SSブログ

Hα太陽デジタルスケッチ2023/06/01 [天文>デジタルスケッチ]

兼々挑んでみたいと思っていた太陽望遠鏡でのHα太陽像を初めてスケッチしてみました。

ttsct2306-1_3.jpg

太陽像は惑星に比べると描画面積が広く、もし太陽活動が低迷している時期であればのっぺらとした赤い球の絵にしかならないところですがここ最近の活発な太陽活動とダブルスタックのお陰もあって、黒点、ダークフィラメント、プラージュ、プロミネンスに着目して模様を抽出、描き出す事で多少はHα太陽像の眼視イメージに近づけたかも知れません。

ttsct2306-1_2.jpg

但し太陽望遠鏡は視野内の模様の見え方が均一ではないので、太陽を視野の中で動かしながら一番模様が見えるポイントで上のスケッチのメモを取っていましたので細かい取りこぼしがあるかも知れませんが、これは太陽望遠鏡の特性上致し方ないところです。その点で最近低倍率を出せるアイピースが揃ってきた事でより俯瞰した観察が出来るようになった気がします。

ttsct2306-1_4.jpg

太陽望遠鏡は光学パーツが経年劣化する事が少なくないので長年に渡っては使えないかも知れず、素人には調整やメンテナンスが難しく超高精度の機材なので扱いにとても気を遣いますし、個体差が大きい故に見えは常に疑心暗鬼が付き纏い、観望中は苦行のように超暑く、何と言っても超絶高いなどつくづく罪深き沼機材だと思うところですが、熱心な愛好家の方の日々のご活動によりプロミネンスへの誘惑に狂わされた方々が後を絶たない様子を見て密かに喜んでいます笑