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自作バローレンズ Ver3.0 [天文>機材>バローレンズ]

前回自作したバローレンズ12mmアイピース使用を前提とした直進ヘリコイドを使用した可変倍率のバローとしていましたが、前回このバローとEWV-16mmとの相性も良い事が分かり、同じくスマイスレンズを使用していない広角アイピースのWS20mmとの相性も良く、惑星観望用途だけでなくDSO用途にも使えるバローとなる事が期待できた為、12mmアイピース使用の拘りを捨ててヘリコイドも撤去し、固定倍率のバローに再構成しました。

blw-dyv3_1.jpg

今回使用パーツは対物側から、

・バーダーハイペリオンズーム2.25xバロー
・31.7mmバレル→M42オスAD
・M42延長筒80mm
・M42メス→31.7mmスリーブAD

とシンプルな構成となっており、前回のバローはバックフォーカスが短い鏡筒では合焦しない弱点がありましたが、今回は先端のバローをより拡大率の高いバーダーハイペリオンズーム2.25xバローに換装する事で光路消費が抑えられ、これにより拡大率は約3.6倍となりました。

blw-dyv3_2.jpg

よって今回のバロー使用により、

・12mmアイピースの場合 → 焦点距離3.3mm相当
・EWV16mmの場合 → 焦点距離4.4mm相当
・WS20mmの場合 → 焦点距離5.6mm相当

となり、Nikon双眼装置使用により出番が減っていた(Mk-V双眼装置より射出口径が小さく、視野がケラれる為)EWV-16mm、WS20mmを高倍率用アイピースとして再活用する道が開けて一石二鳥となりました。