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自作 口径30mm実視界12度対空正立ファインダー [天文>機材>ファインダー]

笠井のガイドファインダーにUF24mmを組み合わせてもケラレ無い事が判明したので、これと恐らくプリズムは同じダイアゴナルを使用している自作3cmファインダーにUF24mmを組み合わせれば更なる視野の拡張、像質の向上が見込めるのでは?と思い再構築してみたのが今回のファインダーです。

fndr-jsk3cm12d_1.jpg

当初このアイピースの組み合わせでは光路長が厳しいと考えていましたが、これまで合焦機構にネジ回転式を採用していた拘りを捨てて、ピント合わせは31.7mmスリーブに対するアイピースの抜き差しで対応する事にしましたがアイピースの交換はしませんのでこれで何の支障も無く、合焦機構を省いた事でよりシンプルな構成とする事が出来ました。

今回のパーツ構成は、

《フード部》
・M42-M37ステップダウンリング
・M42延長筒30mm
・M42延長筒30mm
・M37-M42ステップアップリング

《対物レンズ部》
・M32-M37ステップアップリング
・MoreBlue FG004-ガイドスコープ(対物レンズ部分)
・M30-M42ステップアップリング

《台座兼回転装置部》
・M42-M39全ネジアダプター
・BORG M42回転台座【4520】

《ダイアゴナル部》
・M28-M42ステップアップリング
・WO 31.7mmNew90°正立プリズム(本体部分のみ)
・M28-M42ステップアップリング

《アイピース部》
・M42延長筒10mm
・M42全ネジアダプター10mm
・M42→31.7mmスリーブ変換AD
・UF24mm

となっています。

fndr-jsk3cm12d_2.jpg

この組み合わせで倍率5.4倍、そして実視界は12度まで拡張され、実視で確認してもオリオン座の下半分(三ツ星からリゲル、サイフまでの範囲)はすっぽり収まっていますので計算通りの視野が確保出来ています。期待通り焦点距離24mm見掛け視界65度のアイピースでもケラレは発生しておらず、良像範囲も8~9割となり、瞳径も下がった(5.5mm)事で更に覗き易く、前作よりかなりのパワーアップを遂げる事が出来ました。

重量は約1120gと3cmファインダーとしてはやや重くなりましたが、対空正立で12度の実視界となると小口径のデメリットはより感じる事は少なくなり、理想のファインダーにまた一歩近づいた気がします。