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AC-No17アイピース その2(アイカップ構築編) [天文>機材>アイピース]

ACクローズアップレンズNo.17を使った自作アイピースですが、アイポイントがシビアで実用が厳しいと感じていたのでレンズフード等を利用したアイカップを構築する事により、更に怪しいアイピースへと進化しました笑。

eyep-accup17-2_1.jpg

構成は、

----<アイカップ部分>
・Neewer 43mm→37mmステップダウンリング
・Neewer 52mm→43mmステップダウンリング
・Neewer 55mm→52mmステップダウンリング
・Neewer 62mm→55mmステップダウンリング
・Kenko LMH58-62 BK(レンズメタルフード)
----<本体部分>
・ケンコー ACクローズアップレンズ No.17
・ノーブランド 継手リングφ58mm径 (メスーメス)
・BORG M57→M58AD【7407】
・BORG M57/60延長筒S【7602】
・BORG 50.8→M57/60AD【7425】

となりました。重量は約350gです。

アイカップはステップダウンリングを重ねる事で高さの調整と覗き口のセンタリング誘導を実現しています。

eyep-accup17_7.jpg

これでかなりブラックアウトの発生も収まって覗き易くなったのですが、ベランダ観望での確認では今一つ有効性が分かりません(バックグラウンドが明るいのでブラックアウトの影響を感じ難い)。これはもっと暗い空で試さなくては、と言う事で士幌高原ヌプカの観望会にこれを持参、何とこの施設備え付けのPentax 150EDに装着する機会に恵まれました。このアイピースの60mmと言う焦点距離は公共天文台で使うようなスペックですので、F12のペンタ150EDとの相性は悪くないだろうと自分でも思っていました。

OIIIフィルターを使用して網状星雲などを観望しましたが、問題無く、いや結構良く見えていると感じました。正直クローズアップレンズで作ったアイピースである事と他の同じクラスの望遠鏡用アイピース(マスヤマ60mmやラベンデュラ63mm等)を覗いた事が無かったので、この見え味がまともなのかどうか確信が持てなかったのですが、他の観望仲間の方に覗いて頂いて、周辺まで点像で良く見える、と評価して頂いたので自信になりました。覗き易さに関しても一般参加者の方が概ね普通に覗いていた様子だったので、普通のアイピースとしての及第点はあげられるかと思いました。

自分で見る限りは覗き易さはやはりアイカップの使用で劇的に改善した印象で、以前ナグラー22mmを使用していた時、瞳ガイドプレートなるオプションが付属していましたが、瞳位置を正しく誘導する事が如何に重要かをこのアイピースで再認識した次第です。

その様な訳でほぼネタで作ったこのアイピースでしたが、我が家の主力アイピースの一員として正式に加わる事になりました。いらっしゃいませ。

その後、広角アイピースとして更に進化しました。