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SVBONY SV208 直視8x50正立ファインダー [天文>機材>ファインダー]

WXの相方として手に入れたAPMの25x100双眼鏡でしたが、当然ですが単体で使用しても利用価値が高く、こちらの双眼鏡をメインに(手軽に)使いたい場合に直視で正立のファインダーと組み合わせられれば大きく使い勝手が上がると考えて手に入れたのがこのファインダーです。

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直視且つ正立のファインダーと言えば国際光器扱いのEF-508ファインダーが天文ファンの間では知られた存在と思いますが現時点(2023年12月時点)では販売停止中となっており、これ以外で探そうと調べたところSVBONYのこの製品位しか見当たらずほぼ選択の余地はありませんでした。

実物を手にしたところ各部の造りが良く安っぽさが無くしっかりしており光学系も綺麗で製造品質は高いと感じ、今回自分ははSVBONYの直販サイト(svbony.jp)から購入したので(支払いはPaypalを使用)中国からの発送で時間は掛かりますが、途中トラブルも無く結果からすればとても良い買い物が出来たと感じます。

使い勝手の面ではピント調整は対物レンズのネジの締め込み具合で調整しますが、ネジのピッチが細かく、どこでピントが合っているかの判断が少し難しいと感じましたが一度合わせれば頻繁に変えるものでもありませんので大きな問題ではありません。ただ近視側にピント調整の余裕が余りないように感じ強度の近視の方は合焦しないかも知れませんが、このファインダーの長所と感じたのはアイレリーフに余裕があり全視野が覗き易く眼鏡使用でも問題無く使えるだろうと思います。

またAmazonのこのファインダーの評判を見るとファインダー脚のアリガタが大きく、一部の(ビクセン純正など)ファインダーアリミゾに入らない、と言う苦情を目にしますが、これはこの製品に限らず中華製品にはよくある事で、アリガタアリミゾの寸法が厳密に規格として定められていない(多分)ので相性問題が生じるのは致し方ないところかと思います。

因みにその様なクレームを避ける為か中華製のファインダーアリミゾは幅に余裕のあるものが多く、自分も手持ちの中華ファインダーアリミゾにはこのファインダーは問題無く装着出来ました。また支持リングより下のファインダー脚の部分は取り外せますので、自分は重心を低くしたかった事もあり支持リングに直接汎用のファインダーアリガタを装着しています。

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性能面でこのファインダーを使ってみると視野が公称(実視界7.3°)より若干狭い?SkySafariと見比べた実測で7度弱程度と感じました。良像範囲は体感85%程度と予想以上に広く感じる一方正立プリズムを内蔵している関係か口径の割に微光星が暗く感じるような気もしましたがこれは自分的に性能を追求した55FLファインダーと見え味を比較しての印象で(55FLファインダー構築に費やした金額で今回のファインダーは10本以上余裕で買えます)市販のファインダーとしては十分及第点の性能と感じます。何より直視正立と言う条件では他に比較できるものがありませんので見え味だけで比較するのはナンセンスかも知れません。

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このファインダーには暗視野照明も付属しており電池(LR754)もちゃんと付属していました。レチクルパターンが十字スケールの中央が〇となっており星と重ならないのは個人的に好みです。当初の使用目的で普通に不満無く使える、良質なファインダーと感じました。

SVBONY SV208 8x50mm ファインダースコープ
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自作2x54星座ファインダー [天文>機材>ファインダー]

以前光害地でのスターホッピングの起点となる星をファインダーに導入する為に使用していた(言わばファインダー用のファインダーとも言える)笠井のWideFinder28ですが、光学系の仕様により目を見口に密着させないと視野を見渡せない部分が不便に感じており、最近入手した笠井のSuperWideBino36の同等品と思われるSR2x54ビノの覗き易さと視野の広さは旧型ワイドビノのそれより格段に向上していると感じましたので、これを何とかファインダーとして活用できないかと考えて作ってみたのが今回のファインダーです。

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構成としては長さ210mmの(ファインダー)アリガタプレート上に等倍ファインダーと星座ビノを同架させ、等倍ファインダーの後ろから星座ビノで覗く形となっています。この様な等倍ファインダーの後ろからテレコンビノで覗いて導入のし易さを向上させるテクニックは以前からアマチュア天文家の間では知られた方法で目新しさは無いかも知れませんが、プレートを斜めにする事によって双眼鏡の片側対物と等倍ファインダーとの光軸を合わせる構造は一応自分で考え付きました。尚全体の高度、方位調整はプレートを微動雲台に載せて行います。

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今回比較的シンプルな構成で済んだ理由の一つとして今回のSR2x54は星座ビノとしては珍しいビノホルダーが取り付け可能な構造となっており、プレート上にビノホルダーを装着する事で自由に双眼鏡の着脱が可能で、必要な時はファインダーとして、そうで無い時は普通の双眼鏡として使い分ける事が容易になっています。

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実際の使用感は正にWideFinder28のパワーアップ版と言った趣で、WideFinderより嵩張る部分を除けば実用性は高く、覗き易く視野も広くなった事で導入し易さも大幅に向上しました。

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双眼鏡なのでもう片側の対物レンズからは障害物(等倍ファインダー)無しの星空を望む事も可能で、等倍ファインダーのレチクルが多少明るい事から導入対象が見え難くなる場合でも左右の対物の像を見比べる事で対象を見失わず、より確実な導入の助けともなっています。

ミニボーグ55FL対空正立ファインダー その2 [天文>機材>ファインダー]

光学性能的には個人的に最高と思える自作ミニボーグ55FLファインダーですが、SCT/2インチスリーブ部分をAstroStreet扱いのM42/2インチスリーブに変更する事により光路長が短縮され、前回はピント合わせはアイピースの抜き差しで行っていましたが、これによりヘリコイドを挟む余裕が生まれて合焦機構を設ける事が出来ました。

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これにより構成は、

・BORG ミニボーグ55FL対物レンズ【2555】
・BORG M57ヘリコイドS【7757】
・Pixco BORG互換延長筒14mm
・BORG M57/60延長筒L【7604】
・57-55mmステップダウンリング
・55-42mmステップダウンリング
・M42回転装置
・Baader T-2/90°アミチ天頂プリズム(#02)
・M42オス-オスAD10mm
・AstroStreet M42/2インチスリーブ変換アダプター
・APM UF30mm

と変更になりました。

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2インチスリーブが短くなった事によりアイピースの重心が下がって更に使い易くなり我が家の導入番長の名を欲しいままにしています。

AstroStreet T2ネジ 2インチスリーブ 変換アダプター
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ミニボーグ55FL対空正立ファインダー [天文>機材>ファインダー]

WXの入手に伴い退役させたミニボーグ55FL-BINOでしたが、見え味では及ばなかったにしても実視界の広さと特に良像範囲の広さはかなりWXに迫っていた部分もあり、折角探し当てたこの対物とアイピース(UF30mm)の出色の組み合わせを解消させるのが惜しかったので片側鏡筒をファインダーとして引き続き活かす事にしました。

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今回の構成は対物側から、

・BORG ミニボーグ55FL対物レンズ【2555】
・Pixco BORG互換延長筒28mm
・BORG M57/60延長筒L【7604】
・57-55mmステップダウンリング
・55-42mmステップダウンリング
・M42回転装置
・Baader T-2/90°アミチ天頂プリズム(#02)
・SCTオス-M42オスAD
・笠井 SCT/2インチスリーブ変換アダプター
・APM UF30mm

となっており、今回は合焦機構を省き、アイピースの抜き差しでピントを合わせる運用となっています。また今回大きく構成変更した部分はダイアゴナルで、以前の2インチ正立プリズムはファインダーに使用するには大きく重過ぎると感じたので、これより一回り小さい正立プリズムとしてバーダーのT2アミチ天頂プリズムを入手して換装しました。UF30mmの視野環径38mmに対してこのプリズムの開口径が31mmとやや狭いですが間隔を適度に開ける事でケラレを回避しています。

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口径55mm、倍率8.3倍、実視界8.64度、見掛け視界72度、良像範囲ほぼ100%とスターホッピング用の対空広角正立ファインダーとしてはこれまで自作した中では格段に高性能で導入が楽になり(特にスターホッピングでは視野の周辺まで使うのでそこに崩れが無いのはストレスを感じずに導入に集中出来る)、5cmクラスの対空正立ファインダーでこれ以上の性能は(十字線が無い点を除けば)望めないだろうと感じる程理想的な物が出来上がったと自己満足しています。重量も約1520gとこの性能を考えればまずまずかと思います。

笠井トレーディング SCTシュミカセ 2インチスリーブ変換アダプター
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SVBONY SV152(SWA20mm70°十字線アイピース)+自作3cmファインダー小改造 [天文>機材>ファインダー]

これまで自作してきたファインダーには視野の広さ、良像範囲の広さを最優先していた為フラット系長焦点広角の通常観望用のアイピースを使用していましたが、ファインダーには一般的な十字線が入っていなかった事から高倍率の惑星の導入には苦労する事が多く、視野の中心に目見当で対象を持ってくる導入方法では視野から外れている事も少なくなかった事から、3cm自作ファインダーに十字線入りアイピースの組み合わせを今回試してみる事にしました。

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このSVBONYの製品の中身は中華定番アイピースのSWA20mm相当(見掛け視界70度)と思われ、今回ファインダー(F4.3)で性能を確認したところ、UF24mmの時は良像範囲は8割程度だったのに対してこちらは7割程度、SWAアイピースはフラット系ではないので良像範囲を超えた部分の崩れもUFより大きいですが、レンズ枚数が少なく(UFが5群8枚に対してSWAは4群5枚)倍率もUFより若干高いせいか良像範囲内の星は綺麗に見えて微光星も多く見える様な気がしました。

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このアイピースが周辺像の崩れが多少大きくても惑星導入目的では何の不都合も無く、DSO導入用としてもこのファインダーとの組み合わせでは倍率6.5倍、実視界は10.8度と十分に広い視野が得られるので問題無く使える印象です。但し一つ注意点としてはアイピース本体とバレル間に暗視野照明装置を組み込んでいる構造の為かピント位置がかなり手前側となっていて以前のファインダー構成ではピントが出ず、ダイアゴナルと31.7mm径スリーブの間のM42延長筒を短縮させる必要がありました。

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その一方でこのアイピースは回転ヘリコイドも組み込まれている事からアイピース側でピント調節が可能となっており、今回のファインダーは合焦機構を省いていてアイピースの抜き差しでピントを合わせていましたのでその点では相性が良いです。レチクルの形状はシンプルな十字線ですが期待通り惑星の導入が格段に楽になって満足しています。

SVBONY SV152 十字線入アイピース 暗視野照明 SWA 20mm 70°
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自作 口径30mm実視界12度対空正立ファインダー [天文>機材>ファインダー]

笠井のガイドファインダーにUF24mmを組み合わせてもケラレ無い事が判明したので、これと恐らくプリズムは同じダイアゴナルを使用している自作3cmファインダーにUF24mmを組み合わせれば更なる視野の拡張、像質の向上が見込めるのでは?と思い再構築してみたのが今回のファインダーです。

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当初このアイピースの組み合わせでは光路長が厳しいと考えていましたが、これまで合焦機構にネジ回転式を採用していた拘りを捨てて、ピント合わせは31.7mmスリーブに対するアイピースの抜き差しで対応する事にしましたがアイピースの交換はしませんのでこれで何の支障も無く、合焦機構を省いた事でよりシンプルな構成とする事が出来ました。

今回のパーツ構成は、

《フード部》
・M42-M37ステップダウンリング
・M42延長筒30mm
・M42延長筒30mm
・M37-M42ステップアップリング

《対物レンズ部》
・M32-M37ステップアップリング
・MoreBlue FG004-ガイドスコープ(対物レンズ部分)
・M30-M42ステップアップリング

《台座兼回転装置部》
・M42-M39全ネジアダプター
・BORG M42回転台座【4520】

《ダイアゴナル部》
・M28-M42ステップアップリング
・WO 31.7mmNew90°正立プリズム(本体部分のみ)
・M28-M42ステップアップリング

《アイピース部》
・M42延長筒10mm
・M42全ネジアダプター10mm
・M42→31.7mmスリーブ変換AD
・UF24mm

となっています。

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この組み合わせで倍率5.4倍、そして実視界は12度まで拡張され、実視で確認してもオリオン座の下半分(三ツ星からリゲル、サイフまでの範囲)はすっぽり収まっていますので計算通りの視野が確保出来ています。期待通り焦点距離24mm見掛け視界65度のアイピースでもケラレは発生しておらず、良像範囲も8~9割となり、瞳径も下がった(5.5mm)事で更に覗き易く、前作よりかなりのパワーアップを遂げる事が出来ました。

重量は約1120gと3cmファインダーとしてはやや重くなりましたが、対空正立で12度の実視界となると小口径のデメリットはより感じる事は少なくなり、理想のファインダーにまた一歩近づいた気がします。

自作 ACクローズアップレンズ5cmファインダー [天文>機材>ファインダー]

先日メインのファインダーとして笠井のGuideFinder-50を復帰させたばかりなのですが、その後アイデアを思い付いてKenkoのACクローズアップレンズを使用したファインダーを新たに構築しました。

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今回対物レンズとして使用したクローズアップレンズはAC No.5の58mmフィルター径で焦点距離が200mm、つまり倍率や実視界が前回と同じながら口径をアップさせる狙いがありましたが、有口径を実測すると53mm程度で実はそれ程変わりが無い事が判明しましたが、実視界が同じであれば少しでも口径が大きい方が良いと考えこちらを採用する事になりました。鏡筒部分のパーツ構成は対物側から、

・M62-M58ステップダウンリング
・Pixco 58mmレンズフード(光路長35mm)
・M62-M58ステップダウンリング
・Pixco 58mmレンズフード(光路長35mm)
・Kenko ACクローズアップレンズNo.5 58mm径
・M58mmメス-メス継手リング
・M58-M60ステップアップリング
・BORG M57/60延長筒L【7604】
・Pixco BORG互換延長筒14mm
・M57メス-M42オスアダプター
・M42回転装置
・M28-M42ステップアップリング
・31.7mm径ヘリコイド付き正立プリズム(GuideFinder-50の対空正立接眼部を流用)
・賞月観星 UF24mm

となっています。重量はファインダー脚込みで約1100gです。

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ヘリコイド付き正立ダイアゴナルはGuideFinderのものを流用していますが、これが無ければWOのものが同等品ですのでこちらで構築も可能です。またファインダー脚も前回からそのまま引き継いでいます。フード部分についてはその気になればいくらでも延長出来るのも自作品のメリットで58mmフィルター径のレンズフードを連結させて約7cmのフードを構築して結露対策としています。

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口径がやや大きくなって焦点距離が同じですので対物のFは前回より短くなりましたが、良像範囲に関しては以前と同じく7~8割程度をキープしており、導入面での使い勝手の点では殆ど変わりはありません。口径が大きくなった部分の効果に関しては気持ち暗い星が見えるようになったかな?と言う程度ですが、まずまず狙い通りの性能が出せて、自作品と言う事で愛着も増して気に入っています。


笠井 GuideFinder-50 その2 [天文>機材>ファインダー]

自作3cm10.5度ファインダーは圧倒的な実視界の広さで重宝していたものの、おとめ座の銀河巡りをしていた時に明るい星が無く、また対象そのものもファインダーでは見えない事から、対象から少し離れた明るめの星から望遠鏡の視界でスターホッピングするケースが多く、狭い望遠鏡の視野では結果としてトータルでのホッピング回数が増えてしまう事があり、やはりもう少し大きい口径のファインダーもあった方が良いかも知れないと考えて試行錯誤した結果、最終的にGuideFinder-50が復活する事となりました。但し以前と大きく違うポイントはアイピースが賞月観星のUF24mmを採用した点です。

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以前はこのファインダーのアイピースにビクセンのNPL25mm(見掛け視界50度)を使用していましたが、より広角のアイピースが使えないかとMeadeのSP26mm(見掛け視界52度)、笠井のEF-27mm(見掛け視界53度)辺りを試した時に周辺減光を感じた事からNPLがストレス無く使える限界と考えていましたので、これらより遥かに広角のUF24mmがケラレ無く使えるはずがないと思い込んでいましたが試しに組み合わせてみたところケラレも周辺減光も感じられず、おまけに良像範囲も8割程度とUFの強みも活かした見え味で、肝心の実視界はこれまでNPL25mmでは6.25度(8倍)だったところがUF24mmでは7.8度(8.3倍)と大幅に広くなり、この口径と視界のバランスであれば対象によっては導入のし易さでこちらが逆転するように感じました。

笠井のGuideFinderは6cmや8cmのモデルもありますが、対空正立ユニットのダイアゴナルは共通ですので、そちらに組み合わせるアイピースとしてもUF24mmは最適解となりうるかも知れません。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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自作 口径3cm実視界10.5度対空正立ファインダー [天文>機材>ファインダー]

以前自作した口径3cmの広角対空ファインダーは重宝していたものの、自作方法が切断、接着と言った不可逆な強行手段を用いた事に微妙に不満を抱いており、全面的に作り直してみたのがこちらです。

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今回はパーツは全てネジによる接続で、加工の類は一切行っていません。構成は以下の様になっています。

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《フード部》
・M42-M37ステップダウンリング
・M42延長筒15mm
・M42延長筒30mm

この一見対物レンズに見える部分は全てフードです。ファインダーは自分にとっては天体導入の要であり、この対物レンズが曇ると導入不能となってしまうので曇り防止の為M42の延長筒で長めのフードを構築しました。

《対物レンズ部》
・M37-M42ステップアップリング
・M32-M37ステップアップリング
・MoreBlue FG004-ガイドスコープ(対物レンズ部分)
・M30-M42ステップアップリング

MoreBlueで取り扱いされている口径30mm、焦点距離130mmのガイドファインダーの対物レンズ部分を使用しています。接眼側はM30、対物側はM32のメスネジが切られており、それぞれステップアップリングでM42に変換しています。

《合焦機構》
・M42延長筒10mm
・M42全ネジアダプター10mm
・MoreBlue TP552-M42止めリング

このファインダーのピントはこの部分のM42の延長筒のメスネジとM42オスの全ネジアダプターとのねじ込みによる伸縮で調整しています。ピントが決まったら止めリングでピント位置を固定します。

《台座兼回転装置》
・BORG M42回転台座【4520】

以前はしゅう動による鏡筒回転でスムーズさに欠けるところもありましたが、今回はきちんとした回転機構が設けられており、鏡筒全体のスムーズ且つ正確な回転が可能となりました。この回転装置の前後のM42ネジのピッチはP1とその前後のパーツのピッチ(M42P0.75)とは異なるのですが気にせず接続しています。

《ダイアゴナル部》
・M28-M42ステップアップリング
・WO 31.7mmNew90°正立プリズム(本体部分のみ)
・M28-M42ステップアップリング

WOのヘリコイド付き正立プリズムのヘリコイドとバレルを外すと共にM28のメスネジが切ってあるので、そこにM42に変換するステップアップリングを装着しています。ここも恐らくピッチが異なりますが、ステップアップリングは根元までぴったり接続出来ています。

《アイピース部》
・M42-M39全ネジアダプター
・M42延長筒10mm
・M37-M42ステップアップリング
・SWA-27mm(笠井EF-27mm相当)

アイピースのバレルを外すとM37のメスネジが切ってあり、ここに変換リングを介する事でダイアゴナルと直付けしています。ここでアイピースのケラレを抑える為に可能な限りダイアゴナルとの間にM42の延長筒を挟む事で、以前のファインダーと同じ対物レンズ、ダイアゴナルを使用しながら約10.5度のより広い実視界を確保する事が出来ました。

このアイピースは恐らく笠井EF-27mm相当品と予想され、この状態で見掛け視界は約50度、8割以上の良像範囲を確保でき、プローセルの様な像の硬さが無く、目位置にも寛容で覗き易く仕上がっています。倍率は約4.8倍となっています。

《ファインダー脚部》
・MoreBlue FG310-ビクセン規格80mmファインダーアリガタ
・ビクセン 微動雲台
・MoreBlue FG310-ビクセン規格80mmファインダーアリガタ

鏡筒と微動雲台の間にはMoreBlueのファインダーアリガタを介して後方にオフセットさせる事で、全体をコンパクトに折りたためるようにしています。微動雲台によるファインダー調整は一般のファインダーのネジ3点による調整と比べると操作が直感的で圧倒的に合わせ易いと感じます。

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重量は890gと5cmファインダー(830g)より重くなってしまいましたが、あらゆる操作性がこちらが上回っており、何より実視界の広さを優先させたファインダーでしたので本末転倒と言う訳ではありません。

小口径ファインダーは見える星が暗くなっても、その分視野が広ければ明るい星が視界に入り易くなるのでスターホッピングによる星の辿り易さと言う点では5cmファインダーと変わらないと個人的には感じ、むしろ一回の移動(ホップの)量を大きく取る事が出来る事による導入速度の向上のメリットが大きく最近は5cmファインダーは殆ど使わなくなりました。

勿論3cmでは導入対象そのものが視認し辛い、もしくは見えない弱点がありますが、星図にSkySafariを使うようになってからはある程度対象に近づけば望遠鏡側の視界で詰めの導入が継続出来る様になった事でその弱点を補えています。

米オライオン デュアルファインダーマウンティングブラケット [天文>機材>ファインダー]

天体導入でGuideFinder50WideFinder28を両方使いたい場合、ファインダーアリミゾが一つしかない鏡筒ではいちいち付け替える操作が必要になるので、一つのファインダーアリミゾを二股にする器具が無いかと探したところそのままの使い道の製品が米オライオンから出ていました。

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実際2つ取り付けてみると、GuideFinderもWideFinderも割と大き目のファインダーなので鏡筒を振り回すと2つのファインダーが割とうざったく感じますwブラケット単体の重量は約210gで+ファインダー2個となると重さも嵩むので鏡筒の前後バランスが多少崩れたりしますが、ともかく二つのファインダーを付け替える手間は省けるので便利な事には違いありません。

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TeleVue Sol-Searcher [天文>機材>ファインダー]

主にミニボーグHα太陽望遠鏡とセットで使っています。ビクセン規格ファインダーアリミゾで使えるよう、例によって遊馬製作所のファインダーアリガタVFA-1と組み合わせています。太陽を導入するのは望遠鏡の影を見ればできない事はないので専用ファインダーいるかな?と当初思ったのですが、実際使ってみて非常に便利で導入し易さが段違いです。このファインダーは太陽の方向見なくていいのも大きな利点だと思います。

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MoreBlue FG307-ビクセン規格ファインダー台座 [天文>機材>ファインダー]

ミニボーグ60ED-BINOにファインダー台座を取り付けようと鏡筒台座部分をW台座WD-1【7513】に換装したのですが、BORG純正のファインダーアリミゾ【0610】が素人工作感満載で付ける気になれず、代替品を探していたところに見つけたのがヤフオクで天文パーツ販売を手掛けるこのショップの製品でした。無骨な感じもありますが、品質機能に問題無く、色もかっこよくて気に入りました。

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一つ注意すべき点はこのアリミゾの底面は真っ平らなので、取り付け面が曲面の場合アリミゾの両端が浮いてしまい、安定性が不足する可能性もあります(ネジでがっちり固定すれば大丈夫な気もしますが)。その点今回のW台座は取り付け面が平面なので相性バッチリでした。

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笠井 Laser-Finder DXⅡ [天文>機材>ファインダー]

支持脚の底面にはカメラネジ穴が開いているので遊馬製作所のファインダーアリガタVFA-1と合体させてビクセン規格ファインダーとして使えるようにしています。

メインのファインダーはGuideFinder50ですが、視野の狭さからスターホッピングの基点となる星をファインダーに導入するのに苦労する時があり、そこで実視界が広大なWideFinder28が活躍するのですがアイレリーフが短いのが弱点で、対空式ではない事もあり鏡筒の向きによっては覗くのに辛い姿勢を強いられるケースがあります。

WideFinderはレンズによる集光で肉眼より暗い星が見える一方レーザーファインダーは肉眼で見える星しか狙えませんが、レーザー光を外から見て、比較的楽な姿勢で見掛け視界の制約無しに直感的に導入できる点で光学ファインダーには無いメリットがあります。星がよく見える場所であればレーザーファインダーの方が導入スピードで分があるかも知れません。

レーザーファインダーの弱点は電池の消耗が激しい点ですが、この笠井のものは出力5mWのグリーンレーザーで、電力消費とレーザー光の見え易さのバランスがよく取れてる思います。

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笠井 WideFinder28+遊馬製作所 RGプレート [天文>機材>ファインダー]

個人的にファインダーは対空派ですが弱点としてファインダーの視界にスターホッピングの基点となる星を導入するのに苦労する事が多く、また7度程度の実視界だと狙いを外してる場合もあったりするので実視界の広いファインダーが欲しくなり、当倍ファインダーはテルラドやスポットファインダーなど試したのですが、光害地ではスクリーンの向こうの星が見えないと言う致命的な問題があり実用になりませんでした。

そこで光害地で星座の位置を確認するのに絶大な威力を発揮するワイドビノの光学系に当倍ファインダーを合体させたこのファインダーを入手しましたが、正に自分の要求を満たす為に作られたような製品で、2、3等星しか見えない光害地の庭先でも狙いの星をバシバシ導入できるようになり、そこからの対空ファインダーでのスターホッピングによる導入もとてもやり易くなりました。

しかし個人的に大きな問題があり、ファインダーの取り付け方法がプラスチックの台座を両面テープで鏡筒に貼り付けると言うもので、汎用性を重視する自分的にはどうしても受け入れ難く、中々積極的に使う気になれませんでした。

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そんな状況を打破してくれた製品が遊馬製作所のRGプレートで、このパーツを介してWideFinderの取り付けベースと同社ファインダーアリガタVFA-1と合体させる事でビクセン規格のファインダーとして使えるようになり、VFA-1には底面にカメラネジ穴が開いているのでウェイト軸カメラ雲台などにも取り付け可能で、これでようやくまともにこのファインダーが使えるようになりました。WideFinder単体だとプラスチック部品がメインなのでやや安っぽく感じていましたが、黒アルマイト塗装されたRGプレートにVFA-1と合体させると一気に立派な感じになりましたw WideFinder使いの方にはオススメです。

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笠井 GuideFinder-50+正立接眼ユニット [天文>機材>ファインダー]

天体導入は星図を見ながらファインダーで導入するスタイルなのでファインダー選びは紆余曲折しました。直視タイプは上を見続けられないので当初対空ファインダーの笠井の8x50mm90゜正立ファインダーを使っていて重宝していたのですが、ダイアゴナルが回転しないので赤道儀で望遠鏡を使っていて鏡筒とファインダーで接眼の向きが合わない場合は逆に覗くのに手間が掛かり、何とかならないかと思案していた中で巡り合ったのがこのファインダーです。こちらはダイアゴナル部分が回転するのでそれまでの不都合が解消し、個人的には無くてはならないファインダーです。GuideFinderの50と60、どちらを選ぶか悩みましたが、実視界の広さと軽さを優先して50の方を使っています。これに組み合わせるアイピースはビクセンのNPL25mmを使っていてこれで倍率8倍、実視界6.25度のファインダーとなります。

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このファインダーの支持脚はINTES-MICRO規格とビクセン規格の2タイプありましたが、今はビクセン規格のものしか扱ってないようです。ALTER-7で使う都合上INTES-MICRO規格のものを使っていますが(後にビクセンの方も買い足しました)、ビクセン規格のファインダーアリミゾでも使えるよう、INTES-MICRO規格ファインダー台座を遊馬製作所のマルチファインダーアリガタVFA-1に合体させて(ネジ穴を追加工してもらいました)ビクセン規格でも使えるようにしています。このアリガタには底面にカメラネジ穴も開いているので、GP赤道儀などのウェイト軸カメラ雲台などにも取り付け可能で重宝しています。

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