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シンワ ルーペ T-2スケール付き(射出瞳径測定用) [天文>機材>その他]

射出瞳径を測定する自分的に分かり易い方法は無いだろうかと模索した結果、スケール付きのルーペが有用とのネットの評判を見てお試しに買ってみたのがこちらです。

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但しこのルーペに標準装備されているスケールは中央に四角の窓が開いているタイプで射出瞳に目盛りを重ねる事が難しく、瞳径を測るのには今一つ向いていませんでした。

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そこでスケールのみ交換出来ないものかと探した結果、Peakと言う(有名)メーカーのスタンダードなルーペ目盛板が良さそうだったので取り寄せたのですが、運が良ければスムーズに交換出来るかも?と思いましたがそうは問屋が卸さず、思案した結果テープで貼り付ける事にしました。

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やや強引な方法でしたが、やはり透明板に目盛りが刻まれているこのタイプに交換する事で瞳径が格段に測り易くなりました。

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まずは気になっていたところで、先日防振双眼鏡12x36ISにテレコンビノを装着する改造を施しましたが、テレコンビノ装着で対物口径がケラレていないかが気になっていたのでまずはテレコンを外したノーマル状態で射出瞳径を測ったところきっかり3mmでした。射出瞳径と対物口径の関係は、

[口径]=[瞳径]×[倍率]

となっていますので、瞳径3mmで倍率が12倍ですので口径は3×12=36mmとスペックに一致します。次にテレコンを装着した状態で測ると約2.2mmで、この時の倍率は1.6倍のテレコン装着により12×1.6=19.2倍となる事から口径は、2.2×19.2=約42mmと算出され、やはり口径が少しアップしている事が確認出来ました。

また別の例では、現在制作中の9cmのオフセット双眼望遠鏡で31.7mm径の天頂プリズムを使用しつつ2インチアイピースを使えるように設計したものの口径がケラレていないかが気になってこのルーペで測定しましたが、計算値通りの射出瞳径でケラレていない事が分かるなど、当初の予想以上に色々な局面で役に立つ事が分かって重宝しています。