SSブログ

スコープタウン Or14mm(PLタイプ) [天文>機材>アイピース]

双眼装置での惑星観望で12mmと15mmの間のアイピースが欲しいと感じる事が何度もあったのですが、その焦点距離で日本製(or欧米製)のクラシックアイピースとなると選択肢が殆ど無く、その意味ではこのアイピースは貴重な存在と言えるかも知れません。4xバローとの組み合わせで使うのでこの場合3.5mm相当の焦点距離になります。

eyep-stor14_1.jpg

このアイピースが独特なのは焦点距離だけでなく、目を引くのがプローセルの14mmにしては大きいアイレンズで、TV PL15mmはおろか谷Or18mmより大きい程で視野レンズも同様に大きく、アイレリーフもTV PL15mmより長く覗き易いのでこれ本当にプローセルの14mm?と不安になってw倍率を確認するとちゃんと15mm以上12mm以下の倍率が出ていて、ここで気づいたのが見掛け視界の広さでした。明らかにTV PL15mmより広く、他のアイピースとの比較したところでは55度程度あり、プローセルにしては異例の広さで、実視界もこちらが広いです。

高倍率惑星観望に用いても高級アイピースに引けを取らない見え味で、これまでの自分の中のプローセルの常識を覆された気分でwとても魅力あるアイピースだと思います。覗き易く視界が広い部分で使い勝手が良いので経緯台での観望などで重宝しています。

アイピースのスペックはこちら
nice!(0) 

ヒノデ 6x21-N1 [天文>機材>双眼鏡]

昔から家に眠ってたルビーコート全開の逆ポロコンパクト双眼鏡とコーワSV25-8で見え味を比べようと思い付き、勿論比較にならなかったのですが、このコンパクト双眼鏡を持った時に思わず「軽っ!」と声を上げてしまうほどの軽さに驚き(150g弱)、SV(270g)も軽量と思っていましたが、この軽さを体感してしまうとその部分だけは羨ましくなってしまい、安さにつられて買ったSVですが、多少値が張ってもこの位軽くてちゃんと見える双眼鏡があれば散歩用には最高では?と探してみる事に。

コンパクト双眼鏡は各メーカーで色々販売されていますが、画質優先なら日の出光学が間違いないだろうと判断、その中でどれを選ぶか悩みましたが、5x20-A4は重さがSVとあまり変わらず、6x21-S1は懐具合が厳しい事情もあり、何より一番軽いと言う理由から6x21-N1を選ぶ事にしました。

bn-hnd-6x21n1_1.jpg

見え味に関しては多少迷光対策が甘いのか外光が入り易く、ヌケやコントラストの面で弱い印象もありましたが高級機と比べなければ気になる事はないでしょう。星を観たところでは個人的に気になる周辺像も視野の9割は点像で、視野はそれ程広くはありませんがSW-5257x42FLの様に周辺像の崩れが気になる事もありません。今回一番重要視した軽さの面ではSVはポケットには入るものの多少ずっしり感を感じていたのに対し、こちらは実測で143gと持っている事を忘れる程の軽さで、レンズは全て光学ガラスを使用し、プリズムに筐体の重さに加え、双眼鏡に求められる基本的な機能が全て備わっていながらPL32mmなどのアイピース一本より軽く出来ている事が何やら不思議に思えてきます。

大きさも折り畳んだSVより一回りコンパクトで当初の目的だった散歩のお供として個人的に最良の選択となりました。双眼鏡で何かを観る事が目的でなく、他の目的のついでに携帯したい、でも見え味に妥協したくない、そんな目的に合致する双眼鏡かと思います。観る目的で使っても何の差し支えもありませんが。

あと気に入った部分は今では珍しい日本製と言う事もあってか外装の仕上げが非常に良いです。中華製品は必ずと言っていいほどどこか造りの甘さ、値段なりの安っぽさを感じてしまいますが、この双眼鏡にはそうした甘さが全く感じられません。スペックに表れない部分の品質で手を抜いていないかつての日本製の良さを感じさせる、持つ喜びが味わえる製品で、楽天でランキング一位になったのも頷ける一品だと思います。
nice!(0)