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Sky & Telescope's Pocket Sky Atlas (星図) [天文>書籍・ソフトウェア]

天体導入に使う星図は今まで滝星図8.5等を使ってきましたが、A4クリアファイル4冊を持ち運ぶのも嵩張るのでもっと小さい星図が欲しくなり、ネットでの評判も良さそうだったこの星図を購入。薄い紙の表紙裏表紙は使っていて邪魔に感じたので取っ払いましたが、こうして中身だけ(下の写真右)使うものなんじゃないかと思う程扱いが楽になりました。

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最微等級が7.6等で30,000個以上の星が収録と、滝星図8.5等(88,000個以上)より大分少ないので果たしてこれで星が追えるのかが一番気になるところでしたがGuideFinder50使用で問題無くスターホッピングできる事が確認できました。

使ってみて感じたのが本の大きさ、星図の大きさやページ数、隣り合うページと重なり合う領域の広さ、赤色ランプで照らした時に見易いように工夫された色遣いなどどれを取っても良く考えられていると感じます。リング製本なのも状況によって折り返して開いたままにする事が容易で、本を片手にもう片方で望遠鏡を操作と言った導入作業がし易いです。

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個人的には下の写真の星図の区切り区切りで挿入されている、星図全体の内、どの領域を次のページに示すのかを表す全体図がとても分かり易く、肉眼で見える星座を確認して、そこから星図の何ページを見れば良いのかすぐに特定できるので非常に便利だと思います。

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中身に一切の日本語はありませんが、個人的には星座名が英語である事以外特に困る事はありませんでした。この星図の最微等級より大分暗い天体を導入するなら滝星図を使わないと位置特定に苦労するかも知れませんが、メシエ天体位の比較的明るい天体を導入するにはこの一冊で全天をカバーできます。Sky & Telescope'sが監修しているだけあり使い易さに拘った、現場で使われる事をよく想定されていると感心させられる星図です。手動導入する人には一冊持っていて損は無いでしょう。



Amazonでは海外のマーケットプレイス業者が販売している事が多く、自分もそちらで買いました。

三基光学館 φ125mm超軽量アルミ鏡筒バンド+アリガタレール「V15-195」 [天文>機材>アクセサリー]

TSA-120のタカハシ純正鏡筒バンドのごつさが常々気になっていたので、社外品でもっと軽い鏡筒バンドは無いものかと探して見つけたのがこの製品でした。

社外製の鏡筒バンドはこことK-ASTECの製品などがありますが、φ125mmの鏡筒バンドに関してはそれに適合するアリガタレールが独自規格となっているものが多く、ビクセンGP規格のアリミゾに装着できるφ125mmの鏡筒バンドとなると今回の『超』軽量アルミ鏡筒バンド以外に選択肢が他に無いと思われます。

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バンド重量が(2つで)170gとめちゃめちゃ軽いです。これでアリガタレールが実測205gですので合計375g、純正のバンド+アリガタが実測1390gでしたので1kg以上の軽量化となりました。見た目もごつさが無くなりとてもすっきりとしました。

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見た感じバンドがあまりにも細いのでこれで本当に大丈夫なのか、鏡筒との接触面積が少ないので上に向けた時にずり落ちてこないようにその分バンドを強く締め付ける必要があるので鏡筒が凹んだり傷ついたりしないかなど不安な部分もありましたが、今のところ特に問題を感じないのでバンド部分の軽量化と言う点ではこれ以上無い成果が得られたと満足しています。

Anker SoundCore mini(Bluetoothスピーカー) [天文>機材>その他]

暗闇で無音で星を見ていると野生動物などの接近遭遇を許す場合があるので、今まで防災用のポータブルラジオを鳴らしていましたが、どうせ音を鳴らすなら自分の好きな音楽を鳴らしたいと思い、スマホに入れた音楽を無線(Bluetooth)で鳴らせるスピーカーとしてこれをチョイスしました。

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まず用途からして音質は重視していないのでワンスピーカーで十分で、この製品に関して言えばスピーカーが上向きに付いているので周囲に満遍なく音が広がる点で野外向きです。また非常にコンパクト(直径約6.5cm、高さ約6.5cm)でありながら十分な音量と音楽を楽しめる音質で、自分は車の天井に設置して星見を楽しんでいます。大体車の周囲5~10mの範囲で星を見ていますが、音楽(電波)が途切れる事もそれ程ありません。

内蔵バッテリーで15時間連続再生可能となっていますが、寒冷地の野外でどれだけ動くかはまだ未知数と言ったところで、使えばスマホとスピーカーのバッテリーを消費し続けるので、USBモバイルバッテリーなどはセットで持っていた方が良いかも知れませんね。


AOK ビクセン互換リング [天文>機材>アクセサリー]

手持ちのGP2赤道儀をHAL-70三脚に取り付けたい場合、赤道儀と三脚の接合部分の径が前者がφ45mm(SX規格)、後者がφ60mm(旧GP規格)と異なっていたのでビクセン純正の『GP45→60AD』を手に入れておこうとしたものの何と既に生産終了、在庫払底となっており、サードパーティで同様の製品がないかと探して見つけたのがこのAOKのアダプターリングでした。

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ビクセン純正のアダプターは赤道儀に取り付けて、三脚に赤道儀を載せて、外した時にこのリングだけ三脚に取り残されて且つ中々外れないと言った問題があった噂を聞いた事がありましたが、このAOKのアダプターは厚みが12mm程度と純正より薄く出来ているので、仮にリングのみ三脚に取り残されても指を引っ掛けて外すのが容易と言う利点があります。

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このリングが三脚に食い込んで外れなくなる問題があったせいかは分かりませんが、GP2赤道儀の接合部分の径をφ60mmからφ45mmに変更したのは完全にメーカーの都合ですし、新旧で互換性を保つ為にもこの手のアダプターは継続販売すべきと思いますが、早々に生産終了し、旧製品のユーザーを切り捨てるビクセンの対応には疑問を感じざるを得ません。

個人的にはGP系の赤道儀は無くてはならない存在なので、この先も使い続けられるのか一抹の不安を感じさせる出来事でした。