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自作2x54星座ファインダー [天文>機材>ファインダー]

以前光害地でのスターホッピングの起点となる星をファインダーに導入する為に使用していた(言わばファインダー用のファインダーとも言える)笠井のWideFinder28ですが、光学系の仕様により目を見口に密着させないと視野を見渡せない部分が不便に感じており、最近入手した笠井のSuperWideBino36の同等品と思われるSR2x54ビノの覗き易さと視野の広さは旧型ワイドビノのそれより格段に向上していると感じましたので、これを何とかファインダーとして活用できないかと考えて作ってみたのが今回のファインダーです。

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構成としては長さ210mmの(ファインダー)アリガタプレート上に等倍ファインダーと星座ビノを同架させ、等倍ファインダーの後ろから星座ビノで覗く形となっています。この様な等倍ファインダーの後ろからテレコンビノで覗いて導入のし易さを向上させるテクニックは以前からアマチュア天文家の間では知られた方法で目新しさは無いかも知れませんが、プレートを斜めにする事によって双眼鏡の片側対物と等倍ファインダーとの光軸を合わせる構造は一応自分で考え付きました。尚全体の高度、方位調整はプレートを微動雲台に載せて行います。

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今回比較的シンプルな構成で済んだ理由の一つとして今回のSR2x54は星座ビノとしては珍しいビノホルダーが取り付け可能な構造となっており、プレート上にビノホルダーを装着する事で自由に双眼鏡の着脱が可能で、必要な時はファインダーとして、そうで無い時は普通の双眼鏡として使い分ける事が容易になっています。

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実際の使用感は正にWideFinder28のパワーアップ版と言った趣で、WideFinderより嵩張る部分を除けば実用性は高く、覗き易く視野も広くなった事で導入し易さも大幅に向上しました。

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双眼鏡なのでもう片側の対物レンズからは障害物(等倍ファインダー)無しの星空を望む事も可能で、等倍ファインダーのレチクルが多少明るい事から導入対象が見え難くなる場合でも左右の対物の像を見比べる事で対象を見失わず、より確実な導入の助けともなっています。