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Mk-V双眼装置用バローレンズの拡大率測定 その2 [天文>機材>バローレンズ]

これまでMk-V双眼装置用のバローの装着は31.7mm径のノーズピース先端に取り付けて、これにTVの2インチ→31.7mm変換アダプターを付ける事で2インチ接眼部に取り付けていたのですが、このアダプターによる光路消費を失くす為、双眼装置本体には2インチノーズピースを取り付けその先端に2インチフィルターネジを31.7mm径フィルターネジに変換するアダプターを取り付け、これにバローを装着する事でより少ない光路消費で使えるようになりました。

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バローの装着方法が変わった事により、バローとアイピースの間隔が以前と変わってしまった可能性があり、またバローの種類も以前より増えた事から各バローの拡大率を再測定する事にしました。

方法は前回同様、壁に貼り付けた方眼紙を望遠鏡で覗いて目盛りを読む事で算出しました。使用鏡筒はブランカ70EDT、アイピースはセレストロンのOmni PL12mmです。

<<バロー無し(等倍)>>
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視野の直径は約33.5mm

<<笠井 BS双眼装置用1.6xバロー>>
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直径は約19.4mm。よって拡大率は33.5/19.4=約1.73倍
実は手持ちの屈折鏡筒ではこのバローではピントが出ないので出番は少ないです。

<<笠井 BS双眼装置用2xバロー>>
bn-blw-extst2-ks2x_g.jpg bn-blw-extst2-ks2x_h.jpg

直径は約15.2mm。よって拡大率は33.5/15.2=約2.20倍
12mmアイピースで観望していて、シーイングが余り良くなくて倍率を下げたい時に重宝しています。

<<ミード 2xバロー(日本製)>>
bn-blw-extst2-md2x_g.jpg bn-blw-extst2-md2x_h.jpg

直径は約10.2mm。よって拡大率は33.5/10.2=約3.28倍
12mmアイピース使用で、気流がまずまず良好な時に出番が多いバローです。

<<ビクセン2xショートバロー>>
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直径は約9.6mm。よって拡大率は33.5/9.6=約3.49倍
ミード2xと笠井3xとの間でやや出番が少ないです。

<<笠井 BS双眼装置用3xバロー>>
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直径は約9.3mm。よって拡大率は33.5/9.3=約3.60倍
12mmアイピース使用でシーイングが良好と感じる時に使います。
1.6xバローや2xバローもそうですが、やはりBS双眼装置に付けるよりは拡大率は上がるようです。

<<バーダーハイペリオンズーム用2.25倍バロー>>
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直径は約8.0mm。よって拡大率は33.5/8.0=約4.19倍
12mmアイピースとの組み合わせではFの長いFC150SEDではやや過剰倍率となりますが、TSAを使う時は丁度良い高倍率になります。

<<ヤフオク購入中華3倍ショートバロー>>
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直径は約5.6mm。よって拡大率は33.5/5.6=約5.98倍
ブランカ70EDTなど短焦点鏡筒で強拡大したい時に重宝します。
他の鏡筒でも思い切った高倍率を出したい時にも使います。

高い倍率を出せるバローは充実してきましたが、まだ笠井2xバローとミード2xバローの中間、拡大率2.7倍程度となるようなバローが欲しいですので、まだ暫くバロー探しの旅は続きそうです。

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