SSブログ

ビクセン HM12.5mm [天文>機材>アイピース]

12mmクラシックアイピース見比べ企画で古いアイピースに手を出してしまった事で、どうせなら子供の頃覗いてたミッテンゼーハイゲンスの見え味も確かめてみたいと思い、数あるMHの中で特に高級でも低廉でもない、ごく標準的な出来と思われたビクセンのHMを中古で(千円以下)手に入れました。

eyep-vx-hm125_1.jpg

アイレンズが他の12mmアイピースに比べると極小で、個人的にアイレリーフの短い、覗き難いアイピースは好みでは無いのですが、バロー併用の双眼装置越しに見ているせいか、見掛け視界も広くない事もあり(公称40度)、目を密着させなくても普通に視野を見渡せて思った程見辛くありません。

さてさて当時の見え味は?と正直全く期待していなかったのですが、覗いた瞬間、は?・・・良く見えるじゃん!?と一見他のアイピースと遜色ない見え味に衝撃を受けましたw 色々見比べましたが、ペンタOで見たNEBの微細な輪郭は・・・見えるじゃん!笠井APで見たカッシーニのキレの良さは・・・見えるじゃん!これ、レンズ2枚なんだよね??とミッテンゼーハイゲンスのポテンシャルの高さに驚く結果となったのでした。

迷光処理が若干甘いのかフレアが対象によっては目に付きますが、解像度そのものは現行のアイピースに引けを取りません。他のアイピースより特別良く見える、とまでは行かないかも知れませんが、普通に高倍率観望に耐えます。

本当はちょっと懐かしの見え味を確認したらすぐに手放すつもりだったのですが、鏡筒が高性能ならちゃんと期待に応えられるアイピースと分かり、初心に帰る、原点に立ち返る意味でこれは持っておこうかと思い直しました。アイピースの見比べなどに疲れた時にこのアイピースを覗くと何故か癒される気がします笑 心の故郷アイピース(←?)と言ったところでしょうか。