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火星デジタルスケッチ2020 その2 [天文>デジタルスケッチ]

2021年に入ってもう一度くらい火星のスケッチが取れないかなと思ったのですが、視直径が小さくなった事も去る事ながら火星の仰角がどんどん上がって行って、ベランダからの観望が不可能になってしまったので昨年12月の残りのスケッチ分をアップします。

以下が12/14にFL-90Sでスケッチした火星です。

ttsct201214_17.jpg

横長の黒い模様は太陽湖からシレーンの海に掛けてに相当します。この時の視直径は12.6"と既に次々回(2025年1月中旬)の最接近時の大きさ(14.6")を下回っているに関わらず、小口径でもシーイングがそこそこならまだ模様を楽しめる見え味だった事から、例え今回の様な大接近ではなくてもちゃんと楽しめそうな感触が得られたのが収穫でした。

以下は12/27にTSA-120でスケッチした火星です。

ttsct201227_1_20.jpg

これまでTSA-120を使って火星のスケッチを取った事が無かったので、一回はこの鏡筒で取りたいと機会を窺って思いようやく得られたものですが、300倍超を掛けて観望しましたがやはり大分小さくなった印象が強かったです。ただ小さいながらもヘラス平原の白っぽい部分や一瞬シーイングが良い時は大まかな模様の輪郭までは判別出来そうな見え味でしたので、高性能の鏡筒に良好なシーイングに恵まれれば、やはり小さい火星でも十分楽しめるように思いました。

またこの時は先日の木星土星大接近で実戦投入した片持ちフォークSP赤道儀改で自動追尾での観望が出来たので、久々に見掛け視界の狭いTMBモノセンやKpl20xを観望に使えました。今後はこの架台による自動追尾での観望の機会も増えると思われるので、火星観望は暫くお預けとなりますが、今シーズンの木星や土星の観望がこれまでよりじっくり行えそうで、デジタルスケッチも少しでもレベルアップ出来るように頑張りたいところです。