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賞月観星 UF15mm [天文>機材>アイピース]

ELS双眼装置で使えるアイピースは開口径の都合上、焦点距離×見掛け視界=概ね1000以下となるものに限られるのですが、15mm近辺の焦点距離で候補となったのがペンタックスのXW14(14×70=980)、もう一つがAPMから販売されていたUltra Flat Fieldシリーズ(以下UFF)の15mm(15×65=975)で、周辺像の良さを売りにしていながら安価なUFFは魅力的だったものの、個人輸入するとなると国際送料が高いので一本ずつ買うと高上がりとなり、かと言って素性の分からないアイピースを2本一気に購入するのも大きな賭けとなるので、結局性能に間違いの無いXWを一本購入しました。

しかしXWを2本目を買おうと考えたところでどうにも値段が高く、また双眼装置用のアイピースとしてはXWはかなり重たいと感じたので再びUFFが気になり出し、再び個人輸入するかどうか悩んでいたところで突如このアイピースが賞月観星からUFシリーズとして販売される事を知り、値段もAPMで買うより大幅に安く済むので、これは渡りに舟とばかりにUF15mmを即一本ポチったのでした。

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これにより似たようなスペックのUF15mmとXW14が手元にある状況となりましたので比較テストする事にしました。機材はAPM10cm対空双眼鏡(F5.5アクロ)で天の川の中心部を狙い、主に周辺像の崩れ方に着目して見比べました。

見比べて最初に感じたのは視野を移動させた際、UFは若干中心がズームされるような歪曲(樽型?)を感じ、像面の平坦さではXWに軍配が上がる一方で、個人的に最も気になる良像(星が点で見える)範囲に関してはUFはXWに比べても文句無しで、最周辺までほぼ点像で良像範囲98%のメーカー公称値は誇張でないと感じました。この多少歪曲があっても周辺が点像である事を優先した見え味はテレビューの広角アイピースに似ている感じもあり、パンオプティックの代用品としても有用な存在となるかも知れません。

但しUFとXWを見比べて気になったのはUFでは若干の周辺減光が認められ(周辺から1割位の領域)、XWの視野円がくっきりしていて気持ちの良い見え味に比べるとややすっきりしません(但し昼間の景色では分からないレベルかも知れません)。またXWは5度の差とは言え見掛け視界が広いのはやはり大きなアドバンテージで臨場感があり、像面がフラットで周辺減光も感じない、とにかくストレスを感じさせない見え方は流石XWと言ったところでしょうか。

一方星像に関してはUF、XW共に非常にシャープで、特にUFの方はXWを覗いた後だと星が明るく見え、バックグラウンドが暗く、XWよりコントラストが高いように感じました。星が明るく感じるのは焦点距離の差かも知れませんが、バックグラウンドがUFの方が暗く引き締まって見えるのは迷光処理がXWより優秀なのか、ぱっと見の印象なのでもう少し詳しい検証が必要かも知れませんが、第一印象ではそのように感じました。

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まとめるとXWの優秀さは間違いありませんが、UFはXWより圧倒的に軽くコンパクトでありながら、多少の歪曲や周辺減光があってもほぼ100%の良像範囲を保っているのは優秀な性能と言え、これまで個人的に中華広角アイピースに対して抱いていた周辺像が弱いイメージ(例外として笠井EFシリーズがありましたが)を払拭させる良質なアイピースだと思いました。値段がXWやパンオプの半分以下である事を考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。

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賞月観星UF15mm
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