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Tマウント経緯台 その2(プチ改良編) [天文>機材>架台]

ユーハン Tマウント経緯台の使い勝手を幾つか良くしてみました。

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《軸径6mmフレキシブルハンドル取り付け改良》
ブランカ150SEDをこの架台で使用している時純正の微動ハンドルの長さが短く運用に支障を来たしていた事からより長いハンドルを取り付けられないか検討しましたが、この経緯台の微動ハンドル軸径はφ10mmで多く市販されているφ6mm径に適合する微動ハンドルを使う事が出来ず、軸径を変換するアダプターがどこかに無いものかと探してヤフオクで見つけたのがこちらの商品でした。

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bach_iijimaさんが出品されている「フレキシブルハンドル用アダプター」と言う商品で、このアダプターは本来8mm径を6mm径に変換するアダプターなのですが質問欄からこれを10mmから6mmに変換出来るように改造出来ないかと藁にもすがる思いで伺ったところ快諾して頂き、このお陰でビクセンの30cmのフレキシブルハンドルを取り付けられ、長い鏡筒でも快適に運用出来るようになりました。

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《カウンターウェイト搭載改良》
この経緯台は片持ちフォーク式でウェイトレスでもかなりの重さの鏡筒を運用出来るものの、鏡筒の形状によっては振り回すとバランスが不安定になる事もあり、観望会などで使用した時の万一の事故を防ぐ為、カウンターウェイトを付けられるように改良を施すことにしました。

何処にウェイトシャフトを取り付けるかを検討した結果、この経緯台にはアクセサリー取り付け用のネジ穴がフォークアーム部分に設けられており、これを利用してウェイトシャフトを取り付ける事でウェイト搭載を可能としました。位置的にも理想的です。

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このウェイトシャフトも別の方がヤフオクで出品されていた「スカイメモS用ビクセン互換ウェイトシャフト」と言う商品でシャフトの両端にM8のメスネジが開いているのが特徴で、シャフト径はφ20mm(長さ20cm)でビクセンのバランスウェイトが装着出来ますが、現在は出品されていない模様です。

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《水平動クランプレバー干渉対策》
この経緯台に取り付ける機材によっては水平動のクランプレバーが機材を干渉するケースがしばしば生じた事から、クランプをM8の蝶ネジに交換する事で回避する事が出来ました。

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ユーハン工業 Tマウント経緯台 [天文>機材>架台]

ブランカ150SEDをもっとお手軽に使いたいと考えていた矢先に手動微動が可能な片持ちフォーク経緯台としては耐荷重において最強クラスと思われるこの経緯台を中古で見つけてしまい思わずポチってしまったのでした。

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この経緯台はメーカー直販の他、国際光器でも取り扱いされていましたが、エンコーダーが内蔵のものがT-REX経緯台、非内蔵のものがこのTマウント経緯台と大きく2つの機種が存在し、T-REXはエンコーダーユニットが一段間に挟まっている構造上、全長や重量がTマウントより長く重くなっており、エンコーダーが不要で架台にはシンプルさを求める自分的にはこちらが性に合っていました。

それでも最初に手にした時に感じた第一印象はやはりその重さ(アリミゾ、ハンドル込み約7.3kg)で、これまで触ってきた経緯台と比べると桁違いに頑丈、重厚です。それ故に安定感は抜群で150SEDを載せて振り回しても強度に不安を感じる事はありません。ただ口径の大きい鏡筒を載せる場合にはカウンターウェイトが必要になる事もあるかと思います。

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この架台でやや気難しいと感じたところがウォームギアの嚙み合わせ調整でほんの少し強めに締め付けただけで微動が完全に回らなくなります。APポルタGPなどではガタが出ないように気持ち強めに締め付けて、多少微動が重くなってもゴリゴリ動かせる使い易さがあったのですが(あまりよろしくは無い使い方かもですが)、その点Tマウントは調整が相当にシビアである意味余裕がありません。また鏡筒の前後バランスの崩れにも敏感で、バランスが偏った状態で微動を回すとガクガクとスムーズに動かず、如何にもギアに無理が掛かっているような嫌な感触が伝わってきます。個人的には双眼装置を外した状態等バランスがきちんと取れていない状態で微動させたい状況もありますので、その様な時は手でサポートしながら微動させますが、もうちょっと寛容に微動が動いて欲しいのが自分としては正直な感想です。

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ユーザー側でのウォームギアの嚙み合わせ調整はメーカーでも余り推奨はされていませんが、構造としてはギアボックスの外側の4つのキャップネジは引きネジ、その内側4つのイモネジは押しネジとなっていて、押しネジを緩めて引きネジを締めればギアの間隔は狭まり、逆に引きネジを緩めて押しネジを締めれば間隔は空きます。この締め過ぎず、緩め過ぎずの按配が超微妙な事に加えて、4つ×2セットのネジを均等に緩める/締める事を意識しないと偏った締め付けではギアボックスが斜めに固定されてしまい、よってギアも斜めに接触する事になるのでそのまま微動を回せば故障、破損の原因になります。よってしっくりこない、メーカーアジャストの状態から大きく狂った、もしくは傾き具合が分からなくなったと感じたら大人しくメーカーに調整に出すのが賢明と思います。

自分的にやや難を感じた点に細かく触れましたが、バランスがちゃんと取れていれば不都合無く使える上に、やはり片持ちフォーク経緯台としては唯一無二とも言える耐荷重の高さを考えれば大した事では無いのかも知れません。当初150SEDを載せる目的で、と思ったのですが試しに25cm反射(VX250L)を載せてみても普通に使えることが分かり(これにはちょっとびっくり)、我が家の重量級機材をお手軽に運用させてくれる架台として大事にしたいと思います。

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片持ちフォークSP赤道儀改 [天文>機材>架台]

自分はベランダでの観望は手軽さを重視するので経緯台で観望する事が多いのですが、たまに赤道儀を持ち出してモータードライブで自動追尾するとその楽さに改めて感激する事が多かったので、経緯台の手軽さと赤道儀の便利さを両立させた架台があればなあと考える事が多くなりました。

自分的に赤道儀の使用が億劫に感じる最大の理由がバランスウェイトの存在で、片持ちフォーク経緯台を好んで使う理由もウェイトが無くてもバランスが取り易い理由によるもので、どんなに優秀な経緯台であってももしウェイトの使用を余儀なくされれば自分にとっては赤道儀を使った方が良いと言う判断になります。

その様な訳でウェイトを使用せずに自動追尾できる架台を考えた場合に、片持ちフォーク経緯台を北に傾けて、水平軸をモーター駆動できれば実現出来そうと考え、ここで思い付いたのがこれもFL-90Sと同様に学生時代から使っていて想い入れがあったものの現在使い道が無く、物置に眠っていたビクセンSP赤道儀の活用でした。

結果としてSP赤道儀の赤経体のみ使用し、フォーク部分は丈夫さには自分的に定評があるAPM10cm対空双眼鏡用L字プレート、上下微動の微動体はAPZポルタの手動モジュールを流用する事で出来上がったのがこちらです。

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補強策としてAmazonで見つけたコーナー金具を一箇所ネジ穴を開けてL字プレートに取り付けたところ格段に強度が上がり、これでTSA-120を載せても運用出来そうな目途が立ちました。またこの運用の場合極軸望遠鏡が不要になりますので外した上でφ55mm径のレンズキャップがこの部分の蓋としてジャストフィットしています。

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SP赤道儀を久々にモータードライブで動かす上で手間取ったのがクラッチの調達でした。GP赤道儀用とSP赤道儀用のクラッチでは微妙に仕様が違っており、当初GP用を使おうとしたところギアが装着出来ず、家宅捜索してSP用を発掘して事無きを得ましたが、GP用が取り付かなかった原因は赤道儀の微動ハンドル取り付け部分の平らに削られた部分の深さがSPは浅く、GP用クラッチを使うとイモネジが長すぎて飛び出るのが原因で、短いイモネジを別途調達できればGP用でもSPで使えるのではないかと思われます。

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この架台の弱点は鏡筒を北に向けられない点ですが、南向きのベランダでの使用に限定すれば問題とはならず、はっきり言ってメリットしかありません。架台全体の重量も相当軽く、経緯台と変わらないお手軽さで自動追尾の恩恵も受けられる自分にとっては本当に便利な架台が出来上がり、何より思い入れの深いSP赤道儀に再び活躍の場を与えられたのが嬉しく感じられました。

後で調べると同じ様な試みをされている方は何人も見受けられ、既製品でもこの様な架台が既に存在する事は薄々知ってはいましたがその使い道は今一つ理解していませんでしたので、今回自分なりにこの解に行き着いた事でその意義をより深く実感出来た気がします。


ビクセン APP-TL130三脚 [天文>機材>架台]

APZポルタGP2GPXAZ-3と言った架台をこれまでSXG-HAL130三脚一本を使い回して運用してきましたが、APZポルタをもっと気軽に出せる機材にしたいと思い、以前から評判が良く気になっていたこの三脚を手に入れてみました。

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実物を手にしてみるとやはり評判が良い理由が分かります。HAL三脚より相当軽く、それでいて強度はそれ程変わらないようにも感じます。実際APZポルタを取り付け、TSAを載せて高倍率での揺れ具合を比較してみましたが、揺れが収まる時間に殆ど違いはありませんでした。

HAL三脚との大きな違いがセンターポールの存在で、この為三脚開き止めの上にアクセサリートレイなどを置く事ができませんが、センターポールと開き止めが連結しており、この接続をロックできる事から、架頭→センターポール→開き止め→脚の三角構造が内部で形成され、各部のグラつきが抑制される非常に安定した構造となっています。また脚の付け根や開き止めと脚の接続部分がHAL三脚の様にガシャガシャグラグラ動かないのも安定感を生み出している大きな要因と思います。

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また任意の位置(開脚度)でセンターポールと開き止めをロックできる構造になっているので、脚を全開に開かなくても安定を確保でき、個人的にはベランダなど狭い場所で脚を少し狭く開いて使いたい場合で重宝しています。また脚を開脚したり畳む時もセンターポールを介して3本同時に開閉動作するので設置、撤収がスムーズに行えるのもこの構造の利点だと思います。

脚は三段の伸縮式ですが、ロック方式がレバー式なのもロックの状態が見た目や感触で分かり易く、個人的にはこちらが好みです。TG-S経緯台はナット式でしたが、観望会などで少し慌てて設置した際に、ロックしたつもりが完全に締まっておらず、観望中に脚が縮んで丸ごと倒れた事がありましたので、あまり好みではありません。

一点気をつける点はビクセンの架台は三脚取付部の形状がSX規格(φ45mm)のものと旧GP規格(φ60mm)のものがありますが、SX規格の三脚に旧GP規格の架台を取り付けるアダプター(GP60→45AD)を取り付ける事ができない構造となっている(アダプターを装着するには架台取り付けネジを長いものに取り替える必要がある)為、旧GP規格の架台を載せる事ができないのが個人的には少々残念ですが、今となってはそれ程困る事はないでしょう。

重量、使い勝手、性能のバランスが総じて良く、価格もリーズナブルですので誰にでも薦められる三脚だと感じました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ビクセン AP赤道儀専用三脚 APP-TL130 《納期約1.5ヶ月》
価格:18501円(税込、送料別) (2020/9/11時点)



笠井 AZ-3経緯台 [天文>機材>架台]

複数の鏡筒を所有していると同時に出して見たくなる事がありますが、以前は2つの架台を並べていたのですがやはり手間なので設置の手間が省ける2台の鏡筒を同架できる架台を探したところ、フリーストップのT型の経緯台などは2台同架できるものもありますが、個人的には必須となる手動微動が可能な架台となると極端に選択肢が減り、更に2台の鏡筒の平行調整も可能となるとこの経緯台位しか選択肢が無いかも知れません。

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この経緯台では2台の鏡筒の視軸調整を実現する為に一台(主鏡筒)は架台の横に、もう一台(副鏡筒)は架台の上に載せる形となっていますがこれにより、対空双眼鏡など横倒しに出来ない機材をL型プレートなどを介さずにそのまま搭載できるのが期せずしてメリットとなっていると思います。

造りや塗装など外観は荒々しく中華クオリティを感じさせますが、各部を動かすとノブやクランプが干渉しないようにとても上手く配置されていると感じます。肝心の手動微動の操作感も良好で当初は問題がありましたが(後述)、調整後は通常使用で不満に感じる部分は特にありません。

少し使い難いと感じたのは副鏡筒の視軸調整部分で、かなり固いグリスが使われているのか上下動の動きが固く、左右の動きも雑な感じで微調整が難しいので左右の鏡筒の視軸合わせが中々スムーズに行かないのですが、苦労してでも一度合わせて固定してしまえばそれ以降は触る事はあまり無くなるのでそれ程大きな問題とはならないと思います。

また購入後1、2回使用して微動にガタが発生し、ウォームネジも少し浮いていたのかクランプを締めても架頭がグラグラ動く不具合が発生したのですが、笠井さんに調整方法を教えてもらい、自力調整で問題をクリアできました。この調整方法は公開してもよいと笠井さんから許可を頂いたので以下にご紹介します。

まず微動ノブを行き来させると1/5回転程度ノブが空転する症状があったのですがこの対処は、

1)下の写真の緑色矢印部分の2箇所のイモネジを緩めて微動ノブを外します。

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2)微動シャフトの根元に付いている六角ナットを緩めます。
3)ナットが噛んでいる内側の筒状のネジを締め込みます。

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4)再び六角ナットを締め込んで元に戻します。
5)微動ノブを再度装着します。

※3番の筒状のネジはあまり強く締め込むと微動が固くなりますので、適当な強さで締め込んでください。

また次にクランプを締めても、架頭がグラグラ動く場合の対処(ウォームネジの噛み合わせ調整)は、

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1)上の写真の緑の矢印のネジを全て少し緩めます。
2)赤の矢印のネジを少し締め込みます(これがギアの間隔を調整するネジ)。
3)緑の矢印のネジを元のように締め込みます。

※2番のネジをあまり強く締め込むと微動が固くなりますので、適当な強さで締め込んでください。

この架台を運用しているとどうしてもバランスが手前側に寄るので微動(ウォーム)に負荷が掛かり易く、長期間使用するとガタが発生する事は避けられないかも知れませんが、こうして自力で調整が可能だとなれば安心して末永く使う事ができそうです。

架台の強度的には思いの外頑丈で、GP2などよりしっかりしている感じもあり、主鏡筒側はTSA-120ALTER-7を載せても余裕があり、10kg位まで載りそうな雰囲気です。副鏡筒側は視軸調整機構の上に載せる為、バランス的にもそれ程重い機材は載せられないと思われますが、それでも7kg近いAPM10cm対空双眼鏡を載せても問題ありませんので、架台全体としての積載重量は中々のものがあるかも知れません。またこの架台の三脚取り付け径はビクセン旧規格(φ60mm)となっており、現行のHAL三脚に取り付ける場合はアダプター(GP60→45AD)が必要となります。

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単に2台の望遠鏡を同架したいのであればGPX赤道儀マルチプレートを組み合わせる方法もあるのですが、このAZ-3は搭載重量の割にウェイトが軽く済むので全体重量もGPXを使うより軽く済み、モータードライブを使う必要が無ければこちらの方が手軽に扱えるので出番も多いです。

何より10cm対空双眼鏡やミニボーグBINOなどを望遠鏡と同架できるのはこの架台ならではの芸当で、対空双眼鏡と望遠鏡と言った得意な対象が大きく異なる機材の組み合わせが可能となり、これ一台で幅広い対象をカバーできるので個人的に重宝する架台となっています。


APZポルタ経緯台 その2(ガタ修理編) [天文>機材>架台]

我が家の架台で一番出番が多いAPZポルタ経緯台ですが、鏡筒バランスが多少崩れた状態でもクランプを締めた上で手動微動でゴリゴリ動かす運用が多い為、少しずつウォームギアにガタが増えてきたのかクランプを締めても架頭がカタカタ動くようになり直す事にしました。

まずポルタの銘板を剥がそうとしましたがネットで見聞きした通りかなり強力に張り付いており、千枚通しのような工具を使って無理矢理ひっぺがしました。

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微動ユニットを外すとフォークアームとAP手動モジュールを接続するアダプタープレートが現れるのですが、これを固定しているネジが非常に固く、ネジ山をなめそうな危険があったので無理をせず、アイベルに送って外してもらいました。

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ウォームギアの噛み合わせ調整ですが、手動モジュールのウォーム軸ホルダーを固定している2箇所のネジ(赤矢印)を緩めるとホルダーが緩みますので、これを上から押さえつけて(緑矢印)ネジを再び締めればOKです。これでガタはなくなりましたが、あまり強く押さえつけると微動の回転が渋くなりますので適当に加減します。

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アダプタープレートを元に戻すところでこれを本来の取り付け位置から180度回転させる事で、微動ハンドルの取り付け位置を今まで真横だったのを60度下げる事ができる事に気づきました。以下が微動ハンドルの元の状態、

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以下がアダプタープレートの元の装着状態、

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これを180度回転して取り付けると、

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ハンドルの向きを60度下げる事ができます。

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どちらの角度が好みかはその人次第かと思いますが、自分的にはこれによる恩恵がありました。以前10cm対空双眼鏡純正ポルタに載せていた時は、ファインダーを双眼鏡を載せるマルチプレートのアリガタを挟んで反対側に取り付ける事ができたのですが、APZポルタでは微動ハンドルとファインダーの干渉を避ける為に双眼鏡と同じ側にファインダーを付ける事を余儀なくされました。

この運用ではファインダー台座の取り付け方法がやや強引な上にファインダーを一つしか取り付ける事ができなかったのですが、今回のハンドル位置変更により再びファインダーを双眼鏡と反対側に持ってこれるようになり、デュアルファインダーブラケットを使用してワイドファインダーガイドファインダーの2つを取り付ける事も可能になりました。

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双眼鏡を天頂に向けても微動ハンドルと干渉せず、何とかファインダーを2つ同架させる方法は無いものかと思案してましたが思わぬ形で実現できて良かったです。

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これだけ載せるのはやや過積載な気もしないでもありませんが、APZポルタは純正ポルタよりはかなり搭載重量に余裕がありますので微動ハンドルを回した感触でもそれ程無理している感じも受けず、もしこれで再びガタが生じても自力で調整できますし、最悪手動モジュールは単体購入も可能ですので安心して末永く使用する事ができそうです。

ビクセン デスクトップ脚 [天文>機材>架台]

自宅に西側に窓がある部屋が一室あり、ここからはベランダ観望では狙い難い金星など早い時間に沈む天体を見るには適した場所なのですが、この部屋に望遠鏡をセットしようと思っても窓側にテーブル(ミシン)が置いてある部屋なので、この上に架台を載せて観望したいと手に入れたのがこの三脚でした。

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造りはしっかりしていますが脚が短いので、長い鏡筒や重い接眼アクセサリーを付けるとバランスを崩し易く、運用には若干注意が必要です。

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窓際で星見したい!と言う窓際星見族には便利なアイテムですが既にディスコンとなっており、この文章を書いている時点ではネットを見ると店頭在庫はいくつかあるようですので、欲しい方はお早めに。

ビクセン MT-1WT(モーター)/GP用微動クラッチ [天文>機材>架台]

個人的にGP系赤道儀には強い思い入れがあり、天体導入は手動で行い、導入後はモータードライブで追尾させる観望スタイルなので、手動微動と自動追尾をクラッチでワンタッチ切り替え可能な赤道儀と言う点で欠かせない架台となっています。自動導入架台が全盛の今となってはこのタイプの赤道儀は貴重なものとなりつつあり、日本製で精度が良く安価で軽いと言った条件を満たすGP系赤道儀は入門用からマニアまで幅広く使える傑作機だったのではないかと個人的に思います。

特に自動導入を否定している訳では無いのですが、導入対象によっては手動導入の方が面倒無く素早く導入できるケースも多々あると思いますし、バッテリーが無くなると望遠鏡がただの置物になってしまう点が個人的に受け入れ難い部分で、もし手動微動と自動導入がクラッチ等で即座に切り替えられるような架台が出れば食指が動くと思います。なのでエンコーダー等を使用した導入支援機器(スーパーナビゲーターの様な)を用いて導入する架台には興味があります。

その様な訳で暫くは手持ちのGPで当座をしのがなければならないのですが、あれだけ売れた赤道儀とは言えディスコンから月日が結構経ってますのでオプションパーツも軒並み消えていく中、まずクラッチの在庫がネット上から無くなり、次にMT-1モーターも無くなりました。共に予備が欲しいと以前から思いつつ購入を先送りにしていましたが、この架台を末永く使うのであれば消耗品であるモーターは予備を持っていた方が良かったのでは?と思い出し、そもそも自動追尾が出来なければ個人的に赤道儀を使う意味が無いので、これはいかんと慌ててショップに電話を掛けて回ったところ運良く2個在庫を見つけて確保する事ができました。ついでにクラッチもあれば・・・と聞いてみたところこちらも一個確保できました。ダメ元で電話掛けていましたがラッキーでした。

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GPは非常に数が売れた赤道儀ですのでクラッチもモーターも中古が多く出回っていますが、ヤフオクを見る限りでは共に相場が上がってるように感じます。自分と同様にGPを長く使いたい場合は中古でも早めに予備を確保しておいた方が良いかも知れません。いざとなればGPの中華コピーであるEQ5赤道儀のモーターが流用できる噂を聞きますのでそこまで慌てなくても良いのかも知れませんが。

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タカハシ TG-S経緯台 [天文>機材>架台]

お手軽観望機材のブランカ70EDT対空ファインダーBINOを載せる架台としてミニポルタを使用していましたが高倍率観望の際の揺れがかなり大きく、同等クラスの軽量架台でもっと良い物はないだろうかと探して思い当たったのがこのTG-S経緯台でした。

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個人的に経緯台には無くてはならない手動微動が可能で、回転軸を固定できるクランプ機構も備わっており、三脚込みの重量は実測2.8kgと軽量で、見た目もミニポルタよりスリムな外観です。クランプネジは元々普通のマイナスネジが付いていましたのでクランプし易いように蝶ネジに交換し(上下微動のみ)、アリミゾはビクセンのプレートホルダーSXを付けています。ミニポルタの様に三脚と架台は分離できないようです。

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実際に機材を載せてみた感想はミニポルタと比べて格段に振動が少なくなり、ブランカに2インチ天頂ミラー双眼装置を取り付けた総重量は結構なもので、ミニポルタではやや過積載気味だったとは言え200倍程度の高倍率観望では使っていて揺れが常に気になるレベルでしたが、TG-Sにしてから揺れに意識を取られる事は大分少なくなりました。それなりに揺れはしますが、それでも体感で半分位揺れが減った印象です。

ミニポルタは架台の作りはまずまずな一方で三脚が相当貧弱でバランスが悪い印象でしたが、TG-Sはミニポルタよりほっそりした三脚ながら剛性はこちらが上と思われます。

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ミニポルタは微動が固い、クランプ緩めてもフリーストップ動作が渋い(グリスが固い?)など各部動作がスムーズでない印象がありましたが、TG-Sは回転軸にボールベアリングを使用している事もあってか動作にそうしたストレスは一切感じません。

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TG-Sには長い微動ハンドルではなく微動ノブが標準装備ですが、手持ちでは鏡筒長の短い機材しかこの架台では使わないので丁度良い組み合わせとなっています。何よりノブの質感がミニポルタの微動ハンドルのようにおもちゃレベルでなく、金属製で高級感(?)もあります。

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APZポルタを購入する際、対抗馬としてTG-L経緯台も候補に挙がりましたが、重たそう、アームが長くてバランスが悪そうと言う理由で却下し、より軽いTG-Sも検討しましたが流石にポルタとはクラスが違うのでFC-100DLの載せるような運用にはまず耐えられないだろうと判断しました。上の画像を見ての通り、架台部の大きさはミニポルタと同等で、載せるのは3~4kg程度の機材までにしておいた方が良いでしょう。

TG-Sは小口径短焦点アポなど軽量機材を振り回す、ポルタより更にお手軽な架台が欲しいと思う方にはとてもオススメできる架台です。マイナー故すっかりその存在を忘れていて買おうと思った時にはディスコンになっていましたが、こんな造りの良い架台がそれ程話題にならずに消えていったのはとても残念で、自分が検討している時も思いましたが情報が少なすぎで、もっと上手く宣伝していれば・・・と思わずにはいられません。

ビクセン ミニポルタ経緯台 [天文>機材>架台]

ベランダにひょいと持ち出して使えるお手軽観望用途で鏡筒はBLANCA-70EDT(以下ブランカ)に決まった事で今度は架台の選定です。当初VAMOtraveler経緯台を候補としましたが微動無しの経緯台は性に合わなかった事で無難にミニポルタに手を出してみました。

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個人的には前後バランスの良くない鏡筒を載せる都合上フリーストップ的な使い方はしないので、フリーストップのテンション調整ネジをクランプとして使えるようにM10の蝶ネジに差し替えました。

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因みに当初三脚の横に付いているノブの用途が分からなかったのですが、架台の水平軸を回した時に架台ごと回らないようにする為の三脚と架台を固定するネジだった事が分かりました。

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垂直回転部のクランプはミニポルタ用のクランプをネットで見つけて購入しました。ポルタIIのクランプとは規格が違うようです(ポルタII用はM8ネジ?)。一本しか買えませんでしたのでこちらだけ。

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ミニポルタとAPZポルタ(ポルタIIと大体同じ大きさ)との大きさ比較です。それぞれ単体で見ると形状がほぼ同じなので違いが分かり難いですが、フォークアームや微動ユニットの大きさが違い、別物である事が分かります。

使い勝手に関しては載せられる重さが違う以外はポルタと殆ど変わりません。ミニポルタの方が初心者向けの架台として(と言うか鏡筒とセット販売ですが)売られていますが、それによりポルタより手を抜いて作られている感じはしません。むしろ意外にしっかりしており、積載重量と鏡筒径に気をつければマニアでも十分実用になると思います。

その積載重量ですが、ミニポルタは公称3.5kgまでとなっていますので約1.7kgのブランカは余裕そうに思えますが、これに2インチ天頂ミラーファインダー双眼装置、バロー、アイピース2本が加わると一気に過積載となり、ブランカで使う高倍率域(200倍程度)ではかなり揺れます。APZポルタを購入する前のポルタIIFC-100DLを載せていた時よりは振動が少ないのでかろうじて我慢できるかな?と言った具合です。

この揺れる原因は架台より三脚側にありそうな気がします。とにかく随所にプラスチック部品が使われている三脚が華奢で(軽いのは良いのですが)架台がトップヘビーに感じます。ポルタであればHAL三脚等に換装する選択肢がありますが、ミニポルタにはそれが無いのが厳しいところです。

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ここで架台の三脚取り付け部を見ると固定ネジが1/4インチのカメラネジっぽいので選択肢の多いカメラ三脚が使えないかと思い付きました。ただ架台のネジ穴部分は突起になっているのでこのままではカメラ三脚に取り付ける事は出来ません。

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何かスペーサー的なものがあれば・・・と思ったところで見つけたのがMoreBlue製のGP赤道儀の三脚取り付け部をφ45mmから60mmに変換するアダプターでした(ヤフオクで『SD018-VIXEN 45-60変換アダプター』で検索すると見つかります)。このアダプターの厚みが15mmとミニポルタの突起の長さと同じで、アダプターには120度間隔で3箇所のネジ止め箇所が付いているので長いネジに取り替えれば架台の突起部分への固定も出来そうです。

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仮で位置合わせをしてみたところ大きさ的にはぴったりです。これならカメラ三脚に取り付けても安定するかも知れません。

と一応ここまで考えましたが、新たにカメラ三脚を買う予算も無く、またこの構造だと何か工夫しないと先に書いた水平軸を回した時に架台全体が回転する事を防げない気がします。実際に上手く取り付くのか不透明な部分もありますので、これを見てやってみようと思われる方がもしいてもこの記事を過度に信用せずw自己責任でお願いいたします。

アイベル APZ・PORTA経緯台 [天文>機材>架台]

FC-100DLポルタで使った時の振動に我慢できなくなり、ポルタに代わる手動微動可能な経緯台を物色する中で、同じビクセンのAPZ経緯台が目に止まったものの形状がT型で、自分的にウェイトを使わずに重心がそれ程中心から離れない斜め片持ちフォーク式が好みだったので二の足を踏んでいたところに、アイベルのHPで見つけたのがポルタをベースに微動ユニットをAP赤道儀の手動モジュールに換装したこのAPZ・PORTA経緯台(以下APZポルタ、もしくはAPポルタと呼称)でした。評判が今一つなAPですが、微動ユニットは流石にポルタのよりマシでしょう?と藁にもすがる思いで注文。

外見はポルタと殆ど変わらず、重さもAPZ経緯台におけるカウンターウエイトを使わないで済む為、本体重量はAPZ経緯台より軽く(架台部のみ約2.6kg)仕上がっています。

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APの手動モジュールがポルタの微動ユニットと径が(たまたま?)一致していた事に目を付けた無理無駄の無い設計です。また三脚はSXG-HAL130をGP2と兼用する形にしたので、三脚の強化に加えて機材が減らせて一石二鳥となりました。

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肝心の性能ですが、早速FC-100DLに双眼装置で最高倍率を掛けて土星を観ましたがポルタに比べて格段に振動が減り、それでもFC-100DLの様な長い筒だと揺れる事は揺れるのですがこれなら我慢できる範疇です。またAPM10cm対空双眼鏡をポルタに載せた時は重さの為か水平微動で擦れるような感触があったのですが、APZポルタでは微動ユニットにベアリングが入っているお陰か微動がとても滑らかで、この双眼鏡だと比較的低倍率での観望となるので使っていて揺れを意識する事が殆ど無くなりました。

FC-100DLで実際どの位振動が減ったのか軽く調べる事にしました。テストは笠井GuideFinderTV2インチ天頂ミラーMarkV双眼装置+アイピースx2本を付けたフル装備で倍率は4xバローに12mmアイピースで300倍の惑星観望で使う時の最高倍率を掛けて揺れ具合をチェックしました。

アイピースを覗きながら鏡筒をポンと軽く叩いて、揺れが止まるまで1、2、3・・・と大体1秒おきに長さをカウントする大雑把な測定ですが、ポルタが15~20秒程度(長いw)に対して、APZポルタだと5~6秒程度とかなりの差がでました。時間だけでなく揺れの振幅の大きさも全然違い、体感ではもっと大きな差に感じます。

また三脚をHAL130にしたので揺れが減ったのは架台のお陰なのか、三脚のお陰なのかが気になりポルタ+HAL130で試したところ、8~10秒程度とこれも格段に揺れが減って、架台よりも三脚強化の方が貢献している気もしないでもありません。因みにAPZポルタにポルタ純正三脚でも試したところこちらは9~12秒程度で、これってポルタの三脚がダメダメなんじゃ・・・と思わせる結果となりました。

価格は三脚なしで61,100円と一見高く感じますが、これを構成するパーツを見ると、

・AP三脚ベース(8,500円)
・手動モジュール(16.880円)×2
・APクランプ筒受ユニット(8,500円)

とこれだけで50,760円となり(ショップによってはもっと高価)、これに加えて手動モジュールをポルタに接続するアタッチメントプレート2枚の製作費、ポルタのフォークアームの流用費用に組立工賃を考えれば良心的な価格設定と言えるでしょう(APのパーツ価格が良心的かは別として)。

ポルタの強化策はネットで様々な方法が試みられていますが、基本的に微動ユニットをより高性能のものに差し替えるだけで見た目や重量、使い勝手をほぼそのまま維持しながら強化できるAPZポルタはポルタ強化版と言っても差し支えないよく出来た製品で、自分の要求に適った経緯台がようやく手に入ったので安心しました。

長年の使用で上下微動にガタが生じたので修理しました。
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ビクセン ポルタII経緯台 [天文>機材>架台]

長年愛用の初代ポルタが大分くたびれたので三脚が分離できるポルタIIに買い替えたのですが、惑星を高倍率で見ると振動が酷く、微動で星が意図する方向に動かなかったり、上下に振ると星が円を描くような有様でこれって壊れてるんじゃ?と当初思いましたが、ネットでポルタの振動対策などのページを見てるとどうもこれで普通の様で、初代からポルタIIになって性能が落ちた気がしないでもありません。

お気楽観望用の架台としてのポルタはお気に入りで、これに合わせて鏡筒を揃えてきましたが、高倍率を使う鏡筒をこのポルタで使うのは厳しく感じており、自分の経緯台選びの基準として手動微動が可能でバランスウェイトを使わないで済む、と言う条件で選ぶと他に良い選択肢が無く、どうするか悩ましいところです。

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その後APZポルタにアップグレードしましたが、その際ポルタ架台にSXG-HAL130三脚の組み合わせを試したところかなり振動が収まる事が判明したので、三脚をしっかりすれば実用レベルで使える可能性があります。自分の場合付属三脚の性能を疑っていなかったので、三脚付け根のボルトの締め具合などは確認していませんでしたが、ボルトの増し締めだけでも話は違ったかも知れません。特にグラグラしていた記憶も無いですが・・・


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ビクセン GP2赤道儀 [天文>機材>架台]

自動導入赤道儀はバッテリーが無くなると置物になってしまうのがネックで、天体導入は手動でのファインダーでの導入に拘っている事もあり、現時点では欲しい買い物ではありません。個人的に架台は手動微動が出来ないとダメなタイプで、且つモータードライブによる恒星時駆動だけは必要としているので使える赤道儀がGP系しか殆ど選択肢がありません。GPがディスコンになった今、手持ちのGP、GPXでこの先乗り切ろうと考えるところです。

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ビクセン SP赤道儀 [天文>機材>架台]

FL-90Sと共に高校時代から使い続けています。SPの積載重量はGPと同じ7kgではないかと勝手に思っていたのですが、7kg辺りだと微動が重くなり、ウォームネジに負担が掛かってる感じなのでGPに乗り換えてみたところ普通に使えて積載重量は明らかにGPの方が余裕があり、SPは大体5kg位まででしょうか。その後SPの特徴でもある経緯台モードで使っていますがかさばる事もあって、ポルタに過積載した方が色々と楽かも知れません。

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その後バランスウェイトを使わないお手軽運用を考えてみたのですがやっぱり厳しかったです。
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ビクセン SD-1 モータードライブコントローラー [天文>機材>架台]

電気をなるべく使わない観望スタイルにこだわる中で、モータードライブによる自動追尾だけは惑星を観る時などに個人的に必須なので許容していますが、赤緯側の微動は微動ハンドル回した方が早いのでモータードライブは赤経側一軸駆動で十分です。電池ボックスも嵩張りを減らす為汎用の単三8本用電池ボックスを使い、SD-1は電池6本で動作しますが、エネループは1.2Vと普通の電池より電圧が低めなのでスペーサー一本を入れて7本で合計8.4Vで動かしています。自分的に観望時間は長くて3~4時間程度で、眼視なのでぶっ通しで動かす事も無いのでこれで数夜くらいは電池は余裕でもちます。

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ビクセン GP-X赤道儀 [天文>機材>架台]

ビクセンの赤道儀がSPからGPにモデルチェンジした際にそれまでセレストロンのC11を載せていたセンサー赤道儀も無くなり、その代替として用意されたのがこのGP-X赤道儀ですが(以下GPXと呼称)C11とのセットのみで販売され単体販売される事が無かったのでその仕様には謎が多いです。色々情報を集めたところではGPDと比べて、軸受けの部材がスチールに変更、ウェイトシャフトが延長され、シャフト径もφ20mm→φ25mmに変更、赤緯体のヘッドが平らで任意のアリミゾが取り付け可能、と言ったところが主な違いでしょうか。またGPDには標準装備のD型明視野照明装置が外されており、重心を低くする事で更なる強度アップが図られています。

積載重量には諸説ありますが13kg~15kg程度と言われており、バランスウェイト(9kg)がめちゃめちゃ重い(シャフトも重い)のはGPDより明らかに重い鏡筒を載せる事を想定されている事の証左と言えるでしょう。実際このバランスウェイト一個で15kg程度の鏡筒までならバランスが取れます。

GP赤道儀と基本的に使い勝手が変わらずGPDを超える積載量を持つGPXはGP系最強の赤道儀と言っても過言ではなく、我が家で一番重い鏡筒を載せる架台として頑張っています。因みに三脚はHAL-70です。

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