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ビクセン 2倍バローレンズ31.7DX(Mk-V双眼装置用バローに転用編) [天文>機材>バローレンズ]

ブランカ102EDPMk-V双眼装置+12mmアイピースで観望する場合、双眼装置に組み合わせるバローの選択をMeade2xバローにした場合拡大率が約3.3倍で倍率が約309倍となりやや高過ぎで、これより一段拡大率を下げるとなると笠井のBS双眼装置用2xバロー使用で拡大率約2.2倍から倍率が約206倍とこれではやや下がり過ぎで、この間の倍率が欲しいと更なるバローを探し求めて見つけたのが今回のバローです。

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但しこれまでMk-V双眼装置に取り付けるバローは31.7mm径、もしくは2インチのフィルターネジにねじ込めるものしか使えず、今回のバローのレンズ(バレル)部分のネジはフィルターネジでは無かった事からどう取り付けるかを思案した結果、M42のアイピースアダプターにこのバレル部分を取り付け、変換アダプターを介して双眼装置側の2インチフィルターネジに取り付ける方法を思い付きました。

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下段のパーツは左から、M48オス-M42メス変換アダプター、M42オス-M42オスアダプター、そしてM42メス-31.7アダプターとなっています。バローの取り付けはイモネジを使用します。

blw-vxdx2x_4.jpg

これがパーツを組み合わせた状態、

blw-vxdx2x_5.jpg

これが双眼装置に取り付けた状態、

blw-vxdx2x_6.jpg

倍率を稼ぐ為、ダイアゴナルのミラーに接触するかなりぎりぎりまでバローの先端を伸ばしています。

拡大率を例によって方眼紙で実測してみます。念の為以前測定したバローも測定し直してみました。

<<バロー無し(等倍)>>

blw-vxdx2x_nn.jpg

視野の直径は約51.4mm。

《笠井BS双眼装置用2xバロー》

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直径は約22.3mm。よって拡大率は51.4/22.3=約2.30倍

102EDP+12mmアイピースでは倍率約215倍。実はこのバローのみでは102EDPではぎりぎりピントが出ない為、短い延長筒を間に挟んだ関係で前回より少し倍率が上がっています。

《ビクセンDX2倍バロー》

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直径は約20.5mm。よって拡大率は51.4/20.5=約2.51倍

102EDP+12mmアイピースでは倍率約235倍

《Meade2xバロー(日本製)》

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直径は約15.4mm。よって拡大率は51.4/15.4=約3.34倍

102EDP+12mmアイピースでは倍率約312倍

となりました。自分の主観では102EDPの木星模様を見る時の適性最高倍率(見易さを損なわない範疇で出せる最高倍率)は240倍程度と考えていたので、今回のバローはかなり良いところの倍率を出せるようになり、今後この鏡筒での常用バローと恐らくなると思います。それでもMeade2xバローとの拡大率の差はまだ大きいと感じるので、この間を出せるバローの更なる探索はまだ続きそうです。