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テレコンビノ (ニコン TC-E2ビノ) [天文>機材>双眼鏡]

以前のテレコンバージョンレンズの比較で評判通りTC-E2の性能が良かったので、アクリル板を使ったテレコンビノを自作しました。

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DIYでのアクリル板の加工が想像以上に難しく、ネットのアクリル板加工業者に穴開けと角を丸くする加工を依頼し、鼻が当たる部分のカットとストラップを通す穴開け加工は自力で行いました。加工がし易いように2mm厚のアクリル板にそれぞれ加工を施しこれを3枚重ねしています。接着はアクリルには不向きとされている瞬間接着剤を使用し、接着箇所が白く変質して見た目は宜しくない感じになりましたが接着力は問題ないと思います。

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TC-E2は若干目位置にシビアなので自分の目幅に合わせてレンズ間隔を70mm固定としました。ワイドビノとの見比べでは見掛け視界が1.5倍位あり、実視界もワイドビノではオリオン座がすっぽり入る感じですが、こちらは冬の大三角形がすっぽり入る広さがあります。ワイドビノは肉眼で星が見え難い光害地の中で星座を確認する為の道具として使いますが(個人的に)、TC-E2は星座観望を楽しむ用途に使えます。

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ただTC-E2と比較する事でワイドビノの良さを再認識した部分もあります。まずワイドビノの方が倍率が高い分TC-E2より暗い星が見え、幅広い目幅調整やピント調整が可能な点などクセの強いガリレオ式オペラグラスをなるべく広視界で多くの人が使えるようにと口径や倍率がよく考えられた感じもしないでもありません。考えたのは星見を想定してないロシア人だと思いますがw

またTC-E2だと目の調子によってはピントが微妙に合わない感じで、メガネを使うとピントが合うのですが、メガネを使った場合の視界の広さが裸眼で見た時のワイドビノと大体同じ位なので、メガネ使用者の方にはそれ程大きなメリットは感じないかも知れません。

とこのようにテレコンビノはあまり融通が利かない部分はありますが、裸眼でピントが合えばその性能はワイドビノを凌駕しており、ハマれば他の機材では味わえない、星見に新しい楽しみを与えてくれるアイテムだと思います。

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その後片方のレンズが少し曲がって付いているのでは?と感じ、レンズをぐりぐりと動かそうとしたところレンズとアクリル板との接着が剥がれてしまいました。瞬間接着剤では接着力が足りなかったようで、動かさなければ問題無かったかも知れませんが、接着法をどうするか再考しているところです。

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その後接眼部に視度補正レンズを組み込みました。
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TSA-120 vs FC-100DL [天文>機材>望遠鏡]

ようやく寒さも和らぎシーイングの良い日が徐々に増えてきて、FC-100DLで観る見頃になった木星も回を重ねる毎に良く見えて、これってTSA-120並みに見えてるんじゃ?と思える日もあったので実際にサイドバイサイドで見比べてみました。

アイピースはMarkV双眼装置TV PL15mm4倍バローで焦点距離が900mmで同じなので約240倍での見比べでしたTSAでじっくり観てると流石TSAだなあと思わせる見え味ですが、FCに移動するといやでもそんなに変わらないんじゃ・・・と思わされ、またTSAに戻るとやっぱり違うよなーと言った感じで2台の間を行き来してましたw 解像度ではTSAが一歩二歩リードする感じでしたが、両方ともシャープネスが良いのでFCがぱっと見劣る感じでもなくコントラストも同等で、ストレールレシオ99.2%の12cm3枚玉と同97.5%の10cm2枚玉と言うスペックから見ればFCが敵う道理も無いはずですが、そこそこ良い勝負できてるFCの性能に正直驚きました。持ち運びでFCはTSAの体感1/3位の軽さに感じますので、パワーウェイトレシオ(←?)ではFCが上かも知れません。ここぞと言う時はやっぱりTSAですが。

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Euro EMC SF-100ソーラーフィルター(SF-100-5) [天文>機材>フィルター]

ミニボーグ45EDでバーダーアストロソーラーフィルターを通して観た太陽が上々だったので、より大きな口径でも観たくなり、FL-90FC-100DLに取り付けるフィルター枠の自作を考えた時にふと見つけたこのフィルター。枠が金属製なので耐久性もあり、フィルター本体のしわも少なく張れる構造で、鏡筒への取り付けサイズも調整可能で、フィルター本体のみの調達、交換が容易など、末永く使える太陽フィルターとして、バーダーアストロソーラーフィルターを張る枠として実用性は高いです。

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その後日食観望でも使用しました。
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ミニボーグ60ED-BINO [天文>機材>望遠鏡]

ミニボーグ45ED-BINOでイーソス17mmで観たアンドロメダ大星雲がとても綺麗で、写真をかなり薄くしたような、それでも写真のイメージに近い姿を拝めたので、その時もうちょっと見えたらなあ・・・と思い、その時口径のアップを考えたのですが55FL-BINO計画は周辺像の崩れが気になり断念したのでよりFの長い60EDなら・・・と考えたものの、このEMSを使わないBINOでは60ED対物レンズの最大外径68mmがネックで、これだと目幅の広い人しか使えないよなーと思いながらも目幅70mmある自分的には問題ないのと、60EDもディスコンが決定していたので今作らないと後悔しそうとの思いから口径アップグレードに挑む事になりました。構成は、

・BORG ミニボーグ60ED対物レンズ【2260】(延長筒は取り外し)
・BORG M57→M57ADII【7458】
・BORG M57ヘリコイドS【7757】
・BORG ミニボーグ鏡筒【6160】
・BORG フィルターBOXn【7519】
・BORG M57→2インチオスAD【7502】
・スタークラウド SC2インチ90°正立プリズム(シュミカセネジ仕様)

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60EDはF5.8なのでLVW42mmだと有効最低倍率を僅かに下回るのと周辺像に不満があった事からペンタのXL40に買い替えましたが周辺像がかなり改善して、ナグラー9mmで38.9倍、実視界2.11度、イーソス17mmで20.6倍、実視界4.86度、XL40で8.8倍、実視界7.43度と45EDより実視界はやや狭くなりましたが、見え味と口径を考えると満足の行く組み合わせとなりました。55FLでは気になったイーソス17mmでの周辺像の崩れもこちらでは感じられず一安心です。

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ちょっとだけの改善点としてドロチューブにスケールを貼ってみましたがこれで劇的に使い勝手がよくなりました。

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口径をアップしても45ED-BINOで使っていたアルミケースがそのまま使える、と言うかよりジャストフィットな感じです。

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その後ファインダー台座を取り付けしました。
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WilliamOptics Dura-Bright 2インチ天頂ミラー [天文>機材>ダイアゴナル]

ルミコンの2インチフィルターセレクターの2インチスリーブを外すとシュミカセネジになっているので、ここにシュミカセネジ仕様の2インチ天頂ミラーを直結すればバックフォーカスをそれ程消費せずにフィルターセレクターが使えると考え、シュミカセネジ仕様の2インチダイアゴナルは最近あまり選択肢がありませんが、WOのダイアゴナルは例によってバレル部分をシュミカセアダプターに付け替え出来るので、性能面でも精度1/12λでミラーが12mm厚と標準的な天頂ミラーよりややスペック的に上回るこのミラーをチョイスしました。

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フィルターセレクターを使う場合の光路消費は4cm程度になります。

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2016年3月9日部分日食 [天文>日記]

十勝地方は結構雲が多かったですが、それでも少しは晴れてくれました。欠け具合はこの位が最大でした(携帯デジカメで撮影)。

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今回FL-90SEuro EMC SF-100ソーラーフィルターを使用でいい具合に見えました。以前ALTER-7用に太陽観測ガラスメッキフィルター使ってましたが、日食を見る分には小口径屈折で十分ですね。

気になったのはアイピースがナグラーやイーソスだとやたら見難かった事です。やはり夜の瞳径を考慮した設計なのかも知れません、ので主にXW20で観望してました。また導入にも存外苦戦したのでファインダーにもアストロソーラーフィルター張った方がいいなーと思いました。

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