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SVBONY SV152(SWA20mm70°十字線アイピース)+自作3cmファインダー小改造 [天文>機材>ファインダー]

これまで自作してきたファインダーには視野の広さ、良像範囲の広さを最優先していた為フラット系長焦点広角の通常観望用のアイピースを使用していましたが、ファインダーには一般的な十字線が入っていなかった事から高倍率の惑星の導入には苦労する事が多く、視野の中心に目見当で対象を持ってくる導入方法では視野から外れている事も少なくなかった事から、3cm自作ファインダーに十字線入りアイピースの組み合わせを今回試してみる事にしました。

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このSVBONYの製品の中身は中華定番アイピースのSWA20mm相当(見掛け視界70度)と思われ、今回ファインダー(F4.3)で性能を確認したところ、UF24mmの時は良像範囲は8割程度だったのに対してこちらは7割程度、SWAアイピースはフラット系ではないので良像範囲を超えた部分の崩れもUFより大きいですが、レンズ枚数が少なく(UFが5群8枚に対してSWAは4群5枚)倍率もUFより若干高いせいか良像範囲内の星は綺麗に見えて微光星も多く見える様な気がしました。

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このアイピースが周辺像の崩れが多少大きくても惑星導入目的では何の不都合も無く、DSO導入用としてもこのファインダーとの組み合わせでは倍率6.5倍、実視界は10.8度と十分に広い視野が得られるので問題無く使える印象です。但し一つ注意点としてはアイピース本体とバレル間に暗視野照明装置を組み込んでいる構造の為かピント位置がかなり手前側となっていて以前のファインダー構成ではピントが出ず、ダイアゴナルと31.7mm径スリーブの間のM42延長筒を短縮させる必要がありました。

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その一方でこのアイピースは回転ヘリコイドも組み込まれている事からアイピース側でピント調節が可能となっており、今回のファインダーは合焦機構を省いていてアイピースの抜き差しでピントを合わせていましたのでその点では相性が良いです。レチクルの形状はシンプルな十字線ですが期待通り惑星の導入が格段に楽になって満足しています。

SVBONY SV152 十字線入アイピース 暗視野照明 SWA 20mm 70°
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