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恋する小惑星(アステロイド) [天文>書籍・ソフトウェア]

かの「けいおん!」「ひだまりスケッチ」など数多くの人気作品を生み出した、まんがタイムきらら系列の天文/地学を題材とした所謂「萌え四コマ」マンガです。『まんがタイムきららキャラット』にて2017年3月号から連載されています。

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幼い頃に町のキャンプで出会った二人の主人公(『みら』と『あお』)が、いつか二人で新しい小惑星を発見する事を約束して別れ、高校で入ったそれまでの天文部と地質研究会が合併した「地学部」で再開、部活を通して夢に向かうと言った内容のお話です。

ただストーリー性はそこまで強くなく、やはりきらら作品らしいほのぼの、ドタバタした部活の日常がコミカルに描かれています。その一方でさり気なくポルタやAP赤道儀が出てきたり、星に詳しい主人公の一人が話す星ネタの端々からも作者の方がかなりの星好きである事を窺えます。地質学の結構詳しいネタも出てくるので、両方の分野に明るい作家さんなのかなと思いました。

天文の専門的な知識をマンガで分かり易く伝える、と言う趣旨のマンガではなく、あくまで部活のワイワイ、もしくは女子高生同士のキャッキャウフフ(←?)を描いた内容ですので、このマンガで特に専門知識が得られる訳ではありませんが、天文や地質学を上手く舞台に組み込んできらら四コマとして昇華させた作品だと思います。

ただ話の根底に、二人で小惑星を見つける夢があるので、この方向でストーリー性が強くなればよりドラマチックな展開も期待できそうです。

最近TVアニメ化が決まったとの事で、星好きとしては個人的にチェックしていきたい作品だと思いました。


ビクセン Comet Book(スマホアプリ) [天文>書籍・ソフトウェア]

ビクセンの無料星空アプリ、彗星情報アプリです。画面モードは星図表示モード、宇宙視点モードの大きく二つあり、この内宇宙視点モードは太陽中心モードと彗星中心モードで切り替えが可能です。

星図表示モードは下部のスライダーで日付時間を変更して星図上の彗星の移動の様子を確認できます。星図は勿論拡大縮小移動表示が可能です。

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一方宇宙視点モードは3D表示で各天体(惑星彗星)の位置関係を確認でき、時間移動させる事で何時どの程度彗星が地球に近づくのか極めて直感的に把握できるのがこのアプリ最大の利点、魅力では無いでしょうか。これを頭に入れておくと実際の星空で彗星を見た時も印象も変わってきます。

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操作が極めてシンプルで分かり易いのも良いと思います。ビクセンの天文アプリはMars Bookも使っていましたが機能が豊富な故に何をどう使えばよいのか迷うところもありましたが、こちらはより機能もシンプルで洗練されている印象を受けます。

個人的な要望としては表示できる彗星が自分の環境では2つからしか選べず、恐らく現在見える彗星が自動でチョイスされているのではと思いますが、過去歴代の彗星のデータを任意にスマホに取り込めるようにできればより楽しめるアプリになるのではと思いました。また実際の星空で大体の彗星の位置を知る為に星図表示モードでデバイス追従モード(スマホの向きに合わせて星図が移動する)が欲しいと思いましたが(android版での使用です)、無料としては本当に良くできたアプリと思います。アプリ容量も数MBで動作も軽く、スマホの負担になりません。

今近づいている彗星が何時見頃なのかを把握しておきたい場合にはかなりオススメできるアプリです。ウィルタネン彗星の接近状況を知りたいと試しに入れてみましたが予想以上に役に立ったので急いで記事にしました。

シンプル月齢カレンダー(スマホアプリ) [天文>書籍・ソフトウェア]

ふと月齢を確認したい時にネットで調べたり、わざわざステラナビゲーターを立ち上げるのも手間なのでもっと手早く確認できる方法はないかと、無料のスマホアプリで良いのが無いかなと探してみたところ結構沢山ある事が分かりました。その中で検索で最初に出てきたこのアプリを入れてみました。

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起動するとまずカレンダーが表示され、月齢の状況が一目で分かります。それぞれの日付部分を押下すると詳細画面に遷移します。

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詳細画面では個人的に知りたかった月齢に月の出、月の入りの時刻に加え、月までの距離、輝面比等が表示され、月の表示の両側をタッチすると次の日前の日と日付を移動できます。

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他にもっと良いアプリがあるのかどうか試してみたくもありますが、機能的には個人的にこれで十分満足できるのでそのまま使っています(後は視直径が表示されれば完璧でした)。名前通りシンプルでとても使い易いアプリだと思います。

※画像には写っていませんが、画面下には広告が入ります。

Sky & Telescope's Field Map of the Moon(鏡像版) [天文>書籍・ソフトウェア]

月面観望のガイドブックとしてこれまで月の地形ウォッチングガイドを主に使用していましたが、微妙にカバー出来てない範囲があったり、地形が特定できない事も多く(自分の未熟さもありますが)、何より個人的に月観望は屈折かカセグレン鏡筒で行う為、ダイアゴナルによる像の反転によりガイド本との地形の照らし合わせがスムーズにいかない事がストレスで、鏡像の月面ガイド本があったらいいのになーと思っていたところに見つけたのがこの月面マップ本でした。

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手元に届くまで普通の書籍をイメージしてましたが実物を手にして本にしてはやたら薄っぺらく、中身を広げてみると巨大な月面図一枚が収録されており、これを四つ折りにして使う、本と言うよりこれは月面地図だと言う事が分かりました。Field Mapの名前の通りですね。

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四つ折りで使うメリットとして一面(全体の1/4)を眺めていて他の面に移動したい場合、裏返すか、折り返すか、折り返して裏返すかの最大2アクションで全ての地形を参照する事ができ、一般的なガイド本の場合ページをパラパラめくって探す必要がありますが、このマップだと圧倒的に早く見たい場所にアクセスできます。

当初四つ折りにしてもやや大きくて観望しながらは使い難いかも?と思いましたが、実際使ってみると地形や地名などの表記が大きすぎず、小さすぎずの絶妙の大きさだと感じます。内容的にも月の秤動を考慮しての少し裏側の地形まで載っていたりと、この辺は流石Sky & Telescope'sの刊行物と言ったところでしょうか。

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これによりこれまでより圧倒的に楽に地形が特定できるようになりましたが、最大の問題は地名が全部英語表記な事です;海外の書籍なのでこればかりは仕方ないですが、この地名の英語表記が日本語のどの地形に該当するのか学習が必要になるかも知れません。その問題さえクリアできれば地形を特定する事に関してはこのマップ一枚でいいんじゃないかと思える程完成度の高い月面マップだと思います。



自分はこのamazonの海外のマーケットプレイス業者から買いました。時間は掛かりますがちゃんと届きますし安かったです。尚、鏡像版が嫌だと言う方には正像版もちゃんと売られています。



正像版はamazonだと何故かやたら高いので個人輸入で入手された方が良いかも知れません。OPTだと両方$11位で売られています。

Sky & Telescope's Pocket Sky Atlas (星図) [天文>書籍・ソフトウェア]

天体導入に使う星図は今まで滝星図8.5等を使ってきましたが、A4クリアファイル4冊を持ち運ぶのも嵩張るのでもっと小さい星図が欲しくなり、ネットでの評判も良さそうだったこの星図を購入。薄い紙の表紙裏表紙は使っていて邪魔に感じたので取っ払いましたが、こうして中身だけ(下の写真右)使うものなんじゃないかと思う程扱いが楽になりました。

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最微等級が7.6等で30,000個以上の星が収録と、滝星図8.5等(88,000個以上)より大分少ないので果たしてこれで星が追えるのかが一番気になるところでしたがGuideFinder50使用で問題無くスターホッピングできる事が確認できました。

使ってみて感じたのが本の大きさ、星図の大きさやページ数、隣り合うページと重なり合う領域の広さ、赤色ランプで照らした時に見易いように工夫された色遣いなどどれを取っても良く考えられていると感じます。リング製本なのも状況によって折り返して開いたままにする事が容易で、本を片手にもう片方で望遠鏡を操作と言った導入作業がし易いです。

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個人的には下の写真の星図の区切り区切りで挿入されている、星図全体の内、どの領域を次のページに示すのかを表す全体図がとても分かり易く、肉眼で見える星座を確認して、そこから星図の何ページを見れば良いのかすぐに特定できるので非常に便利だと思います。

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中身に一切の日本語はありませんが、個人的には星座名が英語である事以外特に困る事はありませんでした。この星図の最微等級より大分暗い天体を導入するなら滝星図を使わないと位置特定に苦労するかも知れませんが、メシエ天体位の比較的明るい天体を導入するにはこの一冊で全天をカバーできます。Sky & Telescope'sが監修しているだけあり使い易さに拘った、現場で使われる事をよく想定されていると感心させられる星図です。手動導入する人には一冊持っていて損は無いでしょう。



Amazonでは海外のマーケットプレイス業者が販売している事が多く、自分もそちらで買いました。

AstroArts SmartStellar (スマホ用星座アプリ) [天文>書籍・ソフトウェア]

星空の状況をさっと確かめるのに、PCで動くStella Theater Liteと言うフリーソフトをこれまでよく使っていて軽くて気に入っていたのですが、PC起動しないでもっと手早く確認できる手段が欲しくなり、この際ちゃんとした星座早見盤でも買ってみようかと考えたものの、ふとスマホで動く星座アプリなるものが存在する事を思い出し、調べると面白そうなアプリが沢山見つかるものの逆に沢山ありすぎて、どれを選べば良いのか分からないので、ステラナビゲータを使っていて信頼感のあるAstroArtsのこのアプリを入れる事にしました。

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使用感ですが、スマホを向けた方向に合わせて星座(星図)がリアルタイム表示される機能は予想以上に画期的な機能で、夜空を見上げてあの星何だっけ?と調べたい時に一発で分かるのは非常に便利です。肉眼で見え難い暗い星座の位置を確認したい場合や、ファインダーで天体導入の起点となる星を探す際にも役立ちそうです。

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個人的に気になったところとしては、ステラナビゲータを使ってても思っていた事ですが、画面に一度に表示される星が少なく、暗い星を確認するのに拡大率を上げなくてはならないのが面倒で、表示する一番暗い星の明るさを設定で変更出来れば良いように思いました。

以前セレストロンのスカイスカウトが出た時に、現在の自動導入架台とは別のアプローチで、こうしたスタンドアローンで動作する導入支援アイテムが今後出来たらいいなと思いましたが、こうしたアプリが進化して実現する日もそう遠くないのかも知れませんね。
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月の地形ウォッチングガイド 白尾元理著 [天文>書籍・ソフトウェア]

愛用している星雲星団ウォッチングの月版と言ってもいいとても使い易いガイド本です。月齢毎に目立つ地形を解説するページと、見所をピックアップして特に詳しく解説するページと大きく分けて2部構成な内容が読み易く、クレーターなど漠然と見ていても面白いですが、やはり地形の固有名や特徴を知っていると俄然楽しめます。個人的に天頂ミラーを常用していても裏像である事はそれ程気にしていなかったのですが、この本と見比べると流石に対比が厄介で正立ダイアゴナルが欲しくなりますね。

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AstroArts ステラナビゲータ10 [天文>書籍・ソフトウェア]

天文シミュレーションソフトは今までフリーのStella Theater LiteやStellariumと言った辺りを使っていたのですが、突発的に現れる移動天体の位置が分からないので星ナビ15周年の記念限定価格で売られていたこのソフトを購入。定番ソフトだけあって情報量が豊富で操作系がある意味日本的なのが安心感があります。

このソフトは以前はアスキーから出ていたらしいですが、アスキーと言えばPC-98時代に超高速天文シミュレーション(だったかな?)と言う当時としては抜けた性能のソフトがあったのですがひょっとしてあの頃から続いてるソフトなのかも?使用感が似てなくも無いですw

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星雲星団ウォッチング 浅田英夫著 [天文>書籍・ソフトウェア]

滝星図を使う前はこの本が手動天体導入の要になっていました。今でもこの本で見たい星を探して、滝星図で詳細な位置を確認して追う形が基本スタイルとなっています。この本だけでもある程度導入できますが、探す起点になる星と目標の天体との距離が離れ気味の場合、書かれている間の星の数が不足気味で普通の視野のファインダーでは追うのが厳しい場合があります。

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アステロイド・マイナーズ [天文>書籍・ソフトウェア]

昔からあさりよしとおのマンガが好きなのですが最近読んでないなー今何か描いてるの?と思いamazonで検索して見つけたこの一冊。将来の宇宙開発で起こるかもしれない負の側面にスポットを当てた、ちょっと暗い内容かもですがその中にほのかな救いを感じさせる、氏ならではのSFマンガです。宇宙開発好きなら読んで損は無いかと思います。

久々に氏のマンガ読みましたが、話の構成力が衰えていない事が分かって安心しました。アフタヌーンで再開したカールビンソンは無かった事にして、昔の続き描いてくれないかな・・・><

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滝星図8.5等 [天文>書籍・ソフトウェア]

滝星図8.5等のHP
http://www.geocities.jp/toshimi_taki/atlas_85/atlas_85_jp.htm

こちらよりpdfファイルをダウンロード、全146ページをA4印刷し、A4のクリアファイル4冊に収めています。こうするととても使い勝手が良く、自分的天体導入のマストアイテムとなってます。これで無料と言うのが素晴らしすぎです。

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