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過去に所有したアイピース その2 [天文>機材>アイピース]

・Meade 5000 UWA24mm

外観は中国製らしく雑で安っぽい感じですが光学性能は中々良く、中心像もシャープで周辺像も良好で、ナグラー22mmとの比較でもUWAは予想以上に健闘していたと言うのが率直な感想でした。

このスペックの競合他社製品が少なかった当時の国内の販売価格がやや高過ぎた印象で、US本国と同程度の価格であれば、この光学性能ならまずまずのコストパフォーマンスで、もっと受け入れられただろうと思います。

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・Meade 4000 SP32mm

日本製だった頃の物でしたが、像は固めながらとてもシャープで、目位置が若干シビアでブラックアウトし易い以外は高級アイピースと遜色ない見え味だったと思います。

その後中国製となったMeade 4000シリーズのアイピースも触った事がありますが、デザイン的な相違点は殆ど無いにも関わらず、明らかに安っぽく感じるのが不思議でしたw

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過去に所有したアイピース その1 [天文>機材>アイピース]

・TeleVue Nagler 16mm

自分が初めて手にしたナグラーで、高校時代に足繁く通った眼鏡屋さんで初代ナグラーを覗かせてもらい、その革命的な見え方に大いなるカルチャーショックを受け、「見掛け視界」の概念を初めて認識し、「いつかはナグラー」の想いを心に秘め笑、ン年後にこれを手に入れた時の感慨はひとしおでした。しかしこのナグラーが購入した時には広角アイピースが多種多様に出回っており、当時覗いた時ほどの感動が無かったのが残念でしたが、この16mmは31.7mm径で最も長焦点のナグラーとして今でも有用性は高いと思います。

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・笠井 SWV-24mm

このアイピースは見掛け視界が94度とナグラーを超える見掛け視界を誇りますが、元はロシア製の軍用超広角大型双眼鏡の接眼レンズを望遠鏡用としてリファインされたと言う代物で、外観も国産や西側諸国が作る製品とは一線を画す無骨さが如何にも東側の製品と言った趣で、改良ベルテレと言うあまり耳にしない設計を採用した怪しげな雰囲気も魅力的でしたw

見え味はロシア製の光学系に良く見られる黄色い着色があり、その分コントラストは良かったと思います。中心はそこそこシャープですが周辺像に難があり、良像範囲は5割程度で8割以上はあまり使えないかなと言う印象でしたが、このアイピース特筆すべきは94度と言う超広角でありながら、アイポイントに非常に寛容な他に類を見ない覗き易さで、多少星像に難があってもこれだけでも所有する価値ありと思わせるアイピースでした。

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タカハシ FC-100DL [天文>機材>望遠鏡]

FL-90TSA-120あるのに10cmアポ必要?と悩みましたがポルタに載る5kg以下クラスで惑星が一番良く見える、と言う位置づけの筒が欲しくなり、タカハシのフローライト長焦点で軽く、何より100台限定の言葉の誘惑に負けました;

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月惑星を見た印象では高倍率性能は非常に高く、TSA-120とサイドバイサイドで比較しなければ明るさ以外ではそんなに見え味変わらないんじゃ・・・と錯覚するほどです。シーイングが良ければ250倍、300倍まで掛けても破綻しない感触でそれだけ像がシャープです。

焦点内外像を見ると殆ど対象で、内像の方がややくっきりしていてやや負修正気味かも知れませんが、内輪の明るさにムラは無く、歪みの無い同心円で球面収差補正は文句無いレベルではないかと思います。光軸も微塵も狂っておらず流石タカハシと言ったところです。

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使い勝手の面で気づいたところではバックフォーカスがTSA-120より若干少なく、MarkV双眼装置純正2.6xバローでピントが出ません。裏技的なハイペリオンズーム2.25倍バロー(実質約4倍)を使えばピントが出ますが、これを知らない人はMarkVでの観望は困るかも知れません。

見え味には文句なしですが、ポルタでの運用は揺れで厳しく、その後架台をAPZポルタにアップグレードして改善しましたが、ポルタに載る条件で選ぶならFC-100DC/DFの方が適しているかも知れません。なお鏡筒バンドはK-ASTECのTB-95+アリガタDP45-125を使い軽量化を図っています。

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分かっていた事ですがこの鏡筒のお陰でFL-90の出番が殆ど無くなってしまいました。FLの光学性能も高く、FCより若干軽く、大きさも二回りくらい小さいのでお手軽観望用としての適正は高いのですが、同じ架台に載るなら良く見える方を出したいのでFLの処遇が悩ましいところです。

またソフトケースはamazonで見つけたφ16×90cmのケースがこれ以上なくジャストフィットでした。FCの出番が多いのはこのお陰も大きいです。

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期待した通りのとても優秀な鏡筒でTSA-120の出番すら減るほどで、観望に引っ張り出す労力に対しての見返りの大きさでは手持ちの筒の中では一番かも知れません。

ファーストライトでのFL-90Sとのサイドバイサイド比較観望の様子はこちら

TSA-120とのサイドバイサイド比較観望の様子はこちら

C6ブランカ70EDTとの比較観望の様子はこちら

ALTER-7との比較観望の様子はこちら

ロンキーテスト実施の様子はこちら


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