も跳ね上がりますので、アイピースが二つ必要な双眼鏡では採用が難しくなるでしょう。

なので低倍率で広角、且つハイアイな機種に仕上げるのはかなり難度が高いのではと想像しますが、スペック上これを全て満たしているのが今回のプリンスEDでチャレンジングな製品と言えると思います。こうした双眼鏡は他には宮内のビノン5x32などがかつてありましたが現行機種では殆ど見る事ができません。

ここで上記の表のスペックに合致するように各双眼鏡の対物レンズとアイピースの焦点距離を割り出してみました。あくまで勝手な推測ですが、下記のスペック(各焦点距離)であれば上記のスペック(実視界、ひとみ径)が実現できます。

機種コーワ
YF30-6
ヒノデ
6x30B+
勝間
QF6x30
ニコン
8x30EII
賞月観星
プリンス6.5x32
倍率6倍6倍6倍8倍6.5倍
有効径30mm30mm30mm30mm32mm
対物レンズ焦点距離(予想)150mm150mm150mm160mm130mm
見掛け視界48度50.4度51度70.4度65度
接眼レンズ焦点距離(予想)25mm25mm25mm20mm20mm
対物レンズのF値F5F5F5F5.33F4.06

上記の推測が概ね当たっていると仮定すれば、コーワ、ヒノデ、勝間の3種はF5の対物でPL25mm相当のアイピースの組み合わせと考えると無理の無い、悪く言えば無難でありきたりな設計ですが、その分見掛け視界以外の光学性能は上げ易いスペックではないかと思います。

一方プリンスはF4対物に65度の広角アイピースの組み合わせ(予想)で、従来の双眼鏡より厳しいスペックを追い求めている部分は評価されますが懸念されるのはやはり周辺像の崩れで、これをどこまで抑えられているかがこの双眼鏡の評価を分けるポイントだと考えていました。勿論シャープネスやコントラスト、色収差補正と言った要素も重要ですが、その部分だけで判断すれば他にも優秀な双眼鏡は存在しますので。

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実際覗いてみて感じたのはまず像質の良さで、広角以外の見え味の部分で優秀な双眼鏡は他にもある、と書きましたがこの双眼鏡、その部分だけでも相当に優秀です。ツァイス7x42FL(以下FL)と昼間の風景を見比べましたが、中心像の解像度、階調表現、色収差の少なさなど見劣りしません。特にヌケの良さはFLに勝っているのでは?とすら感じます。

見掛け視界はFLの方が僅かに広く、倍率も僅かに高い事から実視界の広さも両者殆ど同じに感じます。スペックから言えばFLは見掛け視界60度相当ですので、プリンスよりは狭いと予想していたのですがこれは逆の結果となり、じゃあプリンスがひょっとしてカタログスペックより狭いのかと言えばそんな事は無く、XL40と見比べて同等の見掛け視界は確保されてますので、FLは今まで気づきませんでしたがカタログスペック以上の広さを持っていると言う事かも知れません。

その様な訳で、見掛け視界に実視界、倍率に像質を含めた全体的な見え味で両者拮抗しているので、同じ様な見え味の双眼鏡二つあっても運用に無駄が生じるのでこれはどっちか手放そうかな・・・と考える程にプリンスはFLに肉薄している印象です。ただ自分の眼力にはそれ程自信はないので、ある程度以上の画質になると「よく見える!」以外の感想が出てこないので、鋭眼のツァイスオーナーの人が見るともしかすると細かい違いが見えてくるのかも知れませんが、自分の目にはやはり大きな差は無いように感じます。

問題のプリンスの周辺像に関してですが、やはり周辺は崩れますが良像範囲は7割程度あり、この崩れ方もFLと似かよっていますが、良像範囲を超えた部分の崩れ方はプリンスの方が若干穏やかかも知れません。ただFLは元々中心像の鋭さに特化した双眼鏡で、周辺像の収差補正にはそれ程気を使っていないコンセプトですので、言わば弱点とも言えるFLの周辺像で見比べてプリンスが優位だとしても優秀とは言い切れないかも知れませんが、それでもこのクラスの広角双眼鏡としては十分合格点をあげられる見え味ではないかと思います。

見え味以外で気になった部分と言えばアイレンズがとても大きいので覗き易いのですが、視野が広いので周辺を見ようと眼を動かすとブラック(ホワイト?)アウトし易いかな?と最初思いましたが、3段階のクリックストップのあるツイストアップ見口が上手く機能している事もあって、慣れればFLと比べても普通だと感じました。他に難点があるとすれば意外に重たい事位でしょうか。

とにかくこの出来で18000円と言う価格は尋常でないコストパフォーマンスの高さではないかと思います。『コスパが良い』と表現すると『値段の割には』と言う意味合いにも聞こえてしまいますが、値段を意識しなくても絶対的な見え味の良さで高級機に劣らないポテンシャルを持っており、また低倍率広角と言った稀有なスペックも持ち合わせ、光学性能以外の部分も含めたトータルの完成度も非常に高い双眼鏡ですので初心者の方には勿論、マニアの方でも一度覗いてみて欲しいと感じる双眼鏡です。

その後、旅行にプリンスと7x42FLを持って行って比較観望してきました。星見での見え味も検証。

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賞月観星プリンスED6.5x32WP
価格:18000円(税込、送料別) (2018/7/29時点)



ThermoPro デジタル温湿度計 TP50 [天文>機材>その他]

観望時の温度湿度を知りたくなり、デジタル温湿度計を買ってみました。

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当初中華製の150円位の温湿度計で良いかと思いましたが、送料足すと3倍以上の値段になるので却下。amazonで送料無料となるもう少し高めの温湿度計を物色し、当初この温湿度計の上位モデル(TP55)がベストセラー商品になっていてそれにしようかと思ったのですが、こちらの方は違いとして、

・電池が単四一本で済む(TP55は2本)
・TP55のバックライト表示がいらない(星見ではバックライトの明るさが観望の邪魔になる可能性)
・TP55のタッチスクリーンの機能もいらない
・TP55より本体が一回り(二回り?)小さい

と言った理由でより安価ながら自分の用途的には無駄の無いこちらを選びました。温度の測定範囲も-50℃~70℃と実用上十分な範囲です。安価な温度計だと-20℃までしか測れないものもあり、北海道の冬では性能が足りません。

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実物は思ったより小さく手のひらサイズです。リセットボタンを押してからの温度や湿度の変動幅を見る事が出来る機能は当初不要と思っていましたが、あればこれはこれで便利です。

とても使い勝手が良く気に入っていますが唯一気になったところとしては防水ではないので、野外でどれだけちゃんと動くかはまだ未確認ですが、問題点があれば追記していきたいと思います。


Gerd Neumann ロンキーアイピース [天文>機材>アクセサリー]

1インチ当たり254本の高精細なロンキーアイピースです。FC-100DLの球面収差補正のレベルがどの程度かを知りたくなり、ついアイピースだけ入手してしまいました。FC-100DL、ブランカ70EDTのこのアイピースを使用したロンキーテストの様子はこちら

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まともな撮影機材も無く、平面鏡やビームスプリッターを用いたようなきちんとした測定環境は何もありませんでしたので、当初ロンキー像を写真に撮れるとは考えていなかったのですが、スマホをかざしてみたところ、スマホの画面に縞模様がチラっと見えて、あれ?これスマホでも撮れるかも?と試してみたら意外に写ってくれて、綺麗に像全体が写るように撮るのには苦労しましたが(一つの納得できるロンキー像が得られるまで数十枚は撮ってます)、ロンキー像を一応形として残せたのは嬉しい誤算でした。やはり眼視で確認するより後から写真を見た方が細かい状況を確認し易いように思います。

ロンキー像の見方はジズコの以下のページが参考になります。
http://www.zizco.jp/13shop_orion/optics/ronchi.html

この解説文を読むとロンキー像よりも星を見て性能を判断して欲しいと口酸っぱく言われている気がします。実際ロンキー像が曲がっていても良く見える望遠鏡もあり、その逆もあるようですので、ロンキー像のみで性能を判断するのは早計で、あくまで性能を確認する一つの手段として考えた方がいいでしょう。ロンキーテストにしろナイフエッジにしろ他人が行ったテスト結果を見て自分で見てもいない望遠鏡の評価を決め付けてしまう残念な方(自分含む)も少なくないようですので、メーカーとしてはユーザーにこの様な簡便な性能測定手段はもしかすると与えたくないのかも知れませんね。

そうは言ってもロンキー像の縞模様の形状はレンズ形状がもたらす物理現象の結果ですので、全く当てにならない事もありません。望遠鏡を所有していると思ったより良く見えない時に、どこか壊れているのでは?自分の個体はハズレなのでは?と考えるのは普通の事と思いますし、そうした場合に疑心暗鬼に囚われながら使い続けるよりも、こうしたツールで感覚的でなく論理的に客観的な光学系の性能のチェックが出来るのは一般の望遠鏡ユーザーにとってはとても有難い事だと思います。

個人的には実際に使ってみて気分がすっきりしましたし、一つ持っていても損はしないアイテムと思いますが、逆に持っている事で些細な縞の曲がりで思い悩んだり、ロンキー像だけで評価を決め付ける事の無いように気をつけたいところです。

ゆめみちゃん [お絵描き]

planetarianのゆめみちゃん。PCゲームが原作でアニメが2016年に公開されました。カールツアイスの投影機(通称イエナさん)が『出演』していて、明石市立天文科学館、アストロアーツの全面協力により見応えのあるプラネタリウム描写を堪能できます。

アストロアーツの紹介記事は以下、
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/8664_planetarian

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アニメは配信版(ちいさなほしのゆめ)と劇場版(星の人)とあり、劇場版は配信版の後日談となる内容ですが、劇場版には配信版の内容が概ね含まれている構成になっていますので、一通り観たい方は劇場版だけ観ても視聴に問題ないかと思います。個人的にはスマホに移植された原作(android版で400円!)も良かったです。


FC-100DL/ブランカ70EDT ロンキーテスト [天文>機材>望遠鏡]

ロンキーアイピースを手に入れたのでFC-100DLブランカ70EDTのロンキーテストを行いました。光源はアークトゥルス、撮影はスマホ(Asus Zenfone3)による手持ちコリメートです。

焦点位置よりドロチューブを縮めた側の像が内像、伸ばした側の像が外像、と言う認識なので、これが正しければ(これを明確に定義した記述がネットで見当たりません;)焦点像付近でFC、ブランカ共に内像は樽型、外像は糸巻き型の曲がりが視認でき、僅かに過修正気味と言えると思います。

・FC-100DLのロンキー像
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焦点内像
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焦点外像

・ブランカ70EDTのロンキー像
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焦点内像
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焦点外像

ロンキー像を見る時に一つ気をつけるべき事はFが長い程、縞の曲がりに対しての許容範囲が大きくなり(大きく曲がっていても性能に影響しない)、Fが短ければそれだけ曲がりに対してシビアになる(性能に影響し易い)と言う事で、ロンキー像の縞の曲がりの量だけ見るのではなく、F値も考慮した上で性能を判断しなければならない、と言う事です。この事は自分も今回初めて知りました。

インチ当たり250本のロンキーアイピースで、縞4本程度(縞の本数が少ない程焦点位置に近くなり、精度の高いテストとなります)のロンキー像でこれだけ真っ直ぐなら、特にFCの方は長焦点である事も考慮すれば球面収差補正は相当優秀なのでは?と思うのですが、個人的にロンキー像を余り見慣れていないので、見る方の判断に委ねたいと思います。

※撮影はスマホ手持ちですので縞の傾きの違いについては参考にされないでください。

ビクセン VMC110L [天文>機材>望遠鏡]

お手軽観望用のTG-S経緯台の出動回数が増えるにつれて、月惑星観望はブランカ70EDTで満足できる見え味が得られていましたが星雲星団にはやはり力不足なのでこの架台に載る口径の大きな鏡筒が次第に欲しくなっていきました。

ブランカに2インチ天頂ミラー、双眼装置を付けるとTG-Sの積載重量的にいっぱいいっぱいな感じがありましたので、同程度の重量で口径を求めるとなるとやはりカセグレン鏡筒しか選択の余地がありません。そこで口径8cm~12.7cm程度のカセグレン鏡筒をピックアップし比較検討しましたが、このクラスになると2インチ接眼部を持たない機種が多く、MarkV双眼装置での観望を想定していた為、この重量を支えきれないと思われるこれらの鏡筒は選択肢から外れていきました。

そこで更に物色している内に見つけたのがこのVMC110L、着目すべきはその接眼部で、直視側と直角視側の2つの接眼部が備わっており、内蔵のフリップミラーで光路を切り替える構造の為、外付けのダイアゴナルを必要としません。これによりアイピース挿し込み部分も本体に直付けされており、MarkVの重量でも関係無く使える事が選定の決め手となりました。

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本体を見るとアリガタプレートを取り付ける場所が2箇所設けられており、個人的にどちらの位置でも使うケースが考えられたので純正のアリガタプレートは外し、BORGのVプレート60S【3164】を2箇所に取り付けました。これにより使わない方のアリガタが持ち手になって持ち運びにも便利です。

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手にしてみるとこの11cmと言う口径はTG-Sには実にマッチしますし、重量もVMCの重量は公称2.1kgとなっていましたが実測は1.9kg弱と軽く、ブランカの様に2インチ天頂ミラーや2インチ→31.7mmADを使わなくて済む分、総重量ではVMCの方がかなり軽くなります。

使用感はやはり天頂ミラーを取り付ける手間が無いのはセッティングに掛かる時間が全然違い、本体を設置して双眼装置を挿すだけなので非常に楽です。また架台に載せると接眼部がアリガタの対面に位置するので、鏡筒の向きを変えても接眼部の高さが変わらないナスミス焦点の様な使い方も可能です。

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見え味は木星を見たところブランカより模様のコントラストが低く、シャープネス、解像度も劣ります。光量はある一方倍率を上げても解像度が付いてこない感じですが、はっきりとでは無いですが大赤斑も確認できますし、土星もカッシーニが見えるかどうかと言った具合で、月などは大変立派に見えます。最高倍率は140倍位までが適性でしょうか。

一方星雲星団は口径なりに見え、小さくは無い中央遮蔽に太めの湾曲型スパイダーの採用など購入前にこの鏡筒の余り良くない評判も目にしていたのですが、ブランカなど優秀な鏡筒と比べなければ普通に見える、と言うのが正直な感想で、実売価格を考えればコストパフォーマンスは高いと思わせる見え味です。

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また光軸は直視側ではほぼ合っていますが、直角視側では少し光軸がずれていました。となるとフリップミラーの角度調整が上手く行っていないのかも知れませんがそれ程大きなズレでもなく、これを直すとなるとかなり細かい角度調整が必要となりそうで、これだけバタバタと大きく稼動する部品にそこまでの精度の動きを要求するのも価格帯を考えると酷な気がします。

またこの鏡筒でミラーシフトを初めて体験しました。ピントを行き来する時に位置がカクっと動くのですが移動量は土星の視直径程度で、通常使用ではそれ程気になりませんでした。

ケースは例によってアイリスオーヤマのAM-45Tを使い、側面と底面にクッションを入れています。口径が小さいのにC6と同じケースとなったのが釈然としませんが、入れてみると意外に余裕は無く、丁度良い大きさです。(C6の方がギリギリすぎるだけかもですが)

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TG-Sでの高倍率観望はブランカで満足しているので、VMCには口径を活かした中倍率観望で使えれば良いと考えていましたが、VMCは双眼装置がバロー無しで合焦する事が分かり、4xバロー併用が必須となるブランカより低い倍率で双眼観望出来る事で、当初思い描いていた使い分けが出来るようになりました。何より軽くてセッティングが楽なのでブランカよりお手軽な鏡筒として対象を選ばず活躍してくれる事でしょう。


笠井 ローレットビス<M4/10mm-LBR> [天文>機材>アクセサリー]

これまでC6SCT→2インチアダプターを取り付けた際、締め切ったところで丁度ピントノブと固定ネジが干渉し、ピント合わせの時にノブが常にネジに擦れている感触が気持ち悪く、正にブチ切れ案件となっていました。

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ネジをもっと短いものに替えたい・・・と思ってネットを物色していて笠井で丁度良いローレットビスが単品で販売されているのを発見。さすが社長!他の店にできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる(ryと言う訳で即注文。

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これによりピントノブとネジの干渉が無くなり地球に平和が訪れました(完)

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タカハシ修整塗料(小)[ライトグリーン] [天文>機材>その他]

TG-S経緯台にぶつけキズがあったのが気になっていたのですが、タカハシ用の修整塗料がKYOEI大阪で単体販売されていたので取り寄せてみました。現行のライトブルー色も取扱いされています。

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以下が塗装前のキズ、

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小さなキズなので爪楊枝でチョイチョイと塗りつけましたが大分目立たなくなりました。

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凸凹がそのままなので何か下処理した方が良かったかも・・・。

塗料缶の大きさが直径4.5cm、高さ2.5cmと小さいので今回の様な小キズの修整には丁度良い量でした(それでも大量に余りましたが・・・)。

笠井 ELS正立双眼装置 その1 [天文>機材>双眼装置]

双眼装置を手にして以来双眼天体観望の虜になったものの、双眼装置での観望はバックフォーカスに余裕の無い鏡筒ではバローを併用しなくてはならず必然的に高倍率での観望となるので、当初は主に月惑星観望用途で使用していましたが、徐々に低い倍率でも双眼で見たい欲求が高まっていきました。

高倍率での双眼観望は主にアポ屈折(ブランカFCTSA)を使う一方、中倍率での双眼観望はバックフォーカスが長く双眼装置を等倍で使える、主鏡移動式のカセグレン鏡筒(VMCALTERC6)を使い、更に低倍率での双眼観望は対空双眼鏡(APM10cmミニボーグBINOファインダーBINO)を使う観望スタイルが固まって行きました。

こうした中一つ取り残されていたのが我が家の最大口径である英オライオン25cmニュートンでした。高倍率も良く見える鏡筒ですが、折角口径が大きいので星雲星団観望用途で使いたかったものの、この望遠鏡での中低倍率での双眼観望を実現する手段が無かったので、単眼で我慢する状況が続いていました。

そのような状況の中彗星の如く(?)現れたのが光路消費ゼロのこのELS正立双眼装置です。光学系の性能は未知数でしたがバックフォーカスの短いニュートン反射で等倍での双眼観望を実現する為には他に選択の余地が無いユニークな製品でしたので笠井25周年の特価品として出たのをきっかけに購入しました。

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双眼装置本体の品質は良好で、光学系にチリ混入などは無し、光軸のズレも感じられません。気になった点としては目幅調整が固く、中折れ式でないので多人数で使い回すには手間が掛かり難しいかと思われます。またアイピースの固定が回転締め付け式で、右接眼部のアイピースを固定しようと締め付けリングを回すと視度調整部分が一緒に回転するのがやや使い辛いです。

もう一点この双眼装置での大きな制約事項として接眼側の開口径がφ17.4mmとあまり大きくなく、長焦点広角のアイピースではケラレが生じ、これを回避できるアイピースを選ぶ必要があります。ただ実物を見て予想した程は狭くないと感じました。

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笠井の商品説明では目安として【焦点距離(mm)】×【見掛け視界(度)】=約1,000以下となるアイピースであればケラレは生じないとの事ですが、手持ちのアイピースではKe25mm(25×45=1125)でもケラレが生じませんでしたのでもう少し余裕があるようです。

この【見掛け視界】×【焦点距離】によるアイピースの選定方法ですが、ケラレるかケラレ無いかはアイピースの絞り環径に依存すると思われますので、例えばテレビューのPL20mmは20×50=1000となるこの双眼装置における閾値となるアイピースですが絞り環径が公称17.1mmとの事ですので、双眼装置の開口径(φ17.4mm)より僅かに小さいのがケラレの生じない根拠となってるかと思われます。

絞り環径はそのアイピースで得られる実視界と比例してますので、実視界の算出式は

【実視界】=【アイピースの見掛け視界】÷【望遠鏡の倍率】

となっており、望遠鏡の倍率は【望遠鏡の焦点距離】÷【アイピースの焦点距離】ですので

【実視界】=【アイピースの見掛け視界】×【アイピースの焦点距離】÷【望遠鏡の焦点距離】

となり、アイピースの見掛け視界×焦点距離が実視界(絞り環径)と比例する事が分かります。よってケラレるかどうかを判断する上で見掛け視界×焦点距離の値を目安にする事は理に適っていて、その値が今回はたまたま1000だったと言う事になります。

この考え方はアイピース交換式の対空双眼鏡など接眼側の開口径が幾分制限されているような機材においては同様の考え方でケラレ無いアイピースを探す目安となるでしょう。開口径を知る事が出来れば、テレビューのアイピースデータを参考に同様の絞り環径のアイピースを探し、そのアイピースの見掛け視界×焦点距離を算出すれば閾値を割り出せるかと思います。但し、これはあくまで目安です。レンズの収差などによってこの単純計算による閾値より小さくてもケラレるアイピースもあるかも知れませんので。

問題の見え味に関してですが、最初にこの双眼装置での利用目的の一つだったHα太陽観望で使用してみました。従来の観望ではバロー使用の為やや倍率が高く、長焦点アイピースの使用によりアイレリーフも長くて覗き難さを感じていた為、バロー無しでより低倍率で短焦点のアイピースが使える点が魅力的でした。

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MarkV4xバローSP40mmの組み合わせと見比べたところ、表面模様やプロミネンスがELSの方では思った程良くは見えませんでした。Hα太陽観望はMarkV双眼装置で当初見ようとした時もちゃんと見えるまで苦労した経験がありましたので、よく見えない原因が双眼装置の光学性能に因るものとは一概には言えません。ただ現段階、我が家の環境ではMarkVの方が相性が良いようです。

次にミニボーグBINOを使用して双眼装置をサイドバイサイドで見比べてみました。

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MarkV+4xバロー+SP40mmとELS+Or9mmでの比較でしたが(これで大体近い倍率)、昼の景色では明るさ、解像度、コントラスト共に差は殆ど感じませんでした。太陽観望でELSの性能を少々疑ったのですが、こちらで見る限りでは普通に良く見えているので安心しました。

また夜にM42で見比べましたが、MarkVよりは若干像が暗く、微光星の検出度合いにおいてもMarkVに軍配が上がります(もう少し他の天体でも検証を重ねたいですが)。これに関しては元々MarkVは明るさに定評がある上にELSは5群7枚のリレーレンズが入っています。価格差も4倍ありますのである程度差が出るのは当然と言うかこの位の違いが無ければ逆にMarkVの方が浮かばれない気がしますw

これを読まれる方にはELSの性能が今一つなのでは?と思われそうですが、自分的な感想としては予想以上にちゃんと見える印象の方が強かったです。何せ消費光路長ゼロで使えるこの双眼装置の汎用性の高さを考えればこの程度の見え味の差は許容範囲と言ったところです。相手は『究極双眼装置』のMarkVですし。

個人的なELSの本来の使用目的である25cmニュートンでの見え方に期待したいところです。

その後25cmニュートンで使用してみました。

ビクセン SX鏡筒バンド125mm+キャリーハンドル [天文>機材>アクセサリー]

TSA-120用の鏡筒バンドとしてこれまで三基の超軽量バンドを使用していましたが、軽さに関しては間違いなくNo.1の鏡筒バンドでしたがその軽さの代償として、バンド幅が相当細く鏡筒との接触面積が小さいのでバンドの締め付け力をかなり強くしなければならないのが気になっていた部分で、事実バンドに内張りされているフェルトがずれ出してきていたのでこのまま使い続ける事に不安が生じ、もうちょっと締め付けに余裕がある(太い)バンドがいいかなと思い、このビクセンのバンドに取り替える事にしました。

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このビクセンのバンドは当初TSAに適合する純正以外のバンドを物色している時に早い段階で候補としていたものの、接眼部を外さなければバンドを着脱できない部分が最大のネックで見送っていましたが、ここに来てそれなりに軽くて安価な部分、またALTER-7を使っていてキャリーハンドルが鏡筒に装備されているだけで使い勝手が大きく変わる事を強く実感していたので、このバンドには純正のキャリーハンドルが付けられる部分が改めての決め手となりました。

因みにバンドの重量は2つで実測約448g、キャリーハンドルは約202g、アタッチメントプレート(アリガタ)の重量も約202gとなっています。合計で約850gと、三基のバンドとアリガタ(約375g)と比べれば結構な重量増になりますね。

そのような訳でTSAの接眼部を外さなくてはならないのですが、接眼部が回転しないように小さなイモネジで接眼部と鏡筒本体が固定されていてそのままでは外せません。

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このイモネジを緩めるのにどんな工具を使えば良いか当初分からなかったのですが、0.89mmの六角レンチで外せる事が分かりました。一般家庭用のセット工具には含まれていない細さですので別途取り寄せる事に。

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あっさり外れましたがこうした完成品に極力手を加えたくない個人的には正直あまりやりたくない作業です。

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特に問題なく取り付け完了、やはりキャリーハンドルが使えると便利ですね。上下分割式のバンドと違い一箇所のノブ付きのネジでバンドを緩められるので、前後バランスを変えたい時に手間が少なくて済むのもこのバンドの大きな利点かと思います。タカハシ純正のバンドがとにかく重くてごついですので、軽くて安く済ませたい、とお考えの方には、接眼部を取り外すのに抵抗が無ければ普通に適合しますので検討する価値はあるかと思います。


ビクセン MT-1WT(モーター)/GP用微動クラッチ [天文>機材>架台]

個人的にGP系赤道儀には強い思い入れがあり、天体導入は手動で行い、導入後はモータードライブで追尾させる観望スタイルなので、手動微動と自動追尾をクラッチでワンタッチ切り替え可能な赤道儀と言う点で欠かせない架台となっています。自動導入架台が全盛の今となってはこのタイプの赤道儀は貴重なものとなりつつあり、日本製で精度が良く安価で軽いと言った条件を満たすGP系赤道儀は入門用からマニアまで幅広く使える傑作機だったのではないかと個人的に思います。

特に自動導入を否定している訳では無いのですが、導入対象によっては手動導入の方が面倒無く素早く導入できるケースも多々あると思いますし、バッテリーが無くなると望遠鏡がただの置物になってしまう点が個人的に受け入れ難い部分で、もし手動微動と自動導入がクラッチ等で即座に切り替えられるような架台が出れば食指が動くと思います。なのでエンコーダー等を使用した導入支援機器(スーパーナビゲーターの様な)を用いて導入する架台には興味があります。

その様な訳で暫くは手持ちのGPで当座をしのがなければならないのですが、あれだけ売れた赤道儀とは言えディスコンから月日が結構経ってますのでオプションパーツも軒並み消えていく中、まずクラッチの在庫がネット上から無くなり、次にMT-1モーターも無くなりました。共に予備が欲しいと以前から思いつつ購入を先送りにしていましたが、この架台を末永く使うのであれば消耗品であるモーターは予備を持っていた方が良かったのでは?と思い出し、そもそも自動追尾が出来なければ個人的に赤道儀を使う意味が無いので、これはいかんと慌ててショップに電話を掛けて回ったところ運良く2個在庫を見つけて確保する事ができました。ついでにクラッチもあれば・・・と聞いてみたところこちらも一個確保できました。ダメ元で電話掛けていましたがラッキーでした。

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GPは非常に数が売れた赤道儀ですのでクラッチもモーターも中古が多く出回っていますが、ヤフオクを見る限りでは共に相場が上がってるように感じます。自分と同様にGPを長く使いたい場合は中古でも早めに予備を確保しておいた方が良いかも知れません。いざとなればGPの中華コピーであるEQ5赤道儀のモーターが流用できる噂を聞きますのでそこまで慌てなくても良いのかも知れませんが。

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Bubble[水準器](スマホアプリ) [天文>書籍・ソフトウェア]

地面が斜めになっている場所で三脚の水平を取るのに安い水準器でも買うかなあ・・・と思ったのですが、ふとスマホのセンサーがあれば水準器のアプリとか作れるのでは?と思いググったところ沢山出てきました。ダウンロード数が多い無料の水準器アプリの中で2、3試した中では今回のアプリが使い易いように思えました。

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見た目はシンプルで使い方は動きを見れば説明するまでも無いと思います。スマホを寝かせた時と立てた時で水準器の表示が変わります。

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こちらがスマホを寝かせた時、

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こちらはスマホを立てた時の表示です。尚画面下部に『ロック』と言うボタンがありますが、これをオンにすると自動で画面が切り替わるのを止める事が可能です。キャリブレーションはスマホを平らな場所に寝かせて下の『調整』ボタンを押すだけです。

改めて今のスマホって何でもできるなあと感心した次第です。

FC-100DL vs ALTER-7 [天文>機材>望遠鏡]

寒さがようやく和らぎ、この地域では比較的シーイングが良く、木星が観望好機の今の時期は望遠鏡の高倍率性能を確かめるには絶好の機会です。と言う訳で今回はFC-100DLALTER-7を引っ張り出して見え味を比較してみました。

先日これをやろうとまずALTERを引っ張り出したところ壊滅的なシーイングで即撤収させた経験から、今回はまずブランカ70EDTでシーイングをチェック、まずまずな事を確認して本番に移行しました。多少面倒でもこのやり方が良いかもですね。その点ではブランカの様な高性能な軽量機材は有用です。

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今回もまず出したのはALTER。いつものように双眼装置で200倍超えで見ましたが今一つ木星像が眠い・・・切れ味が余り良くなくピントがスパッとは決まらない、縞模様は2、3本見えるものの詳細が中々見えてこない、温度順応が足りない?思ったよりシーイングが悪いのかな?ともう少し温度順応させる為FCに交代。

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FCに交代したら切れ味が全然違います。縞模様の輪郭がシャープに見え、ALTERより見える模様が多く、FCに代えてALTERでは気づかなかった大赤斑が見えている事に気づきました。この時の大赤斑は今までFCで見た中で一番と思える程はっきり視認できました。TSAでもこんなに見えた事あったかな?と錯覚するほどで、木星の模様の見方を脳が学習したのか、天頂ミラーを銀ミラーのBBHSにした効果もあったのかも知れません。

その後何度か2台を載せ代えて見比べしてましたが、この日はどうやってもALTERがFCに勝てるシーンはありませんでした。確かにシーイングが大きく揺らいでいてあまり良くなかったかも知れませんが、シーイングが収まる一瞬良く見えた時のイメージで比べてもFCには及びませんでした。

これはシーイングの影響の受け易さがそこまで違うのか、昔はALTERももっと見えていた気もしますし何とも釈然としません。ただピントの山の緩さはALTERは以前からこんな感じでFCに比べればスパッと決まる感じではありません。この日の比較だけで優劣を決定付ける訳にはいきませんが、条件によってはALTERでもFCに全然敵わないと言う今日の結果に高倍率観望に用いる望遠鏡の選定の奥深さを再認識した次第です。

その様な訳で前回の見比べではC6を見直しましたが、今回はFCの良さを再認識した感じです。10cmアポのカテゴリーで見え味だけで比べればTSA-102やFL-102Sの方が上かも知れませんが、これらは重さ的にポルタでは運用が難しいと思いますので、ポルタで使える条件ではやはりFC-100DLが一番惑星が良く見える鏡筒なのではと、パワーウェイトレシオ的な観点で見ればやはり相当に優秀な筒ではないかと思いました。

一方18cmカセグレンではμ180やBKMAK180の方がALTERより惑星は見えるかも知れませんが、ミューロンはF12、BKMAKはF15とFが長いのである意味有利なのは当然で、低倍率を出す事に掛けてはALTERが長けてますので、高倍率性能で及ばなくてもどちらかと言えば星雲星団観望用途でこちらを使う事を考えると像の平坦さにおいてはルマック式マクカセのALTERの方がアドバンテージがあり、見る対象を選ばないオールラウンダーとしての適性はALTERが上ではないかと考えています。以前も書きましたが見え味以外の部分でも本当に扱い易い鏡筒でバランスの取れた、遠征して軽く観望するのに取り合えず一本だけ持っていくと考えた場合にはよく働いてくれる鏡筒です。

2本の見比べが終わった後、土星と火星が出てきてFCで火星を初観望しました。高度が低かったので大気の影響でぐにゃぐにゃでまともに見えませんでしたが予想していたより視直径が大きく、シーイングが良ければこの大きさでも表面模様が見えそうでしたので、大接近時にどんな姿を見せてくれるのか期待が高まりました。

2018年4月14日士幌高原ヌプカの里星空観察会 [天文>日記]

先日ネットの新聞記事、

ヌプカの里 望遠鏡復活 町職員の鈴木さん整備【士幌】
http://www.hokkaido-nl.jp/article/5512

ヌプカの里HP
http://www.nupuka.jp/

こちらを拝見して、以前何度か士幌高原を訪れた事があって上に天文観測ドームが乗っているこの建物が気になっていたのですが、中に入っていた機材がPENTAX 150ED+MS-5と言う自分が学生時代に天文ガイドで見て以来の憧れの機材で、ここ数年稼動していなかったものを職員さんがコツコツ直して使えるようにされたとの事でそれは見に行かなくては!と参加する事にしました。

当日は天気が悪いのは分かっていたので星を見る事は出来ないだろうと思っていましたが、逆に曇りの日の方が濃い天文ファンの人が集まるだろうと言う算段もあり笑、場所的にも一般の人が集まるにはかなり遠い立地条件と思われたので、元々人が集まるところが苦手な自分的には少人数の集まりの方が都合が良かったのである意味好条件でした。

中に入ると既に和気藹々とした雰囲気。曇りの日と言う事でスライドが上映されていて拝見しましたが到着した頃には既に終わり頃で、主催者の方が「今日は曇ってしまって・・・」と話し掛けて下さったのに対し「いやー望遠鏡見に来ましたので大丈夫です!あっはっはー」と機材オタ全開の返事をしてしまい、今まで一人で星を見続けてきた自分的に、星を見る集まりに参加するのは人生初めてだったので緊張して舞い上がってしまいました汗;

そんな訳であたふたしてたので建物の写真とか撮るのすっかり忘れてました・・・すみません><

スライド上映後、すぐに望遠鏡を見る準備が出来たとの事でドームのある観測室に上がるとそこには燦然と輝くペンタ150EDが。

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やっぱりカッコイイなーこの組み合わせ(うっとり)。職員の方の話をお聞きするとやはり復活させるのは大変だったご様子で、極軸望遠鏡が2005年までしか対応していないので合わせるのに苦労したり、メーカーメンテナンスが終わってるかも知れないので対物レンズのメンテをどうするかなど興味深いお話が聞けました。対物レンズを直接見る限りでは現状は特に問題なさそうに見えました。

MS-5は移動観測で使う人もいたと言う話は聞いた事がありましたが実物見たら無理ゲーとしか思えませんでした笑

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曇りでしたが地上風景を見せてもらえました。接眼部はバーダーのクリックロックアダプターで2インチ化し、アイピースは国際光器のフォトン32mmが付いていました(恐らく職員さんの自前)。フォトンは自分でも以前25mmを使ってましたが良く見えるアイピースで、今では絶版になったこの32mmも覗き易くて綺麗に風景が見えました。

ドームに入れる望遠鏡は大口径反射である場合も多いですが、大口径故に特に惑星観望では実力を発揮できない事も多いと思われますので敢えてそこは対象を絞り、惑星を見る事に関しては15cmアポは性能が出し易い点で最適解に近い望遠鏡と思いますので、特に一般人には手が出せないこの150EDを選択された事は遠くからでも足を運びたいと思わせる、ドームの大きさ的にも(4~5m位?)ナイスな判断だと思いました。

この望遠鏡は数年間使えない状態だったとの話でしたが、ウチの30年前のFL-90Sでも最新アポに負けない実力を持ってますし、メンテナンスがしっかりしていれば数十年は全然使えると思いますので、ましてやこれだけの機材を眠らせておくのは正直勿体無いのでこの先も末永く使われる事を願いたいところです。ペンタの機材はデザインセンスが秀逸なので古さを感じさせないのもいいですね。

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観望会に参加されていた方々(20人位?)は皆さん気さくで気軽にお話させてもらえました。びっくりしたのは女性の方の多さ、かなりの星好きの方に見受けられましたが主に機材ヲタ話しかできない(星の知識があまりない)自分に話し掛ける勇気も無くひたすら自らの挙動不審さを抑えるのに必死でした(^ω^A

男性の方々はそれこそ幾多の修羅場を潜り抜けてきた猛者の匂いしかしない方々で、自分の25cmのニュートンがF6なのが長くて(運ぶの大変)・・・とボヤいたらF6なんて短いよ!と一斉にツッコミが入ったのが面白かったです笑

8月の火星大接近を控え、惑星を見るのが一番好きな自分的にはこの望遠鏡でどんな風に見えるのか興味津々ですので、今後見させてもらえる機会があればまた参加させて頂こうと思います。

GuideFinder50-BINO その2 [天文>機材>望遠鏡]

対空双眼鏡が手持ちで使えたら?と言う発想の元作ってみたGuideFinder50-BINOでしたが、TG-S経緯台を手に入れた事でミニボーグ60ED-BINOよりお手軽な対空双眼鏡として架台に載せて使いたい欲求が高まり、どうにかしてこのBINOにアリガタを付けられないだろうかと思案して、鏡筒を支持する3点のファインダー調整ネジの一つが真横から付いている事に着目、これをもっと長い普通のネジにしてリングとネジの間にアリガタを挟みこめないだろうかと考え、BORGのVプレート80【3165】と長さ30mmの先端ソフトチップ埋設キャップネジ(M5)をミスミで探して手に入れ、これで思ったよりあっさりと形になりました。

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この構造では右側の鏡筒の視軸調整が出来なくなるので、鏡筒がリングの内側に接する形で(目幅が最小となる様に)固定させ、目幅調整、視軸調整は左側鏡筒のみで行うようにしました。

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アリガタの固定には前後からナットとワッシャーを挟み、リングのネジが通る部分も内側からナットとワッシャーで締め付ける事(下の写真参照)で鏡筒の重みでこの部分から全体が撓んでしまう事を防いでいます。

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架台に取り付けての使用感ですが、TG-Sとの組み合わせは非常に軽快で、ミニボーグBINOはイーソス17mmによる見掛け視界100度の超広角低倍率双眼視が出来るのが圧倒的強みですが、逆にそこに拘らなければ口径が1cmしか違わず、こちらはかなりの短焦点なのでミニボーグBINOにXL40を付けた時の実視界(8.8倍、7.43度)とこちらにXW20を付けた時の実視界(10倍、7度)はそれ程変わらないので、XW20の見え味が優秀な事もあり、出番はこちらのBINOが圧倒的に多くなりました。

こちらのBINOはアイピース無しで1250g、一方ミニボーグ60ED-BINOは3300gと2.5倍以上の重量差があるので、架台もこちらはTG-Sを使える事を考えると機動性は比較になりません。それでいて構造は簡素ながら目幅調整、視軸調整、任意のアイピースの交換が可能、直進ヘリコイドによる合焦機構が備わり、アミチプリズムによる正立90度対空を実現と対空双眼鏡として一通りの機能は備わっていて、行き当たりばったりで作った割には良い機材が出来たと思っています。

但し一点(結構大きな)問題があります。それは左右の視軸のずれ易さです。架台に取り付けあちこち振り回す運用をするとしょっちゅうずれます。アイピース交換でもずれてる事がありますwずれる度に視軸調整が必要ですが、そこは元がファインダーな事もあり、ファインダー調整と同じ要領ですので即座に直せるのですが、覗いた時にまたずれたかーとなるのはそこそこストレスでもあります。何が原因でずれてるのかはっきりしないのですが見るからに弱そうな構造なのであちこち無理が掛かっているのかも知れません。実用に支障を来たすレベルでは無いのがまだ救いですが、XWより重いアイピースは使わない方が良さそうです。

また簡素な構造故に目幅調整などはかなり手間が掛かります。左右の鏡筒及び前後のリングの傾きや位置調整、位置が決まってからの左側鏡筒の3点調整ネジ×2での目幅と視軸の同時調整は結構大変です。これでも架台に固定出来るようになったので前よりは楽になりましたが、構造上覗く人しか調整できない都合上(目幅を変えると必ず視軸も調整しなければならないので)他の人に気軽に見てもらうと言う訳にも行かず、実質主に一人で使う機材となりそうです。とは言えミニボーグ60ED-BINOも目幅68mm以上の人限定と言う大概な仕様ですし、テレコンビノとか既に目幅70mm固定ですので、あまり他人に見せる事は想定していません。まあ一人でしか観望しないので何も問題は無いのですが(何て寂しいオチだ・・・(;∀;)