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SVBONY SV208 直視8x50正立ファインダー [天文>機材>ファインダー]

WXの相方として手に入れたAPMの25x100双眼鏡でしたが、当然ですが単体で使用しても利用価値が高く、こちらの双眼鏡をメインに(手軽に)使いたい場合に直視で正立のファインダーと組み合わせられれば大きく使い勝手が上がると考えて手に入れたのがこのファインダーです。

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直視且つ正立のファインダーと言えば国際光器扱いのEF-508ファインダーが天文ファンの間では知られた存在と思いますが現時点(2023年12月時点)では販売停止中となっており、これ以外で探そうと調べたところSVBONYのこの製品位しか見当たらずほぼ選択の余地はありませんでした。

実物を手にしたところ各部の造りが良く安っぽさが無くしっかりしており光学系も綺麗で製造品質は高いと感じ、今回自分ははSVBONYの直販サイト(svbony.jp)から購入したので(支払いはPaypalを使用)中国からの発送で時間は掛かりますが、途中トラブルも無く結果からすればとても良い買い物が出来たと感じます。

使い勝手の面ではピント調整は対物レンズのネジの締め込み具合で調整しますが、ネジのピッチが細かく、どこでピントが合っているかの判断が少し難しいと感じましたが一度合わせれば頻繁に変えるものでもありませんので大きな問題ではありません。ただ近視側にピント調整の余裕が余りないように感じ強度の近視の方は合焦しないかも知れませんが、このファインダーの長所と感じたのはアイレリーフに余裕があり全視野が覗き易く眼鏡使用でも問題無く使えるだろうと思います。

またAmazonのこのファインダーの評判を見るとファインダー脚のアリガタが大きく、一部の(ビクセン純正など)ファインダーアリミゾに入らない、と言う苦情を目にしますが、これはこの製品に限らず中華製品にはよくある事で、アリガタアリミゾの寸法が厳密に規格として定められていない(多分)ので相性問題が生じるのは致し方ないところかと思います。

因みにその様なクレームを避ける為か中華製のファインダーアリミゾは幅に余裕のあるものが多く、自分も手持ちの中華ファインダーアリミゾにはこのファインダーは問題無く装着出来ました。また支持リングより下のファインダー脚の部分は取り外せますので、自分は重心を低くしたかった事もあり支持リングに直接汎用のファインダーアリガタを装着しています。

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性能面でこのファインダーを使ってみると視野が公称(実視界7.3°)より若干狭い?SkySafariと見比べた実測で7度弱程度と感じました。良像範囲は体感85%程度と予想以上に広く感じる一方正立プリズムを内蔵している関係か口径の割に微光星が暗く感じるような気もしましたがこれは自分的に性能を追求した55FLファインダーと見え味を比較しての印象で(55FLファインダー構築に費やした金額で今回のファインダーは10本以上余裕で買えます)市販のファインダーとしては十分及第点の性能と感じます。何より直視正立と言う条件では他に比較できるものがありませんので見え味だけで比較するのはナンセンスかも知れません。

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このファインダーには暗視野照明も付属しており電池(LR754)もちゃんと付属していました。レチクルパターンが十字スケールの中央が〇となっており星と重ならないのは個人的に好みです。当初の使用目的で普通に不満無く使える、良質なファインダーと感じました。

SVBONY SV208 8x50mm ファインダースコープ
Amazon