SSブログ

ケンコー Sky Explorer 銀色プローセル12.5mm [天文>機材>アイピース]

12mmクラシックアイピース蒐集で低廉な中華プローセルを加えていく中で、ヤフオクでも頻繁に出品される銀色の外観が特徴的な、相当昔から見掛けるこのアイピースの見え味を確かめてみたくなり今回手に入れてみました。

eyep-knkslvr125_1.jpg

このアイピースは海外ではその見た目通り通称「Silver(銀色)」プローセルと呼ばれており、ケンコーやビクセンの安価な望遠鏡の付属品となっていた事でまともに使われずにヤフオクで出品される事も少なくない不遇?なアイピースと言えるかも知れません。

このシリーズの焦点距離ラインナップは6.3mm/7.5mm/10mm/12.5mm/17mm/20mm/25mmとなっており、中でも望遠鏡の付属品となっている事が多い6.3mm、10mm、20mm、25mmの中古での入手は容易ですが、7.5mmと17mmは他のシリーズではあまり見掛けない焦点距離で少しレア、そして個人的に手に入れたかった12.5mmは珍しい焦点距離ではありませんが中古では殆ど見掛けた事が無く、もしかするとこのシリーズの中では最も必要とされていない(笑)焦点距離なのかも知れません。

その様な事情から12.5mmの中古を狙っていたのですが機会が訪れないので新品の購入も検討しましたが実はこのアイピース、新品では結構なお値段で8千円以上のプライスが付いており、この価格では正直「低廉」の範疇を超えてしまうので入手を躊躇っていたところ、海外で比較的安く販売しているところが見つかってわざわざ個人輸入で手に入れる事となったのでした。

eyep-knkslvr125_3.jpg

見え味に関しては一般的には恐らく先入観からか高い評価はあまり見受けられませんが、マニアな人の中にはこのアイピースを高評価している方も見受けられ、自分が惑星観望に使用した印象でも中心像、周辺像、迷光処理など優秀でバランスが取れており、国産アイピースと比べても特に悪いと感じるところは見当たりません。中華クラシックアイピースの中でも製造品質が良く感じられ、他の焦点距離もこのクオリティで設計製造されているならば、やはり侮れない性能を秘めたシリーズと言えるかも知れません。個人的にはゴム見口の無いフラットトップな形状も好みです。

eyep-knkslvr125_2.jpg

今の国内販売価格を見る限り新品購入を人にお勧め出来るかと言えば微妙ですが、状態の良い中古品を格安で手に入る機会があるならば狙っても損はしないアイピースと言えると思います。