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APM10cmセミアポ対空双眼鏡 [天文>機材>双眼鏡]

現在笠井トレーディングで販売されている天体望遠鏡用アイピース交換式45度対空双眼鏡のSUPER-BINO 100CLTのスペック的にはほぼ同等品(焦点距離は550mm、重量実測6.4kg)です。この双眼鏡はAPMで『APM 100mm ED-SemiApo Binocular』として売られており、本体横には『Doublet SemiApo』の印字があり、笠井のSUPER-BINO 100CLTは対物レンズが3枚玉との事で中身は違うと思われます。実際この双眼鏡の説明書に光学レイアウトが掲載されており対物レンズが2枚玉と3枚玉の外観が同じで中身の違ういくつかのモデルが存在する事も記載されています。

余談ですが、APMからこの双眼鏡と一緒にTMBスーパーモノセントリック18mmを2本注文したのですが、この双眼鏡でTMBを使うつもりか?無限遠でピントが出ないが、とのメールが来て、望遠鏡で双眼装置で使うので大丈夫と返事しましたが中々親切でした。個人輸入する上で最も懸念していた光軸も問題ありませんでした。

この双眼鏡の大きな特徴は市販の天体望遠鏡用アイピースが使えることで、バックフォーカスにそれ程余裕が無いので選ぶアイピースのピント位置には注意する必要がありますが、高性能アイピースと組み合わせる事で性能が化ける双眼鏡です。色々組み合わせを試した結果、ペンタックスXW20(絞り環径26.5mm、倍率27.5倍、実視界2.76度)とテレビューナグラー9mm(絞り環径12.4mm、倍率61.1倍、実視界1.29度)の2種類に絞り込んで使っていますが付属のアイピースに比べると格段に良く見え、星像もシャープで地上風景を見てもヌケが良く安価な大型直視双眼鏡で感じるような像の眠さがありません。これ以上の高倍率は望遠鏡で双眼装置を使った方がいいと考えているので全く試していませんが、ナグラー9mmで見た土星は中々綺麗に見えました。望遠鏡の性能の半分はアイピースで決まるとはよく言ったものです。

やはりこの双眼鏡の得意とする倍率レンジは20倍~60倍程度の低中倍領域で、この領域には見栄えのする星雲星団が多く存在し、特に広がりの大きい散開星団はこの双眼鏡の独壇場と言ったところでこの双眼鏡で見るペルセウス二重星団は絶品でこの為だけに買って良かったと思えるほどです。

アイピースの固定方法はチャック締め付け式ですが締め付け回転部がやや固めでかなり回さないと締め付けされないのでアイピースの着脱にやや手間取るのが不満の残るところでしょうか。それ以外の使い勝手はとても良く、過積載ながらもポルタで使っているので(揺れはそれ程気になりません)、10cm双眼ながらもフットワークが軽く気軽に持ち出せます。標準でアルミケースが付いているのも大きいです。

最近は天体を双眼で見る事が一部ブームになりつつありますが、双眼装置での観望はどうしても倍率が高くなりがちで、それ故月惑星観望用途に限定される事も多く、50倍を下回るような低倍率や2~3度を超える実視界を双眼で得るためには、鏡筒切断などの強攻策を取るか松本式EMSなどの双眼望遠鏡に移行するしかありません。どちらの手段もお手軽とは言い難い解決法ですので、面倒を避けて低倍率、広視界での双眼観望を実現したい人にとってはこうした対空双眼鏡は福音となる存在となるでしょう。

昔宮内BJが登場した時、対空?双眼鏡にこんなにお金掛けてどうするの??とその良さが理解できませんでしたが、当時これを評価していた先人の方々の意識にようやく追いついた気がしますw

bn-apm-smap100_2.jpg

ファインダーは双眼鏡を載せるマルチプレートに同架しています。

その後アイピースが抜けなくなる事態に対処しました。

その後XW20が抜けなくなる事態を防止する為のスペーサーを自作しました。

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