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ビクセン APP-TL130三脚 [天文>機材>架台]

APZポルタGP2GPXAZ-3と言った架台をこれまでSXG-HAL130三脚一本を使い回して運用してきましたが、APZポルタをもっと気軽に出せる機材にしたいと思い、以前から評判が良く気になっていたこの三脚を手に入れてみました。

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実物を手にしてみるとやはり評判が良い理由が分かります。HAL三脚より相当軽く、それでいて強度はそれ程変わらないようにも感じます。実際APZポルタを取り付け、TSAを載せて高倍率での揺れ具合を比較してみましたが、揺れが収まる時間に殆ど違いはありませんでした。

HAL三脚との大きな違いがセンターポールの存在で、この為三脚開き止めの上にアクセサリートレイなどを置く事ができませんが、センターポールと開き止めが連結しており、この接続をロックできる事から、架頭→センターポール→開き止め→脚の三角構造が内部で形成され、各部のグラつきが抑制される非常に安定した構造となっています。また脚の付け根や開き止めと脚の接続部分がHAL三脚の様にガシャガシャグラグラ動かないのも安定感を生み出している大きな要因と思います。

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また任意の位置(開脚度)でセンターポールと開き止めをロックできる構造になっているので、脚を全開に開かなくても安定を確保でき、個人的にはベランダなど狭い場所で脚を少し狭く開いて使いたい場合で重宝しています。また脚を開脚したり畳む時もセンターポールを介して3本同時に開閉動作するので設置、撤収がスムーズに行えるのもこの構造の利点だと思います。

脚は三段の伸縮式ですが、ロック方式がレバー式なのもロックの状態が見た目や感触で分かり易く、個人的にはこちらが好みです。TG-S経緯台はナット式でしたが、観望会などで少し慌てて設置した際に、ロックしたつもりが完全に締まっておらず、観望中に脚が縮んで丸ごと倒れた事がありましたので、あまり好みではありません。

一点気をつける点はビクセンの架台は三脚取付部の形状がSX規格(φ45mm)のものと旧GP規格(φ60mm)のものがありますが、SX規格の三脚に旧GP規格の架台を取り付けるアダプター(GP60→45AD)を取り付ける事ができない構造となっている(アダプターを装着するには架台取り付けネジを長いものに取り替える必要がある)為、旧GP規格の架台を載せる事ができないのが個人的には少々残念ですが、今となってはそれ程困る事はないでしょう。

重量、使い勝手、性能のバランスが総じて良く、価格もリーズナブルですので誰にでも薦められる三脚だと感じました。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

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