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APM 20x80MS その2(フィルター装着編) [天文>機材>双眼鏡]

APM20x80双眼鏡は口径、倍率、視野の広さのバランスがとても良く、お手軽にメシエ天体を眺めるにはとても適した機材だと感じて気に入っていましたが、この度フィルターの装着が可能になりました。

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中口径双眼鏡にフィルターを取り付ける例としてはフジノンのFMTシリーズなどはオプションで接眼レンズに取り付けるネビュラフィルターが販売されていましたがこれを参考に、接眼レンズ手前にフィルターを装着する方法は無いものかと思案していましたが、この双眼鏡の接眼レンズの周囲のラバー部分の外径が50~51mm程度とほぼ2インチサイズであった事から2インチスリーブアダプターを差し込んで対物側ネジにフィルターを取り付けるアイデアを思い付き、上手く適合するアダプターは無いものかと物色して見つけたのがこのTSM48-2インチスリーブアダプター(国内では星見屋さんで取り扱い)でした。

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このアダプターは全長が17.8mmと短いので双眼鏡の接眼部に差し込んでも本体に突き当たる事が無く、対物側がM48メスネジですので2インチフィルターをそのまま取り付けられる絶妙な設計でしたが、今回はM48を31.7mmフィルター径に変換するアダプターを装着して31.7mm径のフィルターを装着する運用としています。

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アダプター装着により接眼レンズ部外径が大きくなったので(φ60mm)鼻がアダプターに当たる事もありますが、自分的には許容範囲内で思った程覗き易さは悪化してはいない印象です。ただフィルターと目がかなり近づくので曇り易く、アイレリーフ的にも眼鏡使用では全視野は見通せない裸眼専用機材となってしまうかも知れません(2インチフィルターで運用する形態にすれば多少改善しそうです)。

それでも可逆的な改造でフィルターが使用できるようになり、今後運用の幅も広がりそうです。また今回の手段は恐らくこの双眼鏡とほぼ同じ筐体設計と思われる賞月観星のED KING80mmシリーズや接眼部が同様と思われるAPMの10cmや11cmのMSタイプの直視双眼鏡にも適用出来るのではないかと思われますのでご参考になれば幸いです。