Nikon双眼装置用バローレンズの拡大率測定 [天文>機材>バローレンズ]
惑星観望用のメイン双眼装置をMk-VからNikon双眼装置に交代した事で光路長の違いによりこれまでのバローの拡大率も変わりましたので再測定しました。
<<バロー無し(等倍)>>
視野の直径は約51.5mm。
《笠井 BS双眼装置用2xバロー》
直径は約20.2mm。よって拡大率は51.5/20.2=約2.55倍
12mmアイピース使用の場合、
となり、102EDPではこのバローが概ね適正倍率となります。
《ビクセンDX2xバロー》
直径は約18.6mm。よって拡大率は51.5/18.6=約2.77倍
12mmアイピース使用の場合、
となり、102EDPや150SEDでよく使うバローです。
《ミード 2xバロー(日本製)》
直径は約13.5mm。よって拡大率は51.5/13.5=約3.81倍
12mmアイピース使用の場合、
となり、102EDPでは過剰倍率となり、FL90Sや150SEDでもやや倍率が高めでTSAとの組み合わせが最良のバローです。
《笠井 BS双眼装置用3xバロー》
直径は約12.1mm。よって拡大率は51.5/12.1=約4.26倍
12mmアイピース使用の場合、
となり、全体的に倍率高めですが、対象や条件によってはFL90S、TSAや150SEDではまだ使えます。
《バーダーハイペリオンズームバロー》
直径は約10.5mm。よって拡大率は51.5//10.5=約4.90倍
12mmアイピース使用の場合、
となり、この辺りまで来ると実用範囲を超え始めますのでより短焦点鏡筒、長焦点アイピース向けのバローとなります。
《ヤフオク中華3倍ショートバロー》
直径は約7.1mm。よって拡大率は51.5/7.1=約7.25倍
12mmアイピース使用の場合、
となり、これは上の鏡筒では完全にお遊び超高倍率を掛けるバローと言った趣ですが、F6以下の高性能短焦点鏡筒を入手する機会があれば必要になってくるバローだと思います。
こうして見るとMk-Vで使用してた時よりも拡大率が高いですので、このNikon双眼装置はより光路長が長い事が分かります。相変わらずMeade2xバローとビクセンDXバローの間の拡大率(3.2倍位)が欲しいですが、中々良い物が見つからず散財する日々が続いています(^^;
<<バロー無し(等倍)>>
視野の直径は約51.5mm。
《笠井 BS双眼装置用2xバロー》
直径は約20.2mm。よって拡大率は51.5/20.2=約2.55倍
12mmアイピース使用の場合、
鏡筒 | F値 | 倍率 | 瞳径 |
・FL-90S | F9 | 約172倍 | 約0.5mm |
・BLANCA-102EDP | F11 | 約238倍 | 約0.4mm |
・TSA-120 | F7.5 | 約191倍 | 約0.6mm |
・BLANCA-150SED | F8 | 約255倍 | 約0.6mm |
・VX250-L | F6.4 | 約340倍 | 約0.7mm |
となり、102EDPではこのバローが概ね適正倍率となります。
《ビクセンDX2xバロー》
直径は約18.6mm。よって拡大率は51.5/18.6=約2.77倍
12mmアイピース使用の場合、
鏡筒 | F値 | 倍率 | 瞳径 |
・FL-90S | F9 | 約187倍 | 約0.5mm |
・BLANCA-102EDP | F11 | 約259倍 | 約0.4mm |
・TSA-120 | F7.5 | 約208倍 | 約0.6mm |
・BLANCA-150SED | F8 | 約277倍 | 約0.5mm |
・VX250-L | F6.4 | 約369倍 | 約0.7mm |
となり、102EDPや150SEDでよく使うバローです。
《ミード 2xバロー(日本製)》
直径は約13.5mm。よって拡大率は51.5/13.5=約3.81倍
12mmアイピース使用の場合、
鏡筒 | F値 | 倍率 | 瞳径 |
・FL-90S | F9 | 約257倍 | 約0.3mm |
・BLANCA-102EDP | F11 | 約356倍 | 約0.3mm |
・TSA-120 | F7.5 | 約285倍 | 約0.4mm |
・BLANCA-150SED | F8 | 約381倍 | 約0.4mm |
・VX250-L | F6.4 | 約508倍 | 約0.5mm |
となり、102EDPでは過剰倍率となり、FL90Sや150SEDでもやや倍率が高めでTSAとの組み合わせが最良のバローです。
《笠井 BS双眼装置用3xバロー》
直径は約12.1mm。よって拡大率は51.5/12.1=約4.26倍
12mmアイピース使用の場合、
鏡筒 | F値 | 倍率 | 瞳径 |
・FL-90S | F9 | 約288倍 | 約0.3mm |
・BLANCA-102EDP | F11 | 約398倍 | 約0.3mm |
・TSA-120 | F7.5 | 約320倍 | 約0.4mm |
・BLANCA-150SED | F8 | 約426倍 | 約0.4mm |
・VX250-L | F6.4 | 約568倍 | 約0.4mm |
となり、全体的に倍率高めですが、対象や条件によってはFL90S、TSAや150SEDではまだ使えます。
《バーダーハイペリオンズームバロー》
直径は約10.5mm。よって拡大率は51.5//10.5=約4.90倍
12mmアイピース使用の場合、
鏡筒 | F値 | 倍率 | 瞳径 |
・FL-90S | F9 | 約331倍 | 約0.3mm |
・BLANCA-102EDP | F11 | 約458倍 | 約0.2mm |
・TSA-120 | F7.5 | 約368倍 | 約0.3mm |
・BLANCA-150SED | F8 | 約490倍 | 約0.3mm |
・VX250-L | F6.4 | 約653倍 | 約0.4mm |
となり、この辺りまで来ると実用範囲を超え始めますのでより短焦点鏡筒、長焦点アイピース向けのバローとなります。
《ヤフオク中華3倍ショートバロー》
直径は約7.1mm。よって拡大率は51.5/7.1=約7.25倍
12mmアイピース使用の場合、
鏡筒 | F値 | 倍率 | 瞳径 |
・FL-90S | F9 | 約489倍 | 約0.2mm |
・BLANCA-102EDP | F11 | 約678倍 | 約0.2mm |
・TSA-120 | F7.5 | 約544倍 | 約0.2mm |
・BLANCA-150SED | F8 | 約725倍 | 約0.2mm |
・VX250-L | F6.4 | 約967倍 | 約0.3mm |
となり、これは上の鏡筒では完全にお遊び超高倍率を掛けるバローと言った趣ですが、F6以下の高性能短焦点鏡筒を入手する機会があれば必要になってくるバローだと思います。
こうして見るとMk-Vで使用してた時よりも拡大率が高いですので、このNikon双眼装置はより光路長が長い事が分かります。相変わらずMeade2xバローとビクセンDXバローの間の拡大率(3.2倍位)が欲しいですが、中々良い物が見つからず散財する日々が続いています(^^;
2022-09-11 12:24