SSブログ

惑星デジタルスケッチ2021/06/22+ブランカ150SEDの実力について [天文>デジタルスケッチ]

この日は久しぶりに晴れたのでフンパツしてブランカ150SEDTマウント経緯台でお手軽出動させたところ近年稀に見る好シーイングで、これはスケッチ取らないと勿体無いと思い急遽メモスケッチを準備して記憶が薄れない内にデジタルで仕上げました。

ttsct210622_1_10.jpg

この時の木星で印象的だったのはガリレオ衛星の小ささで、シーイングが良ければここまで締まって見えるんだと驚きました。NEBが単なる太い縞ではなく、その中央に一際濃い細い縞が通っているのを確認できたのも初めてだったかも知れません。

ttsct210622_2_14.jpg

土星もスケッチでは表すのが難しいですが、この時はとにかく立体感を感じました。細かく煌びやかな衛星がたくさん見えたのも印象的でしたがメモを取っておらず、上のスケッチでは衛星の位置はうろ覚えです。

これまでブランカ150SEDの実力、高倍率での惑星の見え味に関して、TSA-120と比べて『恐らく』上回っている、条件が良ければ『多分』上回る、と言った想像や仮定を含む評価でしたが、今回の観望で先日のTSAで見た木星も良い条件だった事もあり、はっきりと150SEDの方がTSAを上回ると断言出来る性能を持っている事が確認できました。

これまでTSAに比べると150SEDの見え味は若干眠さを感じており、解像度では150SEDが上回るがシャープネスではTSAが上回る?と言う印象だったのですが、この日の見え味ではシャープさでもTSAに遜色無い15cmアポとしてまず真っ当な性能が出ていると感じました。以前観望会でPENTAX 150EDで観た木星や土星が15cmアポの見え味としてこれまで目に焼き付いていましたが、この日の150SEDの見え味であればそれ程負けていなかったと思います。

ttskt210622_3.jpg

ようやくこの鏡筒が信頼のおける性能を持っている事を確認できたのは大きな収穫でしたが、この判断が下せるまでに購入から一年半を待たなければならなかった事を考えると大口径アポの実力を引き出す難しさも改めて感じた次第です。