SSブログ

火星デジタルスケッチ2022/12/02+片持ちフォークSP赤道儀のプチ改良 [天文>デジタルスケッチ]

今回の火星接近は前回よりも仰角が上がり、自宅2階ベランダからでは屋根の上に位置してしまい満足に観望出来る機会が中々訪れない日々が続いていましたが、そうこうしている内に最接近(12月1日)を過ぎてしまい、これはもううかうかしていられないとこの日外に望遠鏡を出したところまずまずのシーイングでかろうじてスケッチを取る事が出来ました。

ttsct221202_12.jpg

最接近時の火星であれば輝度が高いですのでもう少し倍率を掛けられた気もしましたが、それでも北極冠(→すみません北極雲との事です)から垂れ下がるように見えるアキダリア平原、子午線湾、ペルシャの海、オーロラ湾と言ったこの辺りのメジャーな地形が確認出来ました。但し今回観望の前にステラナビゲーターで見える地形を事前に確認しており、これ無しでいきなり見ても地形の判別は難しかったかも知れません。逆に言えば予習をする事でそれ程大きいとは言えない今回の火星でも十分に見えを楽しむ事が出来、知識と経験でそれまで見えなかったものが見えてくる天体観望の醍醐味を味わえた気がします。

今回使用した機材の面では架台に片持ちフォークSP赤道儀を使用し、この架台は北側を見る事が出来ないベランダ限定の機材と考えて構築しましたが、黄道は南天を通っていますので惑星を自動追尾したい目的で使うのであればベランダに限らずに使用しても不都合は生じず、やはりバランスウェイトを使用せずに済むので総重量が軽く、それでいて赤道儀としての運用(自動追尾)が可能な部分が本当に便利で助かっています。

また今回プチ改良として片持ちフォークのオフセット量を(画像の青い)アリガタを挟む事で増やしてTSA-120使用時のバランスの崩れを低減させました。

mt-kfspex2_1.jpg

これまではTSA使用時は向きによってはバランスの崩れが大きく微動に負担が掛かっている感触がありましたが、今回改良で東から西までスムーズに動作するようになり、今後より気持ち良く使う事が出来そうです。

mt-kfspex2_2.jpg