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シンプル月齢カレンダー(スマホアプリ) [天文>書籍・ソフトウェア]

ふと月齢を確認したい時にネットで調べたり、わざわざステラナビゲーターを立ち上げるのも手間なのでもっと手早く確認できる方法はないかと、無料のスマホアプリで良いのが無いかなと探してみたところ結構沢山ある事が分かりました。その中で検索で最初に出てきたこのアプリを入れてみました。

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起動するとまずカレンダーが表示され、月齢の状況が一目で分かります。それぞれの日付部分を押下すると詳細画面に遷移します。

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詳細画面では個人的に知りたかった月齢に月の出、月の入りの時刻に加え、月までの距離、輝面比等が表示され、月の表示の両側をタッチすると次の日前の日と日付を移動できます。

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他にもっと良いアプリがあるのかどうか試してみたくもありますが、機能的には個人的にこれで十分満足できるのでそのまま使っています(後は視直径が表示されれば完璧でした)。名前通りシンプルでとても使い易いアプリだと思います。

※画像には写っていませんが、画面下には広告が入ります。

OPTに突如ログインできなくなった件 [天文>日記]

天文パーツの個人輸入でいつもお世話になっているOPT(https://optcorp.com/)ですが、先日久々にログインしようとしたところ、ログインできなくなっていました。おかしいな?と思いつつどうしようも無かったのでパスワードを再発行しようとしたところ、そのメールアドレスに紐付くアカウントが見つかりません(No account found with that email.)との表示が。

これ、アカウント乗っ取られたんじゃ?と心配になり、問い合わせフォームから、ログインできず、アカウント乗っ取られた可能性あるので問題ないか調べてください!と問い合わせしたものの返事無し。再度フォームから問い合わせしてもやはり返事無し。

何で返事くれないの?と思いつつ、以前の注文でやり取りしたメールの返信で同じ問い合わせをしたところ、「前と同じユーザー名で新しくアカウントを作ってください。これにより以前の注文履歴もロードされるでしょう」、とようやく返事がもらえました。

やってみたところ登録情報、注文履歴等そのままで無事アカウント復帰できました。サイトリニューアルしたっぽいのでアカウント情報も初期化されたのでしょうか。乗っ取りでは無くてよかったです。

ビクセン ミニポルタ経緯台 [天文>機材>架台]

ベランダにひょいと持ち出して使えるお手軽観望用途で鏡筒はBLANCA-70EDT(以下ブランカ)に決まった事で今度は架台の選定です。当初VAMOtraveler経緯台を候補としましたが微動無しの経緯台は性に合わなかった事で無難にミニポルタに手を出してみました。

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個人的には前後バランスの良くない鏡筒を載せる都合上フリーストップ的な使い方はしないので、フリーストップのテンション調整ネジをクランプとして使えるようにM10の蝶ネジに差し替えました。

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因みに当初三脚の横に付いているノブの用途が分からなかったのですが、架台の水平軸を回した時に架台ごと回らないようにする為の三脚と架台を固定するネジだった事が分かりました。

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垂直回転部のクランプはミニポルタ用のクランプをネットで見つけて購入しました。ポルタIIのクランプとは規格が違うようです(ポルタII用はM8ネジ?)。一本しか買えませんでしたのでこちらだけ。

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ミニポルタとAPZポルタ(ポルタIIと大体同じ大きさ)との大きさ比較です。それぞれ単体で見ると形状がほぼ同じなので違いが分かり難いですが、フォークアームや微動ユニットの大きさが違い、別物である事が分かります。

使い勝手に関しては載せられる重さが違う以外はポルタと殆ど変わりません。ミニポルタの方が初心者向けの架台として(と言うか鏡筒とセット販売ですが)売られていますが、それによりポルタより手を抜いて作られている感じはしません。むしろ意外にしっかりしており、積載重量と鏡筒径に気をつければマニアでも十分実用になると思います。

その積載重量ですが、ミニポルタは公称3.5kgまでとなっていますので約1.7kgのブランカは余裕そうに思えますが、これに2インチ天頂ミラーファインダー双眼装置、バロー、アイピース2本が加わると一気に過積載となり、ブランカで使う高倍率域(200倍程度)ではかなり揺れます。APZポルタを購入する前のポルタIIFC-100DLを載せていた時よりは振動が少ないのでかろうじて我慢できるかな?と言った具合です。

この揺れる原因は架台より三脚側にありそうな気がします。とにかく随所にプラスチック部品が使われている三脚が華奢で(軽いのは良いのですが)架台がトップヘビーに感じます。ポルタであればHAL三脚等に換装する選択肢がありますが、ミニポルタにはそれが無いのが厳しいところです。

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ここで架台の三脚取り付け部を見ると固定ネジが1/4インチのカメラネジっぽいので選択肢の多いカメラ三脚が使えないかと思い付きました。ただ架台のネジ穴部分は突起になっているのでこのままではカメラ三脚に取り付ける事は出来ません。

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何かスペーサー的なものがあれば・・・と思ったところで見つけたのがMoreBlue製のGP赤道儀の三脚取り付け部をφ45mmから60mmに変換するアダプターでした(ヤフオクで『SD018-VIXEN 45-60変換アダプター』で検索すると見つかります)。このアダプターの厚みが15mmとミニポルタの突起の長さと同じで、アダプターには120度間隔で3箇所のネジ止め箇所が付いているので長いネジに取り替えれば架台の突起部分への固定も出来そうです。

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仮で位置合わせをしてみたところ大きさ的にはぴったりです。これならカメラ三脚に取り付けても安定するかも知れません。

と一応ここまで考えましたが、新たにカメラ三脚を買う予算も無く、またこの構造だと何か工夫しないと先に書いた水平軸を回した時に架台全体が回転する事を防げない気がします。実際に上手く取り付くのか不透明な部分もありますので、これを見てやってみようと思われる方がもしいてもこの記事を過度に信用せずw自己責任でお願いいたします。

笠井 BLANCA-70EDT [天文>機材>望遠鏡]

ベランダお気軽観望用に2kg以下で月惑星が良く見える鏡筒が欲しくなり、MarkV双眼装置の重量を支えられ、バックフォーカスにも余裕があり、2インチ天頂ミラーの回転を防ぐ2箇所以上のネジ止めが可能な接眼部を搭載している点が決め手となりこの鏡筒に手を出してみました。元々クレイフォード接眼部に余り良い印象を持っていない自分的にラックアンドピニオンな部分も好感が持てました。

実物を手にしてみて、WO製品の様な高級感、持つ喜びなどはあまり感じられませんが、造りに粗を感じる事も無く堅実に作られている印象です。第一の目的である軽さに関しては鏡筒バンドが最小限の構造で必要十分な機能、強度があり、全体の軽量化に寄与していると感じます。バンドに取り付けるアリガタも出来るだけ軽量になるようにBORGのVプレート60S【3164】を使用、ファインダーアリミゾは笠井のDXファインダー台座を装着し、これで総重量は約1770gとなっています。

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月惑星しか見ていませんが、見え味に関しては予想以上に良く見えます。過剰倍率を掛けても非常に像はシャープで、いつも笠井の宣伝文句は誇大な印象がありましたが、この鏡筒の光学性能に関しては誇張では無いと感じました。口径70mmの小口径にしてはFPL-53を用いた3枚玉と豪華な造りですが、スペック倒れでなくそれが性能に結びついている印象です。中華製の3枚玉と言う事で警戒していた光軸もほぼきっちり合っており、恒星の焦点像を見ても教科書通りの極めてシャープな見え味です。笠井の中華アポと言うとアポと言うには色収差が多い評判がある製品もあるようですが、この鏡筒に関してはF6と言う短焦点に関わらず月を見ても色収差を微塵も感じないのは立派な光学性能だと思いました。

逆に光学性能が良いので、420mmと言う焦点距離がネックで高倍率が出し難いのが難点です。双眼装置+4xバロー+12mmアイピースでも140倍しか稼げないので、より短焦点のアイピースか高拡大率のバローを用意したくなります。そこで像が悪化しそうであまりやりたく無かったのですが、バローに延長筒を噛ませた上で(これでバローの拡大率が約4.4倍)ナグラー9mmを使った約200倍で観望しても木星など破綻せずに見えました。この有効径の3倍近い倍率で破綻しないとなると高倍率性能はタカハシ鏡筒並み、と言うのは言い過ぎでしょうか。

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光学性能には満足出来ましたがここで終わらないのが笠井製品です笑。かつて笠井のクレイフォード接眼部を使っていた際、重量アクセサリーがずり落ちない様にドロチューブの締め付けのテンションを上げると微動が空回りする不具合があったのですが、このラックアンドピニオン接眼部においても微動の空回りが発生し、ピントの微調整ができず現状粗動を使って合わせているのでこれなら微動が無い方がマシです。この接眼部も特に悪い製品ではないのでしょうが(BORGで採用されているのも同じものの様です)、この双眼装置と天頂ミラーの重さが想定外なのか、この辺の不具合は何時解消されるのか、何で微動と祖動がギアで繋がっていないのか、構造はよく分かりませんが何とかして欲しいものです。ただドロチューブの動きはスムーズそのもので、ラックアンドピニオンに関わらず、ガタやバックラッシュが一切無いのは感心しました。

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中華アポにはアルミケースが付属している場合が多いですが、この鏡筒に関してはありませんでした。ので何か良いケースは無いものか探した結果、例によってアイリスオーヤマのAM-35Tと言うアルミケースが縦横寸法的にはぴったりでした。深さ的には若干余裕があったのでクッションを敷いています。

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微動が使えないのでピント合わせには多少難儀しますが、軽さとコンパクトさ、そして光学性能を鑑みればお手軽観望用として自分の要求に適う、買って良かったと思える鏡筒でした。

C6FC-100DLとの比較観望の様子はこちら

ロンキーテスト実施の様子はこちら