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ビクセン HM12.5mm [天文>機材>アイピース]

12mmクラシックアイピース見比べ企画で古いアイピースに手を出してしまった事で、どうせなら子供の頃覗いてたミッテンゼーハイゲンスの見え味も確かめてみたいと思い、数あるMHの中で特に高級でも低廉でもない、ごく標準的な出来と思われたビクセンのHMを中古で(千円以下)手に入れました。

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アイレンズが他の12mmアイピースに比べると極小で、個人的にアイレリーフの短い、覗き難いアイピースは好みでは無いのですが、バロー併用の双眼装置越しに見ているせいか、見掛け視界も広くない事もあり(公称40度)、目を密着させなくても普通に視野を見渡せて思った程見辛くありません。

さてさて当時の見え味は?と正直全く期待していなかったのですが、覗いた瞬間、は?・・・良く見えるじゃん!?と一見他のアイピースと遜色ない見え味に衝撃を受けましたw 色々見比べましたが、ペンタOで見たNEBの微細な輪郭は・・・見えるじゃん!笠井APで見たカッシーニのキレの良さは・・・見えるじゃん!これ、レンズ2枚なんだよね??とミッテンゼーハイゲンスのポテンシャルの高さに驚く結果となったのでした。

迷光処理が若干甘いのかフレアが対象によっては目に付きますが、解像度そのものは現行のアイピースに引けを取りません。他のアイピースより特別良く見える、とまでは行かないかも知れませんが、普通に高倍率観望に耐えます。

本当はちょっと懐かしの見え味を確認したらすぐに手放すつもりだったのですが、鏡筒が高性能ならちゃんと期待に応えられるアイピースと分かり、初心に帰る、原点に立ち返る意味でこれは持っておこうかと思い直しました。アイピースの見比べなどに疲れた時にこのアイピースを覗くと何故か癒される気がします笑 心の故郷アイピース(←?)と言ったところでしょうか。

AC-No17アイピース その2(アイカップ構築編) [天文>機材>アイピース]

ACクローズアップレンズNo.17を使った自作アイピースですが、アイポイントがシビアで実用が厳しいと感じていたのでレンズフード等を利用したアイカップを構築する事により、更に怪しいアイピースへと進化しました笑。

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構成は、

----<アイカップ部分>
・Neewer 43mm→37mmステップダウンリング
・Neewer 52mm→43mmステップダウンリング
・Neewer 55mm→52mmステップダウンリング
・Neewer 62mm→55mmステップダウンリング
・Kenko LMH58-62 BK(レンズメタルフード)
----<本体部分>
・ケンコー ACクローズアップレンズ No.17
・ノーブランド 継手リングφ58mm径 (メスーメス)
・BORG M57→M58AD【7407】
・BORG M57/60延長筒S【7602】
・BORG 50.8→M57/60AD【7425】

となりました。重量は約350gです。

アイカップはステップダウンリングを重ねる事で高さの調整と覗き口のセンタリング誘導を実現しています。

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これでかなりブラックアウトの発生も収まって覗き易くなったのですが、ベランダ観望での確認では今一つ有効性が分かりません(バックグラウンドが明るいのでブラックアウトの影響を感じ難い)。これはもっと暗い空で試さなくては、と言う事で士幌高原ヌプカの観望会にこれを持参、何とこの施設備え付けのPentax 150EDに装着する機会に恵まれました。このアイピースの60mmと言う焦点距離は公共天文台で使うようなスペックですので、F12のペンタ150EDとの相性は悪くないだろうと自分でも思っていました。

OIIIフィルターを使用して網状星雲などを観望しましたが、問題無く、いや結構良く見えていると感じました。正直クローズアップレンズで作ったアイピースである事と他の同じクラスの望遠鏡用アイピース(マスヤマ60mmやラベンデュラ63mm等)を覗いた事が無かったので、この見え味がまともなのかどうか確信が持てなかったのですが、他の観望仲間の方に覗いて頂いて、周辺まで点像で良く見える、と評価して頂いたので自信になりました。覗き易さに関しても一般参加者の方が概ね普通に覗いていた様子だったので、普通のアイピースとしての及第点はあげられるかと思いました。

自分で見る限りは覗き易さはやはりアイカップの使用で劇的に改善した印象で、以前ナグラー22mmを使用していた時、瞳ガイドプレートなるオプションが付属していましたが、瞳位置を正しく誘導する事が如何に重要かをこのアイピースで再認識した次第です。

その様な訳でほぼネタで作ったこのアイピースでしたが、我が家の主力アイピースの一員として正式に加わる事になりました。いらっしゃいませ。


ビクセン A62SS(見え味編) [天文>機材>望遠鏡]

前回の外観編に続き、今回はA62SSの見え味についてのインプレですが、自分はアクロ鏡筒を見慣れてない事もあり、A62SS単体で観望しても良し悪しが判断できないだろうと思われたので、手持ちの鏡筒の中で焦点距離が近いアクロと言う事でZeiss C50/540とサイドバイサイドで見比べる事にしました。

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まずは地上風景を見比べてみましたが、全体的な印象としてA62SSの方が色収差が多く、C50/540の方が明るくシャープで良く見えました。折角なのでスマホ手持ちコリメートで写真を撮ってみました。アイピースはMeade SP20mmで26倍前後です。

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こちら↑がA62SS

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こちら↑がC50/540

更に笠井の5倍バローを入れてみました(130倍前後)。

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こちら↑がA62SS

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こちら↑がC50/540

写真下手くそマンなので申し訳ありませんが、何か感じ取って頂ければ幸いです。この時点では、あーやっぱり口径が大きくてもツァイスには敵わないかーと思いましたが、日が沈んで本命の木星が見えてきたのですぐさまそちらに向けてみました。

シーイングはまずまず(3~4/10)で木星の模様を観察しましたが、こちらでは評価が逆転、割とはっきりとA62SSの方が良く見えます。眼視のイメージをお絵描きソフトで手描きしてみました。

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こちら↑がA62SS

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こちら↑がC50/540

感じた事をまとめると、

・A62SSの方がNEBの輪郭が明瞭、全体的に模様がシャープ
・A62SSではNTBの白い帯も見え、C50/540ではこれが不明瞭
・C50/540の木星像は若干暗く、全体的に解像度が低い
・C50/540の木星は上下に何故か色が付く(赤と青)
・但しA62SSはハロが目立ち、模様のコントラストを下げている感じ

やはり口径の差なのか、A62SSはC50/540と比べて明るさと解像度に結構な差があるように感じました。このクラスで1cmの口径差は思った以上に大きいのかも知れません。A62SSではC50/540に比べてハロが結構目に付きますが、明るさのより暗い土星ではこれも目立たなくなり、C50/540との見え味の差は更に広がる感じです。逆に月だと昼の景色のようにC50/540の方が良く見える可能性はあります。

またサイドバイサイドで見比べるのにほぼ同倍率を掛けていましたが、A62SSは口径の約3倍の倍率に対して、C50/540は約4倍の倍率となっていて、流石にC50/540の方は過剰倍率が過ぎるのでは?と思わなくもありませんので、これを以ってA62SSの方が優秀な光学系と結論付けるのは早計に思えます。

C50/540も最初VMC110Lと見比べてアクロってこんなに見えるのかと驚いた程でしたので、良く見えるアクロなのではと思うのですが、それを概ね(木星土星を見る限りは)上回る見え味のA62SSも悪くない光学系の様に思えます。

本体の上質な造りと現在の投売り状況を考えれば、お手軽観望用として持っていても損はしない鏡筒かも知れません。鏡筒単体も安くなっていますが、モバイルポルタ経緯台とのセットも3万強と相当安い気がします。以前ミニポルタを使用していましたが、この鏡筒とモバイルポルタであれば恐らく無理の無い組み合わせと思われ、個人的に最初の望遠鏡セットとしても薦められると感じました。


ビクセン A62SS(外観編) [天文>機材>望遠鏡]

この製品、6cmのアクロマートにしては当初かなりのお値段で販売されていて、それ故あまり売れ行きが芳しくなかったのかは定かではありませんが、最近実売価格が1/3以下に下がり、これはフェラーリの再来か!?(←?)と脊髄反射でまた生やしてしまったのでした汗;

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スペックは口径62mm、焦点距離520mm、F8.4の何と4枚玉のアクロマートです。その実力は如何に?の前に、取り急ぎ外観のみのご紹介です。

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表面処理がめっちゃ上質です。

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ビクセン規格のこんなファインダーアリミゾ見た事無いのですが、かっちょいいですね。

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ドロチューブを目一杯引き出したところです。どうも2インチアクセサリーは付かなそうでそこが個人的には残念。

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「4 elements」「High-resolution」の対物セルの印字がテンションを高めてくれますw

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台座は当然ビクセン規格のアリガタで、底面には1/4インチカメラネジ穴が2箇所、3/8インチカメラネジ穴が1箇所開いています。

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接眼部は回転可能です。

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重量はこんな感じです。

外観の印象はとにかく造りが良い、と言う点で、WOの製品を彷彿とさせます。雑な感じが全く無く、持つ喜びを感じさせるレベル?かも知れません。この望遠鏡のスペックは入門機のそれと思いますが、それ故入門用としては過剰品質では?と思わなくもありません。上品に、オシャレに天体観望を楽しみたい方には合っていると思います。最近のビクセンは宙ジュエリーなども扱ってますし、ひょっとしてこの望遠鏡はそう言う方向性(富裕層向け?)で作られたのかなあ・・・。

取り急ぎ外観のみのレビューでした。

見え味編に続きます。

ACクローズアップレンズNo.4-BINO [天文>機材>望遠鏡]

ミニボーグ45ED-BINOの最小目幅を63.5mmと狭く出来た事で観望会で他の参加者の方に覗いてもらう事ができ、イーソス17mmでの100度双眼視がとても好評だったのですが、女性子供の方からこのBINOに興味を持たれても目幅の関係でお断りせざるを得なかったのが残念だったので、もっと狭い目幅でも100度双眼視が可能なBINOを新たに作ってみました。

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対物レンズはケンコーACクローズアップレンズNo.4を使用、アイピースはXWA9mmを使用する事で最小目幅は58mm、倍率27.8倍、実視界3.6度の100度双眼視が可能となりました。鏡筒部分の構成は、

・Kenko LMH52-55 BK(レンズメタルフード、最大外径57mm)
・ノーブランド 55mm→52mmステップダウンリング
・Kenko LMH52-55 BK(レンズメタルフード、最大外径57mm)
・Kenko ACクローズアップレンズNo.4(52mm径)
・ノーブランド 48mm→52mmステップアップリング
・笠井 2インチバレル延長筒WF(M48延長筒として使用)
・笠井 M48/T2アダプター(M48→M42P0.75変換)
・BORG M42P0.75→M42P1ADII【4542】
・BORG M42ドロチューブ(WH)【4565】
・BORG M42回転台座【4520】
・BORG M42P1→M36.4/M42P1AD【7525】
・BORG 31.7ミリアイピースホルダーSS【7314】
・WO 31.7mm New90°正立プリズム

となっています。

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ミニボーグBINOはM57のシステムで構築しましたが、今回は2インチアイピースは使用しない前提でM42のシステムを軸にシステムを考案、対物レンズのフィルター径が52mmでしたのでステップアップリングで一気に42mmに径を下げてしてしまうと口径が蹴られるので間に笠井の2インチバレル延長筒を介在させる事を思い付き、52mm→48mm→42mmと接続径を段階的に下げる事で口径食を回避しています。

合焦機構は当初BORGの31.7mm径ヘリコイドを使おうと考えていましたが光路長と内径の関係で採用が難しく、ヘリコイド機能付きのWOの正立プリズムが最近発売されたのに目を付け、これとドロチューブ【4565】との組み合わせでピントの粗動と微動を両立したシステムが出来上がりました。

またこの鏡筒をBINOにする為の土台はスライド台座2個付きのビクセン規格多目的アリガタレールを使用し、これに側面にネジ穴加工を施したアリガタレールを接続、L字プレート化する事で直接架台に取り付ける事が可能となり、BINOをマルチプレートを使って取り付ける場合に比べて大幅な軽量化を実現できました。今回のBINOの加工箇所はここのみで例によって遊馬製作所にお願いしました。

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土台レール上のスライド台座と鏡筒との接続は、BINOの視軸調整が出来るように片方はSLIKの微動雲台SMH-250を用い、もう片方はM48ネジ延長リング、フィルター径変換アダプター、ワッシャー等を使用して微動雲台との高さを合わせています。

ケースは例によってアイリスオーヤマの今回はAM-37Tがまずまず丁度良いサイズでした。

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見え味に関してはミニボーグBINOでの100度双眼視と比べても遜色無く、対物レンズのF値がF5程度とミニボーグBINOに比べて小さいので周辺像の崩れを心配しましたが、そこが気になる事も殆どありません。ACクローズアップレンズの望遠鏡用の対物レンズとしての流用は以前No.3を試した時に星が点に収束せず実用にならなかったのですが、その後の調べでNo.3のみ像が悪く、それ以外は問題なさそうとの有志の方の検証により、焦点距離の関係もあり今回はNo.4を採用しましたが、確かにこちらは全く問題がありませんでした。

口径に関してもミニボーグBINO(45ED)と殆ど変わりがありませんので、逆にミニボーグBINOの存在意義が問われる結果となり、今後はミニボーグBINOは60EDを使用した自分専用機としての利用がメインとなると思われます。

但しこのBINOの唯一の難点は目幅調整の際のスライド台座の移動が渋く、スムーズな目幅調整とはいかない点で、この点においてはしっかりした目幅調整機構が備わったミニボーグBINOには及びませんので、観望会などで多くの一般の方に見せたい場合にはミニボーグBINOの土台とこのBINOの鏡筒を組み合わせる、と言った運用もアリかも知れません。

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今回BINOは最小目幅短縮もそうですが、重量をTG-S経緯台で運用できる範囲に軽くする事が大きな目的でしたので、総重量約3kg(アイピース込み)とこれが実現できた事で遠征時のサブ機としていつでも100度双眼視が楽しめるようになったのが一番のメリットで、強力なお手軽機材が増えて満足しています。


夕焼けと三日月 [お絵描き]

ここのところずっと萌え絵しか描いていなかったので、たまには好きな夕焼けでも描いてみようとリハビリしてみました。

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SVBONY WA-12mm [天文>機材>アイピース]

このアイピースの名称らしきものが無かったのでWA-12mmは自分で勝手に名付けましたすみません;

アイレリーフが10mm以上のスマイスレンズを含まないクラシックアイピースで最高倍率を得たいとなると焦点距離12mm程度のアイピースが概ね候補となるのですが、この条件で広角を実現しているアイピースとなると殆ど見つける事ができません。今回のアイピースは見掛け視界60度となっていてこの稀有な条件に当てはまり、双眼装置で使う高倍率用の広角アイピースとして使えないかと期待して手に入れてみました。

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レンズ構成を見るとケーニヒに凸レンズを一枚プラスしたいわゆる改良ケーニヒと呼ばれるタイプでしょうか。笠井で販売されているWAシリーズと同じ設計かな?と予想しています。

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アイレンズはこの焦点距離のクラシックアイピースとしては大きく一見覗き易そうですが、アイレリーフが短めなので全視野を見るにはそこそこ目を近づける必要があります。

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見え味は中心像はすっきりしたシャープな見え味で普通に良く見えますが、経緯台で木星を見ていると視野の周辺に移動するにつれて両端にかなりの色が付き個人的に結構気になるレベルです。バローを使う双眼装置での使用前提で、見掛け視界60度程度なら周辺像の崩れはあまり無いのではと期待していましたが、その点では予想より厳しい結果となりました。

ただ中心像は問題なく使えるレベルですので値段を考えるとコスパは高く、月などの面積体を観望する場合にはこの見掛け視界の広さはかなりのアドバンテージになりますので、双眼装置と相性の良い広角アイピースとしてユニークで価値ある存在と言えるかも知れません。


ケンコー ACクローズアップレンズNo.17-60mmアイピース [天文>機材>アイピース]

以前の実験で目的なく勢いのみでポチってしまったACクローズアップレンズNo.17ですが、対物レンズとしての利用はNo.9でもぎりぎりアウトだったのに、このNo.17の口径約50mmで焦点距離が60mm、F値は実に1.2と言う超短焦点レンズと組み合わせるアイピースが思い付かず、こりゃ流石に使い道ないのでは?と諦め掛けていた時に、ケンコー・エンスージアスト(←?)のあぷらなーとさんの「アイピースにしてみては?」との一言に目から鱗。あ、ヤバイ・・・それ、アリ寄りのアリなのでは?と直感的に感じ、これに2インチバレル付けたら・・・と急遽ボーグパーツを家宅捜索する事により怪しいアイピースが爆誕しました。

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構成は、

・ケンコー ACクローズアップレンズ No.17
・ノーブランド 継手リングφ58mm径 (メスーメス)
・BORG M57→M58AD【7407】
・BORG M57/60延長筒S【7602】
・BORG 50.8→M57/60AD【7425】

となっています。

アイピースの当たり面に焦点が来るようにパーツを調整したので視野環もくっきりで見掛け視界も50度弱程度あり、この焦点距離としては中々の広さではないかと思います。アイレンズも50mm程度と大きいので覗き易く、アイレリーフは3cm強あるでしょうか。アイポイントは若干シビアです。

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FC-100DLを使い昼間の景色を見たところすっきりとした見え味で、XL40と見比べても特に欠点の見当たらない素直な見え味に感じました。

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これは星見でも期待できそうとALTER-7を使い星雲星団観望に使用してみました。しかし昼間に見た時とは比べ物にならないくらいブラックアウトが多発し、アイポイントがシビアで視野全体を上手く見る事ができません(視野のどこかが陰る)。像質は特に問題無さそうで、この位アイレリーフの長いアイピースとなるとアイカップの作り方も重要になると思われますので、工夫次第では実用になるかも知れません。

このままでは実用するのは正直辛い印象ですが、天体用でもなんでもないクローズアップレンズをただアイピースの形にしただけでそれなりに見えるのは驚きで、重量が非常に軽く、2インチをフルカバーする視野の広さがありますので、アイカップを用立てて天体導入用に使えないかなと模索しているところです。

その後アイカップを構築して覗き易さが劇的に改善しました。

スコープタウン 31.7mm→24.5mm変換AD [天文>機材>アクセサリー]

ツァイスサイズのアイピースをアメリカンサイズとして使うアダプターです。

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上部のグリップ部分を回すとアイピースが固定され、チャック締め付け式なのでアイピースにキズが付かず、光路消費も多くなく(追加高9mm)、日本製でとても良く出来た製品と思います。脱落防止溝が無いのもいいですね。自分は所持するツァイスサイズのアイピースの本数分このアダプターを用意して装着しっ放しにしています。

Amazonでオルビィスが販売しているのも同じものと思われます。


タカハシクソダサTシャツを着てドヤるミクさん [お絵描き]

ネットで見た自作タカハシTシャツがあまりにダサかっこよかったのでミクさんに着せてみました。

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BS双眼装置用FMC3xエクステンダー(Mk-V双眼装置用) [天文>機材>双眼装置]

Mk-V双眼装置用のバローとしてこれまでバーダーハイペリオンズーム用バローを約4xバローとして使う事が多かったですが、アイピースを変えずにもう少し倍率を下げたいと思う事が度々あり、たまたま家に余っていたBS双眼装置用の今回バローを取り付けてみたところ狙い通りに使える事が分かりました。

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BS双眼装置の光路長が97mmで、Mk-V双眼装置の光路長が120mm程度との事ですので、3倍よりは高い倍率が出ているものと思いますが、これまでの(ハイペリオンズーム)バローよりは低い倍率となっているのは確認できました。像質についても特に問題は無さそうです。

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手持ちのブランカ70EDTFC-100DLではバーダー純正の2.6xGPCでもピントが出ませんので、今回バローではこれら鏡筒でも合焦する事が確認でき、バックフォーカスが短めの鏡筒でも使えるバローの選択肢が増えたのは個人的に助かりました。

Zeiss C50/540対物レンズ内蔵ミニボーグ鏡筒 [天文>機材>望遠鏡]

この対物レンズは笠井の蔵出しで偶然に見つけて、これまで古い望遠鏡(所謂古スコ)には関心が無かったのですが、このレンズは何と新品との事で、新品のツァイス望遠鏡を手に入れる数少ないチャンスと思い衝動買いしました。スペックは製品名の通り、口径50mm、焦点距離540mmとなっています。

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尚裏には『DDR』の印字がされていて、これはカールツァイス・イエナ(東ドイツ)で作られた製品を指すとの事です。実物を触れてみた印象としてはとても『上品』と言う言葉がしっくりきます。実用性を重視する自分的にはこのように感じる事は珍しいのですが、丁寧な造りも去ることながらレンズの反射光などが何故か美しく感じられ、これもツァイスの魅力の一つなのかなと思いました。

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このレンズに対する知識は全く無かったのですが、多分対物レンズのセルの内側にネジが切ってあって、アダプターリングでも特注すればミニボーグ鏡筒に取り付けできるだろうと高を括っていましたが、いざ現物を確認してみてもその様なメスネジは設けられておりません。これはどうしたものかとセル内側にネジを切ってもらう事も考えましたが折角のツァイスの新品の対物レンズにいきなり加工を施すのも抵抗があり、かと言って他に方法も思い付かずしばらくお蔵入りとなったのでした。

その後ネットでこのレンズの情報を収集していて、ボーグパーツの2インチホルダーL【7509】の内側を切削加工し、そこにこのレンズセルを収める方法が紹介されていて、他の方の作例を見てもやはり何らかの金属筒の中にこのセルを収める方法が主流でセルそのものには手を加えないのが流儀のように感じました。

自分も先人に習い【7509】を加工してボーグパーツにしようかと考えていましたが、ふとこの対物セルと目の前の多数のボーグパーツを眺めていて、M57延長筒の中にこのセルがぎりぎり入る事を発見し、延長筒の端のオスネジのある部分は内径が狭くなっていてセルを差し込めばそこで突き当たって止まる構造になっていたので、これはM57延長筒2つのメス側を向かい合わせて両者をM60→M60AD【7460】で連結させた中にセルを収める事が出来るのでは?と思い付き、試してみたところM57延長筒L【7604】とSS【7601】の組み合わせで良い感じにセルを収める事ができました。

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M57延長筒の内側と対物セルの外側との隙間はコピー用紙一枚分程度しかなく、これを2枚重ねにすると既にセルは入っていきません。M57延長筒の内径はひょっとしてこのセルを入れる事を想定していたのでは?と勘違いする程にはぴったりのサイズです。

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コピー用紙一枚間に挟む事でセルにキズが付く事を防ぐ事ができますので一石二鳥となり、これで中でセルが動く事も無さそうで光軸にも影響しないと思われます。結果として無加工無改造でこの対物をボーグパーツ化できましたので、この対物を鏡筒化する上でかなり難易度の低い方法が確立できたのではないかと思っています。

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対物レンズ部分がボーグパーツに出来れば後はどうにでもなりますが、個人的には鏡筒のベースとなる部分はHα太陽望遠鏡で使っていた構成を使い回す事にしました。対物フードは使いどころが見つからなかったミニボーグ用フードが余っていて、正にこの将来を見越して手放さなかったのではないかと思うほどでしたが、まあボーグパーツあるあるですね。最終的に構成は以下の様になりました。

・BORG ミニボーグ50用フード(BK)【60207】
----<C50/540対物レンズ収納部分>
・BORG M57/60延長筒L【7604】
・BORG M60→M60AD【7460】
・BORG M57/60延長筒SS【7601】
----
・BORG M57→M57ADⅢ【7459】
・BORG M57/60延長筒L【7604】
・BORG M57/60延長筒L【7604】
・BORG M57ヘリコイドLIII【7861】
・BORG M57/60延長筒L【7604】
・BORG DZ-2【7517】+Vプレート80S【3165】+笠井DXファインダー台座
・BORG M57/60延長筒S【7602】
・BORG 2インチホルダーSII【7504】

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この構成は、2インチ天頂ミラー双眼装置4xバローを付けた構成でピントが出るように長さを調整しています。

対物の性能に関してはいくらZeissと言っても所詮は5cmのアクロだしなあと、さほど見え味に期待していなかったのですが、その直前に木星を見ていたVMC110Lからこの鏡筒に交代させてびっくり、シャープで解像度も高くこちらの方が格段に良く見えて、色もさほど感じずアクロってこんなに見えるの?とびっくりしました。

VMC110Lで木星土星などを見ると、140倍位が使える目一杯かなあと感じるのですが、この鏡筒だと150倍でもまだ余裕があり、FPL53を使った3枚玉アポのブランカ70EDTには流石に及びませんが、個人的には口径(mm)の3倍の倍率で像が破綻していなければ超優秀な望遠鏡と思っているので、その点では十分に合格点を上げられるレンズ性能と言えます。

ただ自分はこれまで(高倍率での観望用としては)アクロを毛嫌いしていて長い事覗いていなかったので、Zeissだからここまで見えるのか、それともちゃんと作られたアクロであればこの位見えるのが普通なのか判断ができませんので、機会があれば別のアクロ鏡筒と見比べたいと考えています。

これによって今までアクロには全く食指が動かなかったのですが、往年の長焦点アクロが良く見える、現行アポにも負けてないものもある、と言う話も信じられる気になってきました。ニコンや五藤の8cmF15アクロが今でも高値取引されているのもある意味納得です。

自分のtwitterのフォロワーさんでもこのレンズをお持ちの方が何人もいらっしゃって、皆さん思い思いのアイデアでこのレンズを鏡筒化されているのを知り、皆さんの鏡筒を持ち寄って並べてどのような工夫をされたのか語り合うだけでも楽しそうで、Zeissがこの対物レンズを自作キット化したのはそうした楽しみ方を提供する狙いもあったのかな、などと思ったりした次第です。

ボンド GPクリヤー(接着剤) [天文>機材>その他]

自作アイピースケースなどで個人的に多用しているブロッククッション(Astage ブロッククッション BC-L60)ですが、余ったクッションを有効活用するべく、クッション同士を接着できる100円ショップで買える接着剤を探して見つけたのがこちら(キャンドゥで購入)。

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クッションの素材はポリウレタンで、これを接着できると言う記載は説明書きに特に無かったのですが、試してみたところ問題無く接着でき、アイピースを買い替えたりしてブロックの構成を一部変えたい場合でも、余ったクッションも再利用したり好きなように作り変える事が出来るようになりました。

ACクローズアップレンズNo.9+ELS双眼装置でWX超え計画 [天文>機材>望遠鏡]

ケンコーACクローズアップレンズの望遠鏡用対物レンズとしての可能性について(マニアの一部で)注目が集まる昨今ですが、個人的に眼視用の対物としてどう使うかを模索する中で、ふとネットでACクローズアップレンズ『No.9』の文字が目に入り、「9・・・だと??それもACで!?」と何ぞそれと思い調べるとどうも実在するレンズの模様。現行のケンコーACクローズアップレンズのラインナップは、

種類焦点距離レンズ構成
AC No.2500mm1群2枚
AC No.3330mm1群2枚
AC No.4250mm1群2枚
AC No.5200mm1群2枚

と4種類ありますが、これに加えてかつては、

種類焦点距離レンズ構成
AC No.9115mm2群3枚
AC No.1760mm4群4枚

の2種類が存在していたようです。

へーそんな製品もあったんだと納得したところで、以前『MC』クローズアップレンズNo.10とELS双眼装置を組み合わせたお遊び双眼鏡を作ってみて完全にネタにしかならなかったのですが、このNo.9は2群3枚のアクロマートだし焦点距離も若干長いのでそれなりに像が改善するのでは?と興味が湧き、また前回の実験ではアイピースはナグラー9mmでしたが、今はELS双眼装置で最大視野が得られる100度アイピースのXWA9mmが手元にあり、周辺像の改善効果が噂されるELS双眼装置用の0.66xレデューサーもあるので、これらを組み合わせるとスペック的には、倍率8.4倍、実視界11.86度、瞳径5.9mm、見掛け視界100度と(口径は50mmと仮定)、かのお化け双眼鏡ニコンWX10x50を凌駕するスペックとなり、面白そう・・・やってみよう!と期待に胸を膨らませて動き出したのでした。

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中古で何とかレンズを入手し、フィルター径58mmに対して有口径を定規で測るとやはり50mm程度で、家の中のあっちこっちのBORGパーツその他をかき集めてピントが出るように試行錯誤した結果、以下の構成になりました。

・Kenko ACクローズアップレンズNo.9(フィルター径58mm)
・継手リングφ58mm径 (メスーメス)→ノーブランド、以前ヤフオクで購入
・BORG M57→M58AD【7407】
・BORG M57→M57ADIII【7459】
・BORG M57ヘリコイドS【7757】
・BORG 2インチホルダーSII【7504】
・Baader 2インチ→31.7mmアダプター
・笠井 ELS双眼装置(0.66xレデューサー装着)
・賞月観星 XWA9mm×2本

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で、覗いてみたところ・・・これはすごい!マジかよ!?と唸るレベルで、ACと付いただけでMCのNo.10とここまで見え味が違うとは全くの想定外で、色収差もあまり感じず、像もシャープで良像範囲も8割位ありそうで、これであれば像質は十分実用レベルと感じました。双眼装置を使っているので像は暗いですが、プリンス6.5x32と見比べると、見掛け視界が圧倒的に広いのに実視界も上回っており、スペック倒れのネタ双眼鏡の範疇を完全に超えている印象です。重量は上記構成で約1950gとちょっと重いですが。

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しかし他の双眼鏡と見比べてみて、双眼装置を使っているにしてもあまりに暗くない?と疑問に感じ、もしかして口径ケラレてるのでは?と双眼装置のレデューサーを外してみたところ、倍率は上がったにも関わらず像はむしろ明るくなったように感じ、これはいよいよ怪しいと対物レンズ前に半紙を張ってアイピースから電灯の光を入射して、半紙に投影される光の円の直径を見たところ大体2cm強(レデューサー有りだと1.5cm程度)の大きさしかありませんw

あちゃーこんなにケラレてるの!!?とこれでは周辺像が良かったのもある意味当然かも知れません。ELS双眼装置の第一焦点は双眼装置のバレルの中にあるらしいので、そこまで光路がケラレずに光が到達すればそこからはリレーレンズで焦点が延長されるので問題無いかと勝手に思っていたのですが、ケラレに関しては別問題なのか色々と考え方が間違っていたのかも知れません;

恐らくは盛大にケラレているので暗くて解像度も落ちるのですが、明るい場所であれば他の双眼鏡では味わえない世界が体験できるのは間違いなく、この超視界と見え味(周辺像)を得る為には口径の犠牲も無意味では無かったと考えれば半分成功、と言える結果かも知れません。

ニコンWXを凌駕するスペックとはなりませんでしたが、WXの世界を垣間見れた(こんな感じに見えるんだろうな、と言う想像は付く)点ではやってみて良かったと思えた今回実験でした(^-^ゞそれにしても生半可な機材ではスペックすら再現できないWXはやはり凄い双眼鏡なんだなあと再認識した次第です。

尚、一瞬この計画が大勝利を収めたと喜び勇んで勢いだけで調達したのがこちら。

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どーすんねんこれ・・・笑;

その後No.17の転職先が見つかりました。

賞月観星 XWA9mm [天文>機材>アイピース]

格安100度アイピースとして最近評判のXWAシリーズですが、31.7mm径では13mmが最も広視野が得られるのですが、個人的に9mmを選んだのは幾つか理由がありました。

一つはACクローズアップレンズBINOで100度双眼視を実現する上で、最小目幅をなるべく小さく(60mm以下に)したかった為、鏡胴径58mmとより細い9mmが適していた事、次にAPM10cm対空双眼鏡で中倍率アイピースとしてこれまでナグラー9mmを使っていたので、XWA9mmであればこれまでと倍率を変えずに100度双眼視が実現できる事が都合が良かった事、そしてELS双眼装置で使う上で、焦点距離9mm×見掛け視界100度=900と1000以下となり、この双眼装置でケラレない最大視野が得られる100度アイピースとして好適だった事、と言った理由が重なりました。

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この内APM10cm対空双眼鏡で100度双眼視が実現できる事が特に魅力的だったのですが、この双眼鏡で気を付けなければならないのがバックフォーカスの余裕の無さで、どんなに見え味が素晴らしくてもピントが出なければどうしようもありません。こればかりは実際に試さないと分からない部分でしたが一本だけ先に購入して試したところ問題無く無限遠でピントが出て、むしろXW20よりピントに余裕があり、これで晴れてナグラー9mmから完全移行できる結果となりました。

当初イーソスを使う事も検討しましたが、2インチと31.7mmの両方の接眼部に対応した独特のバレル形状が仇となり、31.7mm径アイピースとして使うには差し込み量が少な過ぎで落下の危険性が高いと感じて採用には至らなかったのですが、今回のXWAであればバレル根元までアイピースが挿さり、脱落防止溝もあるので落下の心配も無く、こうした双眼鏡との組み合わせにおいてはイーソスよりも適しているアイピースと言えるかも知れません。

個人的にはアイピースの脱落防止溝は廃止して欲しいと願うほど嫌っているのですが(特にリング締め付け式の固定方法と致命的に相性が悪い)、このXWAに関しては溝の下側の段差がテーパーになっていて引っ掛かりを抑える造りになっており、最近のアイピースはこうした工夫がされているものが増えていると感じます。だからと言ってまだ溝の存在を許容する気にもなれないのですが、今回のXWAの様な長大な31.7mm径アイピースを付けたまま鏡筒を振り回すとすっぽ抜ける危険性は少なからず存在し、溝のある方が確かに安心できるので、せめて今回のように段差にテーパーを設けたり、軽量級のアイピースでは溝を設けないなどケースバイケースで対策してもらえれば脱落防止溝もユーザーに受け入れられる存在となるかも知れません。

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肝心の見え味に関してはまずミニボーグ45ED-BINOイーソス17mmと見比べましたが、イーソスの方が覗き易く、その分周辺像も若干良く見えるとは感じましたが倍率がかなり違うので近い焦点距離でないとどちらのどこが上とはちょっと判断し辛い感じです。

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次にAPM10cm対空双眼鏡で像を確かめましたが、目位置がアイレンズ中心から動かさない場合は周辺8~9割程度から僅かに像が崩れる印象もあるのですが、周辺像をよく見ようと目位置をレンズ端に移動させるとちゃんと点に見える印象で、これは周辺まで点像と言って良いのか分かりませんが、F5.5の対物でこれだけ周辺が良く見えれば十分に優秀と感じました。個人的に周辺の崩れが大きいアイピースだと視野を流したりした場合に周辺から不快な感じを受けるのですが、このアイピースではこれだけの見掛け視界でありながら周辺から特に嫌な感じを受けず(非点収差や歪曲が少ない?)、ナグラー9mmとも比較しましたが、ナグラーの見掛け視界をそのまま広くしたような印象で、周辺像に割と拘る自分でも気持ち良く覗けます。また見始めた当初は目位置がシビアなブラックアウトし易い印象もありましたが、慣れてくると気にならなくなりました。

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イーソスとの性能差はあるのかも知れませんが価格差を考えた場合、価格が半額でも見え味がイーソスの6割や7割程度の出来であれば、見え味に拘る人であれば高くてもイーソスを選択する事もあるかと思いますが、XWAに関してはイーソスの8、9割位の出来はあると思われ、XWAのイーソスの3割程度と言うあまりの爆安さに見え味に拘る人でもこの程度の差ならこっちで良いのでは?と天秤を狂わせる魅力があると思います。

かつてナグラーが流行った時、ナグラーコピーも大いに出回りましたが(セレストロンやミードなど)、大抵は本家より重く大きくなってしまい、やはり本家が一番スタイリッシュな出来と思わせましたが、イーソスに対してXWAはその点においても引けを取っておらず(細くて軽い)、バレルの仕様などはこちらの方が扱い易い部分もあり、質感は確かに中華製を思わせますがデザインは洗練されたものを感じます。

言い換えればいつもの様にコストパフォーマンスが高い、と言う結論になりますが、こんなコピーを出されたらテレビューも困ってしまうのではないでしょうか。

アイピースのスペックはこちら

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

賞月観星XWA9mm
価格:26500円(税込、送料別) (2019/5/25時点)



恋する小惑星(アステロイド) [天文>書籍・ソフトウェア]

かの「けいおん!」「ひだまりスケッチ」など数多くの人気作品を生み出した、まんがタイムきらら系列の天文/地学を題材とした所謂「萌え四コマ」マンガです。『まんがタイムきららキャラット』にて2017年3月号から連載されています。

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幼い頃に町のキャンプで出会った二人の主人公(『みら』と『あお』)が、いつか二人で新しい小惑星を発見する事を約束して別れ、高校で入ったそれまでの天文部と地質研究会が合併した「地学部」で再開、部活を通して夢に向かうと言った内容のお話です。

ただストーリー性はそこまで強くなく、やはりきらら作品らしいほのぼの、ドタバタした部活の日常がコミカルに描かれています。その一方でさり気なくポルタやAP赤道儀が出てきたり、星に詳しい主人公の一人が話す星ネタの端々からも作者の方がかなりの星好きである事を窺えます。地質学の結構詳しいネタも出てくるので、両方の分野に明るい作家さんなのかなと思いました。

天文の専門的な知識をマンガで分かり易く伝える、と言う趣旨のマンガではなく、あくまで部活のワイワイ、もしくは女子高生同士のキャッキャウフフ(←?)を描いた内容ですので、このマンガで特に専門知識が得られる訳ではありませんが、天文や地質学を上手く舞台に組み込んできらら四コマとして昇華させた作品だと思います。

ただ話の根底に、二人で小惑星を見つける夢があるので、この方向でストーリー性が強くなればよりドラマチックな展開も期待できそうです。

最近TVアニメ化が決まったとの事で、星好きとしては個人的にチェックしていきたい作品だと思いました。


笠井 AZ-3経緯台 [天文>機材>架台]

複数の鏡筒を所有していると同時に出して見たくなる事がありますが、以前は2つの架台を並べていたのですがやはり手間なので設置の手間が省ける2台の鏡筒を同架できる架台を探したところ、フリーストップのT型の経緯台などは2台同架できるものもありますが、個人的には必須となる手動微動が可能な架台となると極端に選択肢が減り、更に2台の鏡筒の視軸合わせも可能となるとこの経緯台位しか選択肢が無いかも知れません。

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この経緯台では2台の鏡筒の視軸調整を実現する為に一台(主鏡筒)は架台の横に、もう一台(副鏡筒)は架台の上に載せる形となっていますがこれにより、対空双眼鏡など横倒しに出来ない機材をL型プレートなどを介さずにそのまま搭載できるのが期せずしてメリットとなっていると思います。

造りや塗装など外観は荒々しく中華クオリティを感じさせますが、各部を動かすとノブやクランプが干渉しないようにとても上手く配置されていると感じます。肝心の手動微動の操作感も良好で当初は問題がありましたが(後述)、調整後は通常使用で不満に感じる部分は特にありません。

少し使い難いと感じたのは副鏡筒の視軸調整部分で、かなり固いグリスが使われているのか上下動の動きが固く、左右の動きも雑な感じで微調整が難しいので左右の鏡筒の視軸合わせが中々スムーズに行かないのですが、苦労してでも一度合わせて固定してしまえばそれ以降は触る事はあまり無くなるのでそれ程大きな問題とはならないと思います。

また購入後1、2回使用して微動にガタが発生し、ウォームネジも少し浮いていたのかクランプを締めても架頭がグラグラ動く不具合が発生したのですが、笠井さんに調整方法を教えてもらい、自力調整で問題をクリアできました。この調整方法は公開してもよいと笠井さんから許可を頂いたので以下にご紹介します。

まず微動ノブを行き来させると1/5回転程度ノブが空転する症状があったのですがこの対処は、

1)下の写真の緑色矢印部分の2箇所のイモネジを緩めて微動ノブを外します。

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2)微動シャフトの根元に付いている六角ナットを緩めます。
3)ナットが噛んでいる内側の筒状のネジを締め込みます。

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4)再び六角ナットを締め込んで元に戻します。
5)微動ノブを再度装着します。

※3番の筒状のネジはあまり強く締め込むと微動が固くなりますので、適当な強さで締め込んでください。

また次にクランプを締めても、架頭がグラグラ動く場合の対処(ウォームネジの噛み合わせ調整)は、

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1)上の写真の緑の矢印のネジを全て少し緩めます。
2)赤の矢印のネジを少し締め込みます(これがギアの間隔を調整するネジ)。
3)緑の矢印のネジを元のように締め込みます。

※2番のネジをあまり強く締め込むと微動が固くなりますので、適当な強さで締め込んでください。

この架台を運用しているとどうしてもバランスが手前側に寄るので微動(ウォーム)に負荷が掛かり易く、長期間使用するとガタが発生する事は避けられないかも知れませんが、こうして自力で調整が可能だとなれば安心して末永く使う事ができそうです。

架台の強度的には思いの外頑丈で、GP2などよりしっかりしている感じもあり、主鏡筒側はTSA-120ALTER-7を載せても余裕があり、10kg位まで載りそうな雰囲気です。副鏡筒側は視軸調整機構の上に載せる為、バランス的にもそれ程重い機材は載せられないと思われますが、それでも7kg近いAPM10cm対空双眼鏡を載せても問題ありませんので、架台全体としての積載重量は中々のものがあるかも知れません。またこの架台の三脚取り付け径はビクセン旧規格(φ60mm)となっており、現行のHAL三脚に取り付ける場合はアダプター(GP60→45AD)が必要となります。

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単に2台の望遠鏡を同架したいのであればGPX赤道儀マルチプレートを組み合わせる方法もあるのですが、このAZ-3は搭載重量の割にウェイトが軽く済むので全体重量もGPXを使うより軽く済み、モータードライブを使う必要が無ければこちらの方が手軽に扱えるので出番も多いです。

何より10cm対空双眼鏡やミニボーグBINOなどを望遠鏡と同架できるのはこの架台ならではの芸当で、対空双眼鏡と望遠鏡と言った得意な対象が大きく異なる機材の組み合わせが可能となり、これ一台で幅広い対象をカバーできるので個人的に重宝する架台となっています。


ビクセン マルチプレートDX+SLIK SMH-250(微動雲台) [天文>機材>アクセサリー]

サイドバイサイドでの比較観望をしたい場合にマルチプレートを使うと便利ではと思い付き、これまでVX250L以外を載せる用途が無かったGPX赤道儀を活躍させる良い機会とも感じたのでTSA-120FC-100DLが並べられる大きさのマルチプレートを物色し、比較的安価で大きさも手頃なこの定番マルチプレートをチョイス。

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左右の鏡筒で光軸を合わせる為に微動雲台が必要となりますが、当初KYOEIなどで売られている定番ガイドマウントを検討しましたが、以前商品説明で耐荷重が2~3kgと書かれていた記憶があり、FCを載せるには不十分と思えたのでより丈夫な微動雲台を探し、タカハシのAZ微動ステージが有力候補に上がりましたが、性能は良さそうでしたが価格が高く、より安く軽量でありながら耐荷重も公称6kgとFCを載せるにも耐えられそうなSLIKの今回雲台を試す事にしました。

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この微動雲台は台座がシーソーの様な構造でその両端がネジで支えられており、この左右のネジの高さで傾きを出す方法で、台座をシーソーの支点と両端の3箇所で支える構造なので250gと言う軽量ながら確かに見た目より耐荷重がありそうに感じました。

この微動雲台にアリミゾ金具を装着する上で支障となるのが、中央からカメラネジが飛び出ていてこれを外せる構造になっておらず、アリミゾ金具の中央にこれを回避する穴が開いている事が必要になります。

ここでビクセン純正のアリミゾ金具のプレートホルダーSXの旧タイプには中央にカメラネジ穴が開いており、現行品ではこれが無くなってしまっているのですが、この旧タイプが以前GPXのアリミゾを中華製のブロック締め付け式のアリミゾに交換した時に丁度余っていたのが幸いしこれを利用しました。今同様のタイプのアリミゾを探すとすればポルタのアリミゾが中央にネジ穴が開いており、この雲台に適合するかも知れません(ヤフオクなどでよく出品されています)。

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TSAとFCを同架した感じではマルチプレート、微動雲台共に特に強度的な不安は感じず、眼視においては普通に使えます。高倍率での視軸調整も特に支障はありません。

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やはりサイドバイサイドでの見比べには便利で、機材の比較検証が好きな自分的には役立つアイテムとなりそうです。


WilliamOptics 31.7mm New90°正立プリズム(ヘリコイド機能付き) [天文>機材>ダイアゴナル]

接眼スリーブが回転ヘリコイドとなっている31.7mm径の90°正立プリズムで、通常のダイアゴナルとヘリコイドを直結するのに比べて光路長が大幅に短縮されるのが大きなメリットですが、この製品は元々は笠井などガイドファインダー用の正立接眼ユニットの鏡筒接続部分を31.7mm径バレルに変更する事で汎用のダイアゴナルとして扱えるように仕立て直したものと思われます。

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このガイドファインダーを流用したファインダーBINOを使っていてこのヘリコイド付きダイアゴナル部分は中々便利と感じていて、この部分に上手くバレルを取り付けて普通の正立プリズムとして使う方法はないものかと考えた事もありましたので、WOがそのまま製品化してくれたところを見るとやはりその様な需要はあったのではないかと推察するところです。

このダイアゴナルの開口径はそれ程大きくはなく、XW20NPL25mmがケラレないぎりぎりと言ったところで並べてみるとやはり両者で開口径は同じに見えます。

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ヘリコイドの可動距離は実測15mm程度で、アイピース固定ネジがやたら固いので気を付けないとアイピースの固定が不十分な場合があり(締め付けリングと脱落防止溝と重なる場合など)、注意が必要かも知れません。

中低倍率で使う分には像質に特に問題は感じず、手元でのピントの微調整にヘリコイドが入用で、消費光路長を抑えたい場合には役立つダイアゴナルと思います。



12mmクラシックアイピース対決 [天文>機材>アイピース]

ふとFC-100DLで木星を観望すると(MarkV4xバロー使用)かなり良いシーイングで300倍掛けても破綻していなかったので、急遽TMBモノセン笠井HC-Or笠井APブランドンの12mmアイピース4種(焦点距離900mm÷12mm×4倍バロー=300倍)で木星の模様をひたすら見比べました。折角のシーイングなのでTSAを出そうかと思いましたが、FCと同じ焦点距離でFCの方がより過剰倍率となるので、アイピースの限界性能を見るにはFCの方が良いかと思いそのまま続行。

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SEB、NEBの濃淡や輪郭、その間(EZ)の淡い縞模様の見え具合、大赤斑、及びその周辺の模様などで比べていましたが、今日の条件では、

・明るさ:TMB>HC-Or>AP>ブランドン
・解像度:ブランドン>=TMB>AP>=HC-Or
・コントラスト:ブランドン>AP>TMB=HC-Or

と言った印象で、今までこの4種ではTMBが総合力で頭一つ抜けている印象でしたが、今日の見比べではブランドンが一番見えていると感じ、当初自分の中ではそれなりの評価のブランドンでしたが、今回TMBクラスのアイピースだと認識を改める結果となりました。TMBはやはり第一印象が像が明るく、ブランドンはその逆で暗く感じますがその分コントラストが高く見え、両者とも非常に良く見えます(解像度が高い)が、味付けが好対照なのが面白いです。国産アイピースもじっくり見てるとちゃんと細かい模様も見えていると感じましたが、TMBからAPに変えたり、HC-Orからブランドンに変えた瞬間に細かい模様の見え方(見易さ)で差を感じる印象です。

ただシーイングは刻一刻と変わりますので、たまたま良いシーイングの時に覗いていたアイピースの評価が高くなる事もありえますので公平な評価となるように2時間以上とっかえひっかえ見続けましたが腰が悲鳴を上げて撤退しました;最後に少し倍率を下げてブランドン16mmで見た木星が一番きれいに見えた気がします笑

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笠井 ELS正立双眼装置 その2 [天文>機材>双眼装置]

個人的にELS双眼装置購入の本来の目的だったVX250L(英オライオン25cmF6.3ニュートン)での星雲星団観望を何度か実施できましたのでインプレします。

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双眼装置にはUF15mmを組み合わせ、これとイーソス17mmによる単眼との見え味を比べましたが、全体的な印象として何れの対象でも単眼と比較すれば双眼では像が暗く、解像度も下がります。例えばM3やM15辺りの球状星団では単眼だと中心まで分解して見えますが、双眼だと一見星雲状に見え、且つ暗いです。中心部の粒状感はかなり落ち、よく見れば双眼でもツブツブに見えてきますがキラキラ感は余り無くキメ細やかが劣ります。一方銀河は意外に健闘している印象で、単眼から切り替えてもそれ程イメージは変わらない印象もありますが、M51などでは単眼では銀河の渦巻き構造が淡くうっすら見えたのに対し、双眼では構造までは見えてこない感じで、少なからず差はあるかも知れません。一方M57、M27など惑星状星雲では単位面積当たりの光量があるせいか球状星団ほどの劣化は感じませんでした。散光星雲など広い面積体の天体も割と普通に見えますが、単眼と比べればやはりディテールの表現が落ちる事は否めません。

この像の劣化は双眼装置によって光路が二つに分断される事による光量の低下に主に起因していると思われますので、これが月惑星など光量が十分にある対象ではそれ程問題とはならないのに比べ、星雲銀河など乏しい光量の天体で無視できない問題となりますが、単純に大口径で光量を稼げれば恐らくこの弱点をカバーでき、その点では大口径ドブソニアンなどと組み合わせる事でその真価を発揮できるアイテムではないかと思います。主観では口径25cmではそこそこ楽しめる、と言った具合で、銀河の形状などを楽しむのであれば40cmクラスが欲しい気がします。

またELS双眼装置用の0.66xレデューサーによる見え味も確認しましたが、周辺像が優秀なUF15mmと組み合わせている事もあってかレデューサー使用による周辺像の崩れは殆ど認められませんでした。これは鏡筒がニュートンにしてはF6.3と長い事も関係しているのかも知れませんが、この見え味であればこのレデューサー使用をこの双眼装置使用の前提にしても良いように感じました。

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一方少し気になる点としては、目位置にシビアなのか両目で見ているのに片目で見ているような、左右で視野の明るさが同じでない(片方だけ視野がケラレてる)と感じる時がたまにあります。MarkVではこのような現象が起こらないので光路を縦に真っ二つにするこの双眼装置の独特な造りが関係しているのかも知れませんが、月などを見てるとしっくりこない場合があります。原因がよく分かりませんが、目幅をきっちりと合わせる、目位置をしっかりアイピース中央に持ってくると言った対策は最低限意識した方が良さそうです。

星雲星団観望において単眼と双眼装置による双眼ではそれなりに見え味に差はありますが、ただそれらは見比べて分かる違いでもあり、双眼装置によるある程度の像の劣化は仕方の無いものと割り切れば、双眼視による見易さもあるので大口径を活かした観望スタイルとしては大いにアリだと思います。ELS双眼装置自身にも見え方に多少癖はありますが、この製品単体でどんな望遠鏡も無改造で等倍双眼化できるメリットは何物にも変え難く、双眼にこだわる人にとっては強い味方となるアイテムとなる事でしょう。

APZポルタ経緯台 その2(ガタ修理編) [天文>機材>架台]

我が家の架台で一番出番が多いAPZポルタ経緯台ですが、鏡筒バランスが多少崩れた状態でもクランプを締めた上で手動微動でゴリゴリ動かす運用が多い為、少しずつウォームギアにガタが増えてきたのかクランプを締めても架頭がカタカタ動くようになり直す事にしました。

まずポルタの銘板を剥がそうとしましたがネットで見聞きした通りかなり強力に張り付いており、千枚通しのような工具を使って無理矢理ひっぺがしました。

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微動ユニットを外すとフォークアームとAP手動モジュールを接続するアダプタープレートが現れるのですが、これを固定しているネジが非常に固く、ネジ山をなめそうな危険があったので無理をせず、アイベルに送って外してもらいました。

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ウォームギアの噛み合わせ調整ですが、手動モジュールのウォーム軸ホルダーを固定している2箇所のネジ(赤矢印)を緩めるとホルダーが緩みますので、これを上から押さえつけて(緑矢印)ネジを再び締めればOKです。これでガタはなくなりましたが、あまり強く押さえつけると微動の回転が渋くなりますので適当に加減します。

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アダプタープレートを元に戻すところでこれを本来の取り付け位置から180度回転させる事で、微動ハンドルの取り付け位置を今まで真横だったのを60度下げる事ができる事に気づきました。以下が微動ハンドルの元の状態、

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以下がアダプタープレートの元の装着状態、

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これを180度回転して取り付けると、

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ハンドルの向きを60度下げる事ができます。

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どちらの角度が好みかはその人次第かと思いますが、自分的にはこれによる恩恵がありました。以前10cm対空双眼鏡純正ポルタに載せていた時は、ファインダーを双眼鏡を載せるマルチプレートのアリガタを挟んで反対側に取り付ける事ができたのですが、APZポルタでは微動ハンドルとファインダーの干渉を避ける為に双眼鏡と同じ側にファインダーを付ける事を余儀なくされました。

この運用ではファインダー台座の取り付け方法がやや強引な上にファインダーを一つしか取り付ける事ができなかったのですが、今回のハンドル位置変更により再びファインダーを双眼鏡と反対側に持ってこれるようになり、デュアルファインダーブラケットを使用してワイドファインダーガイドファインダーの2つを取り付ける事も可能になりました。

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双眼鏡を天頂に向けても微動ハンドルと干渉せず、何とかファインダーを2つ同架させる方法は無いものかと思案してましたが思わぬ形で実現できて良かったです。

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これだけ載せるのはやや過積載な気もしないでもありませんが、APZポルタは純正ポルタよりはかなり搭載重量に余裕がありますので微動ハンドルを回した感触でもそれ程無理している感じも受けず、もしこれで再びガタが生じても自力で調整できますし、最悪手動モジュールは単体購入も可能ですので安心して末永く使用する事ができそうです。

サーモス ステンレススリムボトル FFM-500 SBK(水筒) [天文>機材>その他]

冬季の観望会を通じて防寒対策を大幅強化した今シーズンでしたが、防寒の手立てとしてまず防寒着を充実させて体温を逃がさない工夫、次にハクキンカイロのような外部熱源を身に付けて外部から暖める方法、そして三つ目が身体の内部から暖める手立て、つまり暖かい飲み物を持ち歩く方法が有効と考え、手頃な保温性の高い水筒を持っていなかったので探して見つけたのがこの製品でした。最近の水筒は直接口をつけて飲む直飲みと呼ばれるタイプが多いようですが、熱い飲み物を飲むのが目的でしたので蓋がコップになって飲めるタイプを探しました。

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サーモスと言うメーカーは個人的には耳慣れなかったのですが、アウトドア界隈では有名なメーカーのようでAmazonで検索する限りでは象印やタイガーと言った馴染みのあるメーカーと並んでここの製品がピックアップされます。ネットでの評判も上々で、容量500mlで探すと直飲みタイプが多く、コップ飲みタイプの選択肢があまり無かったので『水筒 コップ』で検索して一番売れていると思われた今回ボトルを選びました。

Amazonのレビューを見た印象では良い評価では『保温性が高い』と言うものが多く、悪い評価では『直飲みがしにくい』『パッキンやプラスチック部分に臭いがある』『表面塗装が剥がれる』と言ったものが目に付きましたが、個人的には直飲みするつもりは無いのでそこは問題なく、臭いに関しては自分には全く分からず、塗装の剥離に関しては自分の選んだステンレスブラックは表面塗装がありませんので問題は起きずで個人的に困ったところは特にありませんでした。

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保温力に関しては、やかんで沸騰させたお湯をこのボトルに入れても外側が全然熱くならないのでかなりの保温力を予感させ、2月に開催された酷寒の観望会に持って行き、車内(恐らくマイナス10℃以下)に放置していましたが、5、6時間経過しても熱々のコーヒーが飲めて、12時間以上経って帰宅して残りを飲んでもまだ暖かく、これだけの保温性があれば個人的には文句ありません。因みに普通のペットボトルのお茶も持って同様に車内に放置していたところ、帰る頃には完全に凍っていました笑

防寒対策三本の矢の三つ目として暖かい飲み物を体に入れる効果はやはり絶大で、改めて自分が語る事もありませんが、今回ボトルも今後の天体観望のお供として欠かせない存在になりそうです。


AstroStreet ダブルブロック締付式アリミゾ(ビクセン互換) [天文>機材>アクセサリー]

AZ-3経緯台用のアリミゾとして当初ビクセン純正のプレートホルダーSXを使用していたのですが、10cm対空双眼鏡を載せようとしたところ固定ノブが双眼鏡本体と干渉して取り付け出来なかったのでよりノブの小さいアリミゾへの換装を決め、比較的安価で固定力が高そうなこのアリミゾを試してみる事にしました。

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このアリミゾはアリガタを金色のブロックの面で押さえ付けるタイプで、アリガタにキズを付ける事無く、2箇所のブロックでしっかりと固定できます。またブロックの断面が凸形状をしており、締め付けによってブロックが浮く事を防ぐ設計となっています。

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実際架台に取り付けてみたところ、それでもまだ少し双眼鏡とノブが干渉してましたが;双眼鏡の台座とアリガタの間にワッシャーを挟み込む事で問題を解消できました。

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いわゆる中華OEMの天文パーツですが、海外のショップを見ると耐荷重は20kgとなっていて、ALTERTSAなどを載せてもガッチリと固定されるので中々良い製品かと思っています。


10x30ISと萌えねーちゃん [お絵描き]

萌えお絵描き趣味の天文勢としては萌えキャラと星見機材とのコラボは以前から描きたいところだったのですが、オリキャラを考案したついでに双眼鏡を持たせてみたのでこれを機にこの路線も頑張ってみたいところです。

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防寒グッズ色々(マイナス20℃耐寒編) [天文>機材>その他]

自分は冬季厳寒地に在住している事もあり、今まで冬場は長時間の観望は殆どした事が無かったのですが、昨年から観望会に参加するようになって防寒装備の強化が急務となり、以前のハクキンカイロを皮切りに色々装備を固めてきましたが、去る2月9日に観望会が開催され、折りしも観測至上最強と謳われる寒気が襲来し、予想される最低気温はマイナス20℃以下で、これに耐えられる装備を目指して色々買い揃えましたので、その一部をご紹介します。

と言っても自分は防寒装備に特に造詣が深い訳でもなく(むしろアウトドア素人)、衣類にお金掛けるなら星見機材にお金掛けたい主義ですので、もっと良い装備も色々あるかと思いますが参考まで。

・ユニクロ ウルトラライトダウンベスト
これは防寒グッズの自分的MVPと言っても差し支えない、中に着込む事ができるダウンで効果は絶大です。天体観望に限らず冬場の外出は常にこれを着用し、日中も氷点下になるような状況では家の中も肌寒いので、室内でもこれを着用して楽に過ごせるようになりました。ただ観望会で使うならベストより袖がある方が良いかも知れません。

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・KENT ダウンジャケット(3L)
一番外に着るダウンジャケットは安物は買わないほうが良いと思いフンパツしました(2万円超)。肌触りの良さやダウンのフワフワ感の良さで選びましたが、特にこれと言った特徴はありません。

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・ユニクロ 超極暖ヒートテック
ユニクロのヒートテックにはノーマル、極暖、超極暖と3段階のグレードが存在し、これを見た時に星見に使うなら超極暖以外ありえないっしょ!と即上下購入。更に以前から着ていたノーマルのヒートテックを重ね着していきました。

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・しまむら uramoco(ウラモコ)スウェットトレーナー
裏地が全面総ボア仕様で吸湿発熱・保温素材を使用したトレーナーで、普通のトレーナーを2枚重ね着した位の(もしくはそれ以上の?)暖かさがあります。但し重さや厚みも普通に2枚分ありそうな感じですが、重ね着を多くすると動き辛くなるので、一枚で極力暖かくなる上着をと探しましたがピッタリのトレーナーでした。

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・しまむら 裏ボアネックウォーマー
これも裏ボア仕様のネックウォーマーです。とても肌触りが良くて暖かいです。ネックウォーマーも冬場は必需品ですね。

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・コメリ フェイスカバー
これは自分的にはウルトラライトダウンに次ぐ、効果のある防寒グッズでした。観望中マイナス15℃を超えてから顔の冷たさがかなり厳しくなってきましたが、これで顔を半分覆う事ができるので非常に助かりました。 この上には普通の毛糸の帽子、首には上記ネックウォーマーを被っていましたがこれで頭部は全体として寒くはありませんでした。メーカーはどこでも良いですがマイナス10℃を超える環境ではこの手の装備はあった方が良いかも知れません。但しアイピースを覗く時は口を覆ったままだと息が上に出て曇ってしまうのでその点だけ要注意(覗く時は口は隠さない)です。

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・コメリ 裏フリースパンツ
裏フリース仕上げのある程度の防滴機能もありそうな防寒ズボンです。上記のヒートテック2枚重ねの上に部屋着のスウェットパンツを穿いて、その上にこのズボンを穿きましたが、下半身の防寒はこれで良いのではと思う程度に今回の観望会は耐えてくれた印象です。フェイスカバーもそうですが、コメリの様なホームセンターであればデザインより機能優先の防寒グッズが揃っているのではないかと探して、価格も安いのでお試し気分で買ってみましたが存外暖かく、良い買い物だったのではと思います。

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・桐灰 足元カイロ
これもフェイスカバーと同様に重要アイテムでした。今回靴が防寒のものを用意できず、普通の冬靴を履いて行ったのですが、マイナス10℃を超えると足先の冷たさが辛くなり、それを耐えられるぎりぎりに食い止めてくれていたのがこのカイロでした。これをちゃんとした防寒靴と組み合わせれば快適に過ごせそうな気がします。ただもうちょっと熱量が欲しいと正直思いました。

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観望会当日は午前3時頃でマイナス18℃まで下がり、その後帰宅する際の道中の車の外気温計はマイナス26℃を記録しました。この環境下でのべ6時間以上は外に出ていましたが、全体としてマイナス15℃までなら上記の装備で耐えられる感じで、マイナス20℃ならちょっと厳しいかなと言う印象を持ちました。他の参加者の方でマイナス30℃でもへっちゃらで観望できる装備を身に付けている方と比べれば自分の防寒対策はまだまだと言ったところですが、自分的にはマイナス15℃が普通に過ごせれば合格点と思いましたので、改善点はまだありますが、今回装備はそれぞれ頑張ってくれたと思います。


ルネセイコウ リリィチェア CSP-320 [天文>機材>その他]

天文屋の椅子としては割と定番?の日本製、ルネセイコウの高さ調節可能の折り畳み椅子です。今まで使っていた天体観望チェアは無段階に座面の高さを変更可能で調整範囲も広く使い易かったのですが、今の車の荷室が狭く、他の荷物との兼ね合いで載せられないケースがありましたので同等の機能を持つ、一回り小さい椅子が欲しくなり、この椅子をチョイスしました。

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大きさを新旧比べるとかなりコンパクトになり、パイプも全体的に細いので安定性と強度の面で不安に感じましたが実際に座ってみてびっくり、想像以上に頑丈で、以前の椅子だと体を前に倒すと後ろ脚が上がってしまう事がよくあったのですが、こちらは極めて安定性が高く、体の重心を前後左右移動させてもグラつく事が殆ど無く、設計が良いのかとても上手く作られている椅子だと感じました。

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高さ調整で座面を毎回取り外す手間がある事と、調整範囲が以前より狭いのが気になりましたが、やはり畳んだ状態がとてもコンパクトで車の荷室を圧迫しないのが大きく、これであれば個人的にデメリットよりメリットが上回る感じで、今後の移動観測に気軽に持ち運びできそうで気に入りました。

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因みに国際光器で天体観測用椅子として販売しているプロワークチェア(恐らくPW-600S)はこの椅子の上位モデルで高さの調整範囲もリリィチェアより広く(リリィチェアが32cm~62cmに対し、30cm~83cm)、座面にはスウィング(前後左右に傾く)機能、足掛けも装備されており、自分の車に入るのであればこちらも魅力的でした。


オライオンUK VX250-L その2(C11と比較編) [天文>機材>望遠鏡]

ここ数年引っ張り出すのが小口径が多く、英オライオン25cmF6.3ニュートン(以下VX250L)の出番が少ないです。一番のネックはやはり大きさで、持ち運びを考えるだけで気が重くなります。そこで最近気になるのがセレストロンのC11、定期的に欲しくなり、ポチってしまいそうになったのも一度や二度ではありません。そこで例によって再びVX250Lの良い部分を見直してみる事にしました。

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まずC11の長所ですが、やはりシュミカセならではのコンパクトさ、機動性の高さで、VX250Lの長大さでは自分の小さい車では助手席倒して載せる必要がありますが、鏡筒長の長くないC11であれば後部座席に載せる事も可能で積み下ろしもかなり楽になる事が期待できます。

次にバックフォーカスの長さ。ニュートン反射で双眼装置を使うには一般的にバックフォーカスが足りないので、低倍率で観望したい場合はELS双眼装置の様な特殊な双眼装置を使う必要がありますが、C11であればMarkV双眼装置を等倍で使えるので、双眼装置を二つ持つ必要が無くなります(ELS双眼装置は現状VX250L専用となっています)。その分アイピースも減らせてお金にできるので一石二鳥です笑

そして改めて口径が3cm大きい点。VX250Lでも銀河などの見え味に関しては物足りないと感じる事も多く、少しでも口径を稼ぎたい想いも強いので、その点だけでも価値があります。

一方VX250Lの長所ですが、まずC11と比較して補正板が無いので温度順応が早く結露し難い(斜鏡は注意)部分は運用面での大きなメリットと言えるでしょう。

また以前はC11と比べて双眼装置で等倍観望が出来ない(双眼派にとっては)大きな弱点がありましたが、これはELS双眼装置のお陰である程度解消されています。ELS双眼装置は開口径の都合で余り実視界は稼げませんが、C11は焦点距離が相当長いですので、これにMarkV双眼装置を使っても得られる最大視野は両者似たようなものです。例としてC11でMarkV双眼装置にSP40mmの組み合わせで得られる倍率は70倍、実視界は0.63度、瞳径は4mm、一方VX250LでELS双眼装置にKe25mmの組み合わせでは倍率は64倍、実視界は0.7度、瞳径は3.9mmとなります。ほぼ一緒ですね。

また双眼装置を使わない場合、単眼で観望する条件であれば、2インチ広角アイピースを使えば焦点距離の短いVX250LはC11より格段に広い視界が得られるのは最大の光学的アドバンテージかも知れません。

一方高倍率性能に関しては、両者の光学系を比較して補正板、主鏡、副鏡と3つの光学エレメントの組み合わせで像を作るシュミカセに対して、パラボラ一枚の精度のみで像が決まるニュートンは軸上無収差で特に惑星観望においては強みを発揮し易く、このVX250LはF6.3と口径の割に長焦点で中央遮蔽率も20%とかなり小さく(C11は34%)、高精度ミラーを採用している点も加味すると惑星の見え味に関してはC11との3cmの口径差を跳ね返せるポテンシャルはあるのではと個人的に思うのですが、C11の惑星像も評判良いですのでどちらが見え味が上なのか正直判断が付きません。

個人的にはあらゆる天体の中で惑星を見るのが一番好きなので、惑星観望性能でVX250LがC11を上回れるならそれだけでも今後も使い続ける十分な理由となるのですが。これこそ比較してみたいですね。

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また集光力ではVX250Lが1275.5倍に対してC11は1600倍と約1.25倍上回りますが、先述したようにシュミカセは3つの光学エレメントで成り立っており、主副鏡の反射率だけで見てもスターブライトXLTミラー(最大反射率95%)よりも英オラニュートンのHilux増反射コート(最大反射率97%)の方が上回る上に、C11は補正板による光量損失(平均透過率83.5%)も加わりますのでトータルでの像の明るさ、淡い天体の検出能力においてもそれ程差が出ない可能性もあります。

こう書いてみるとVX250Lも悪くない気がしてきましたが、口径が3cm大きい、双眼装置を一本化可能、コンパクトで機動性が高い、これらの点でC11は非常に魅力的な鏡筒で、VX250Lも愛着ある鏡筒ですので、それぞれの長所短所をよく見極めた上で更なる検討を進めたいところです。

笠井 50.8mmネジ→50.8mmスリーブAD [天文>機材>アクセサリー]

シュミカセネジを2インチスリーブに変換するアダプターです。何の変哲も無いと言えば無いですが、アクセサリー固定方法が真鍮リング締め付け式+『ネジ2点止め』のアダプターがありそうであまりありません。このアダプターは以前購入したものと形状は同一ですが、もう一つ欲しいと思っても売っているところが見当たらず、まさか笠井で扱っているとは知りませんでした。

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このアダプターは商品ページが笠井のHPの中でも分かり難い場所(http://www.kasai-trading.jp/otheradapters.htm)に存在しており、加えて商品画像が古くてネジ1点止めになっています。こりゃ分からん・・・><

笠井製品はこのように商品画像が古くて陰でひっそりとバージョンアップしてるものもあるので油断ならないところです。自分の予想するところではアイピースなどは一部写真が古い可能性があります。

Unihedron スカイクオリティメーター SQM-L [天文>機材>その他]

夜空の暗さを測定して数値化してくれるこのスカイクオリティメーター(SQM)ですが、より暗い観望地を探し求める場合などに非常に重宝します。SQMにはいくらか種類があり、SQM-Lの場合『L』は"with Lens"のLで、レンズが付いているので夜空の特定の(一番暗い)場所を狙って測る事ができます。標準タイプのSQMの場合測定範囲が広く、周囲に街灯などの照明が存在するとその明るさを拾ってしまう可能性があるので、純粋に夜空の暗さのみを測定したい場合はこのLタイプが向いているかと思います。

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測定結果は小数点以下二桁までの数値で表示されますが、小数第2位の値は毎回大きく変動するのでそれ程参考にならず、小数第1位までの値で主に判断する事になるでしょう。同じ場所でも測る日時によっても値が変動するので、何度も測って平均を取って判断するのがいいと思います。「さっきより暗くなったかな?」「ここよりあっちの方が暗いかな?」と言った疑問にすぐさま答えてくれるのは大変便利です。

数値と明るさの関連については自分が測ってみたところでは、

・満月時の自宅前:17.5
・月の無い自宅前で肉眼でオリオン大星雲やすばるが見える程度:18.5
・自宅前でほぼ最高に星が見えた時、但し天の川は見えず:19.5
・大停電時の自宅で天の川が見えた時:20.8
・いつもの遠征先(人口5000人程度の農村在住の親戚の家の敷地内):20.9
・いつも参加する観望会が開かれる場所:21.3
・夜にカーテンを閉め切った自室(自分の手が殆ど見えない暗さ):22.2
・限りなく暗闇(布団の中):23.9~計測不能

と言った具合で暗くなればなるほど測定に時間が掛かり、余りに暗いと測定エラーになります。体感では天の川が見えるか見えないかの境界が20位で、21を超えると天の川も明瞭、明るい星座がギラギラ輝いて見え、22以上の星空は見た事無いですがほぼ暗闇に近いだろうと言う印象です。

本体下部に書かれた絵にはSQM値と星空の様子との対比が描かれていて、これを見ると21以上あれば十分と言った表現となっており、メーカーの商品説明でも『「21以上」に測定された場合は、ほぼ真暗状態を意味します。』となっていますので、21以上が測定されれば星見の観望地としては十分合格と言えるでしょう。

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21強の夜空となると冬の天の川も見えますし、ライトを点けなければ人の顔も判別できず、迂闊に歩き回ると足元の機材を蹴っ飛ばしてしまう程の暗さですが、噂に聞くような海外の観望地での天の川で影ができると言った暗さにはまだまだ及ばない印象で、そのレベルだと恐らく22(もしくは23?)は超えるのでは無いかと思います。一度体験してみたいですね。

この値は他のSQMとの比較も可能で、ネットなどで情報交換すれば全国規模でどこの観望地がより暗いのかを比べる事ができますので、「肉眼で○○が見えた」と言う尺度には個人差がありますが、これであれば客観的に答えを出す事が可能です。

例えば『網状がノーフィルターで見えた』や『馬頭が眼視で見えた』と言われて自分の目では見えない場合、自分の眼力が足りないのか、空の暗さが足りないのかと悶々としてしまいますが、SQMで比較できれば白黒結論づける事ができるでしょう。

またLight Pollution Mapと言う光害マップサイト(https://www.lightpollutionmap.info/)を見つけたのですが、このサイトでは光害のレベルを8段階に色分けした地図を見る事ができ、これで見ると自分のいつもの遠征先は黄緑色部分の領域で、いつもの観望会が開催される場所は緑青色の地域(ほぼ青地域との境界)に該当します。

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SQMの値と対比させるなら、黄緑色の領域はSQM値で20、緑青色の地域なら21、青~黒色の地域なら22に迫る夜空を見られるのではないかと予想しますが、このマップの青色の地域で既に人が立ち入るような場所ではありません(山の中)。緑青色の地域でも十分人里から離れていますし、熊の出没にも気を払わねばならず、この領域で安全に観望できるなら恵まれた観望地と言えそうです。

こうしたWebサイトで観望候補地を探す事はできますが、実際現地に行って明るさを確認する、他の候補地と比較したいとなった場合には、SQMは理想の観望地を決める上での大きな一助となる事でしょう。
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