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天体デジタルスケッチのススメ [天文>デジタルスケッチ]

最近萌え絵や夕焼け絵を描く要領で手描きで惑星を見たイメージを再現する事を試みています。但し自分の場合スケッチとは言っても模様を正確に写し取る事はあまり考えておらず、この鏡筒でこの条件では眼視ではこの位見えると言った望遠鏡の性能を知る参考になる事を目的としたスケッチの為、詳細は雰囲気で仕上げています。ソフトはSAIとPhotshop Elements11を行ったり来たりして描いています。

以下は2019年にFC-100DLで見た土星のベストイメージを描いたものです。

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以下は小口径に過剰倍率を掛けたイメージを表現しようと思い、Zeissの5cmアクロ(C50/540)にバロー連結で300倍以上の倍率を掛けたものですが、対物レンズの性能が想像以上に優秀で口径の6倍以上の倍率にも関わらず思った程破綻しませんでした。

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この様なデジタルスケッチを描くきっかけとなったのはシーイングが劣悪の条件で惑星観望をしていた時期に、Twitterでフォロワーさんがアップされた惑星画像にシーイングが悪くてダメダメとコメントされていてもしっかり模様が写っており、自分が悪いシーイングで見る惑星のイメージとはかけ離れていた為、こっちの地域とフォロワーさんの地域では同じ「シーイングの悪い」でも相当な違いがあるのでは?こっちのシーイングの酷さを知って欲しいと考え、伝える方法としてこれを手描きする事を思い付き、出来たのがこちらです。

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もっと酷かった様にも思えますが(下手すると環が判別できない時もあった気がします)これで多少は気が晴れた一方、惑星の見え味を手描きで表現するのは面白いと感じ、風景絵を描くのに比べれば描画する領域が圧倒的に小さいので早い時間で書き上げる事が出来、最近ネットで見掛けるアマチュア天文家の方の惑星写真のレベルが非常に高いが故に、どう見ても眼視ではそこまでは見えないだろうと感じるものも多かった事から、眼視のイメージの忠実再現を目指したデジタルスケッチに挑んでみようと思い立った次第です。

以下、FC-100DLで見た木星、

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以下、ブランカ70EDTで見た木星、

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以下、ブランカ150SEDで見た天王星です。

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何れも「Mirror Image Sketch」となっているのは天頂ミラーを使っているので裏像で見ていますので、左右反転して正像とする事も簡単なのですが、眼視では天頂ミラーを使ってみる事が一般的ではないかと思いますので、自分が見たままのイメージを残そうと思いこの様になっています。

自分は写真が撮れないので観望の成果としてアピールするものがこれまでありませんでしたので、ようやくお絵描き趣味を真っ当に天文趣味に活用できて、またもし当該望遠鏡を覗いて惑星がどの様に見えるのか少しでも参考になれば嬉しい限りです。