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GuideFinder50-BINO [天文>機材>望遠鏡]

対空双眼鏡が手持ちできたらお手軽観望に便利では?と興味がわき、実現するなら対空ファインダーを並べる形が手っ取り早いと考えたものの、BINOとして使うには目幅調整と左右の視軸調整ができる機構が必要となるので、そうなるとやはりミニボーグBINOで使ってるような架台が必要となり、そうなると手持ちは厳しいのでもっとごつくない構造で何とかならないかと思案して、ふと三点支持のファインダー支持脚を二つ並べれば支持ネジの調整で左右の視軸調整と目幅調整が同時にできるんじゃ?と思い付き、それだったらGuideFinder50を2つ既に持ってるので試せるじゃん!と早速実行してみました。

GuideFinder用の支持脚はリング部分と脚の部分が分離できるのでリング部分のみ使う事で余計な構造を減らす事ができ、脚の部分を繋ぐネジ穴を使えば無加工で隣のリングと繋げられるラッキーな造りにも助けられ、メガネ状のリング2セットにファインダーを通す事で、こんなんでいいの?wと思いつつ何とか形になりました。

bn-gdfndr-bn_1.jpg

出来上がってみるとこれが中々上手く出来ていて、ファインダー本体以外の構成部品がリングしか無く、手持ちを想定する上で最小限の部品構成で視軸も目幅も調整できる、おまけに合焦機構も備わったある意味理想的なファインダーBINOが出来上がりました。

弱点はファインダーの間にリングが挟まるので目幅を最小にしたい場合でもこのファインダーの鏡胴径がφ54mmで間のリングの厚みが9mm弱あるので目幅が63mm程度以上ある人で無いと使えない部分でしょうか。あと手持ちは可能ですが逆に三脚に載せられなかったり、構造が頑丈で無いので視軸も狂い易い点などがあります。あと視軸調整は片手で本体持ちながらネジをいじるのでかなり苦労します。

使用するアイピースは信頼と実績のXW20を選択し、これで総重量は1870gとなりました。もっと軽いアイピースを使う手もありましたが、覗き易さや視野の広さ、ファインダーのFの短さを鑑みて、周辺像の良さなどアイピースの性能を優先させました。これで倍率は10倍、見掛け視界70度で実視界7度の正立対空双眼鏡となり、手持ち双眼鏡としても妥当なスペックに収まりました。

bn-gdfndr-bn_2.jpg

これを手持ちでどう見るかいろいろ試行錯誤した結果、体をしゃがんで、しゃがんだ膝の上に肘を乗せ、プリズムの底面をどんぶりを持つように下から支え持つ感じで想像した以上に快適に安定した観望ができる事が分かりました。上半身固定して足首だけ動かして上下微動のように視野を移動できたり、自分の体そのものが架台になった不思議な気分が味わえます。見え味に関してもXWの性能の高さもあってヌケが良く、口径50mmにしては星の量が多く感じられ、並の双眼鏡よりかなり綺麗に見える気がします。対物とアイピースの間の光学系が正立プリズム一個だけで済んでる部分も大きいのかも知れません。

当初の手持ちの対空双眼鏡ってどうなの?と言う疑問に対して、これはアリ、かなり使える、と言うのが率直な感想です。もう一つ弱点として当然ながら直視に比べて狙いを定め難いのとどこを見てるのか分かり難い部分ですが、これは想像した程ではなく、慣れである程度狙えます。

手持ち限定なので星図と見比べて、と言う運用は難しいですが、その辺りはミニボーグBINOに任せればいいので、他には無い新たな楽しみ方ができる機材が増えて喜んでいますw

その後アリガタを取り付け、架台に載せられるようになりました。
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