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笠井 50.8mmネジ→50.8mmスリーブAD [天文>機材>アクセサリー]

シュミカセネジを2インチスリーブに変換するアダプターです。何の変哲も無いと言えば無いですが、アクセサリー固定方法が真鍮リング締め付け式+『ネジ2点止め』のアダプターがありそうであまりありません。このアダプターは以前購入したものと形状は同一ですが、もう一つ欲しいと思っても売っているところが見当たらず、まさか笠井で扱っているとは知りませんでした。

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このアダプターは商品ページが笠井のHPの中でも分かり難い場所(http://www.kasai-trading.jp/otheradapters.htm)に存在しており、加えて商品画像が古くてネジ1点止めになっています。こりゃ分からん・・・><

笠井製品はこのように商品画像が古くて陰でひっそりとバージョンアップしてるものもあるので油断ならないところです。自分の予想するところではアイピースなどは一部写真が古い可能性があります。

Unihedron スカイクオリティメーター SQM-L [天文>機材>その他]

夜空の暗さを測定して数値化してくれるこのスカイクオリティメーター(SQM)ですが、より暗い観望地を探し求める場合などに非常に重宝します。SQMにはいくらか種類があり、SQM-Lの場合『L』は"with Lens"のLで、レンズが付いているので夜空の特定の(一番暗い)場所を狙って測る事ができます。標準タイプのSQMの場合測定範囲が広く、周囲に街灯などの照明が存在するとその明るさを拾ってしまう可能性があるので、純粋に夜空の暗さのみを測定したい場合はこのLタイプが向いているかと思います。

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測定結果は小数点以下二桁までの数値で表示されますが、小数第2位の値は毎回大きく変動するのでそれ程参考にならず、小数第1位までの値で主に判断する事になるでしょう。同じ場所でも測る日時によっても値が変動するので、何度も測って平均を取って判断するのがいいと思います。「さっきより暗くなったかな?」「ここよりあっちの方が暗いかな?」と言った疑問にすぐさま答えてくれるのは大変便利です。

数値と明るさの関連については自分が測ってみたところでは、

・満月時の自宅前:17.5
・月の無い自宅前で肉眼でオリオン大星雲やすばるが見える程度:18.5
・自宅前でほぼ最高に星が見えた時、但し天の川は見えず:19.5
・大停電時の自宅で天の川が見えた時:20.8
・いつもの遠征先(人口5000人程度の農村在住の親戚の家の敷地内):20.9
・いつも参加する観望会が開かれる場所:21.3
・夜にカーテンを閉め切った自室(自分の手が殆ど見えない暗さ):22.2
・限りなく暗闇(布団の中):23.9~計測不能

と言った具合で暗くなればなるほど測定に時間が掛かり、余りに暗いと測定エラーになります。体感では天の川が見えるか見えないかの境界が20位で、21を超えると天の川も明瞭、明るい星座がギラギラ輝いて見え、22以上の星空は見た事無いですがほぼ暗闇に近いだろうと言う印象です。

本体下部に書かれた絵にはSQM値と星空の様子との対比が描かれていて、これを見ると21以上あれば十分と言った表現となっており、メーカーの商品説明でも『「21以上」に測定された場合は、ほぼ真暗状態を意味します。』となっていますので、21以上が測定されれば星見の観望地としては十分合格と言えるでしょう。

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21強の夜空となると冬の天の川も見えますし、ライトを点けなければ人の顔も判別できず、迂闊に歩き回ると足元の機材を蹴っ飛ばしてしまう程の暗さですが、噂に聞くような海外の観望地での天の川で影ができると言った暗さにはまだまだ及ばない印象で、そのレベルだと恐らく22(もしくは23?)は超えるのでは無いかと思います。一度体験してみたいですね。

この値は他のSQMとの比較も可能で、ネットなどで情報交換すれば全国規模でどこの観望地がより暗いのかを比べる事ができますので、「肉眼で○○が見えた」と言う尺度には個人差がありますが、これであれば客観的に答えを出す事が可能です。

例えば『網状がノーフィルターで見えた』や『馬頭が眼視で見えた』と言われて自分の目では見えない場合、自分の眼力が足りないのか、空の暗さが足りないのかと悶々としてしまいますが、SQMで比較できれば白黒結論づける事ができるでしょう。

またLight Pollution Mapと言う光害マップサイト(https://www.lightpollutionmap.info/)を見つけたのですが、このサイトでは光害のレベルを8段階に色分けした地図を見る事ができ、これで見ると自分のいつもの遠征先は黄緑色部分の領域で、いつもの観望会が開催される場所は緑青色の地域(ほぼ青地域との境界)に該当します。

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SQMの値と対比させるなら、黄緑色の領域はSQM値で20、緑青色の地域なら21、青~黒色の地域なら22に迫る夜空を見られるのではないかと予想しますが、このマップの青色の地域で既に人が立ち入るような場所ではありません(山の中)。緑青色の地域でも十分人里から離れていますし、熊の出没にも気を払わねばならず、この領域で安全に観望できるなら恵まれた観望地と言えそうです。

こうしたWebサイトで観望候補地を探す事はできますが、実際現地に行って明るさを確認する、他の候補地と比較したいとなった場合には、SQMは理想の観望地を決める上での大きな一助となる事でしょう。

2019年1月6日部分日食 [天文>日記]

この時期は道東は晴れている事が多いですので、欠け始めから終わるまで観察する事ができました。機材的には3年前と違い、今回はHα太陽望遠鏡がありますのでこれで日食を観望する事を楽しみにしていました。

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撮影は当初予定していませんでしたが、最近スマホのカメラで露出や感度をマニュアルで変更する手段を知ったので試しに撮ってみましたが、記念写真程度には撮る事ができました。とは言え手持ちスマホでの撮影にそれなりに悪戦苦闘していたのでこの写真が撮られた正確な時間は記録していませんでしたが、他に日食を撮影された方の写真から推察して、運良く最大食に近い時間の様子が撮れたのではないかと思っています。

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眼視ではプロミネンスやプラージュが月に隠されていく様子が見られて、この望遠鏡ならではの景色が見られたと満足しています。

とは言え毎度の事ながらHαでの太陽観望は調整が難しく、また双眼装置での観望はアイポイントがシビアでストレスが溜まります。その点では12x36ISソーラーフィルターを付けた観望はお手軽でよく見えますので、望遠鏡用のソーラーフィルターもあるのですが、わざわざ引っ張り出す気にはなれませんでした。

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今年12月にも部分日食がありますので、今度は多人数で見られたらいいなあと期待しています。

ELS双眼装置を使ったお遊び双眼鏡 [天文>機材>望遠鏡]

ELS双眼装置はこれ単体で正立像が得られる双眼装置ですのでこれに対物レンズを直結すればそのまま双眼鏡になるのでは?と思いつき、折角望遠鏡用のアイピースや対物レンズを使うなら尖ったスペックが欲しいととりあえずアイピースは手持ちのナグラー9mmをチョイス、対物レンズはかなり短焦点でなくては低倍率が得られず、手持ちでの観望が厳しくなるので画質度外視で何とケンコークローズアップレンズNo.10(焦点距離100mm)を使ってみる事にしました。対物レンズ以外は手持ちのパーツを寄せ集め、構成は、

・Kenko MCクローズアップレンズNo.10(フィルター径52mm)
・BORG ミニボーグ用フード(BK)【60207】
・BORG M57ヘリコイドS【7757】
・BORG 2インチホルダーSII【7504】
・2インチ→31.7mmアダプター
・ELS双眼装置

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これで合焦が得られ、確かに普通の双眼鏡のように扱えますが、画質が・・・すさまじく悪い!wいや予想したよりはまともに見える気もしますし、スペック的には見掛け視界82度、倍率11.1倍、実視界7.38度と中々尖ったスペックで、外観も中々カッコイイ気がします笑

この画質の悪さは対物レンズが完全に用途外と言う事もありますが、双眼装置で明るさが半分になっている部分が大きな要因(暗い)の気がします。究極のスペックを追い求めればアイピースをイーソス10mmにすれば見掛け視界100度、倍率10倍、実視界10度とかのニコンWX10x50を上回るスペック番長な双眼鏡が出来上がりますが、見え味から言えば凄まじく割に合わないでしょう笑

もう少し現実的な見え味が得られる組み合わせを模索すると、直視双眼鏡として手持ちを想定すると低倍率が欲しいのでやはり対物の焦点距離は出来るだけ短い方が良く、かつボーグパーツに接続できるとなるとやはりケンコーのクローズアップレンズ、その中で焦点距離200mmのACのNo.5辺りが画質が期待できるぎりぎりのラインでしょうか。

アイピースは折角望遠鏡用のアイピースが使えるなら普通の双眼鏡ではまず実現できない見掛け視界100度アイピースを是非とも使ってみたいところです。とは言えイーソス2本は価格的に非現実的ですので、ここは庶民の味方、最近流行のXWAアイピースが性能価格的に妥当なチョイスでしょうか。尚、焦点距離はELS双眼装置の開口径の制限があるので9mmが限界と思われます(13mmだと恐らくケラれる)。

これにELS双眼装置用の0.66倍レデューサーを組み合わせれば、倍率14.7倍、実視界6.82度、見掛け視界100度の手持ち双眼観望が実現できます。倍率がやや高めですが得られる見掛け視界と実視界を鑑みればぎりぎり実用範囲内、かも知れません。

とは言えやはり双眼装置で光量が半分に落ちるので画質的に見合うものが得られるのか不透明ですので、この為だけにパーツを買い揃えるのはリスクがありますが、ELS双眼装置と対物レンズ直結で手持ち双眼鏡に、と言う発想は活かせる事が分かりましたので、たまたまパーツがある程度揃っている方には色々試してみるのも面白いかも知れませんね。

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