我が家の自作BINOの特徴、及び使用アイピースの考察 [天文>機材>望遠鏡]
日頃我が家の自作BINOに組み合わせるアイピースの選定に頭を悩ませる事が多く、運用シミュレータを毎回叩くのも手間なので、ある程度考えが固まったものを自分用のメモとして表にまとめてみました。
自分的にBINO用のアイピースの決め方としてはまず最大実視界が得られる低倍率側のアイピースと、その機材で実用範囲の最高倍率を出せるアイピースを決めた上で、その間を2、3のアイピースで埋める、と言う傾向が多いように思えます。
また自作BINOが増えてきて、その特徴、使用目的、コンセプトを明確にしておかないと機材作りが迷走して際限無く増殖してしまう懸念がある事から(やや手遅れ)、各BINOの長所、短所についても以下にまとめてみました。
自分が最初の自作BINO、ミニボーグ45ED-BINOを作ったきっかけはイーソス17mmを使用した100度双眼の世界をどうしても味わってみたいと言う理由が第一でしたが、もう一つ、雑誌やネットで望遠鏡・双眼鏡サミットや双望会と言ったスターパーティで紹介されるオリジナリティー溢れる自作機材を拝見して、自分も小口径でも良いのでオリジナルの機材を所有する事に憧れた事も大きな原動力となりました。
実際作ってみると期待以上の見え味に自作の手応えを感じ、市販の機材に比べると自由度や万能性、機動性などは低いかも知れませんがその分一点突破の尖ったスペックで至上の見え味を味わえるメリットに加え、アイデアを思い付いて工夫、改善を積み重ねた機材が狙い通り、もしくはそれ以上の機能、性能を実現出来た時のカタルシス、大きな達成感が得られるところが自作の醍醐味と言えるのかも知れません。
自分にとって達成感とはある目標を決めてそれを達成する事で自己成長が実感出来、それが自分の自信に繋がり、人生を前向きに生きる原動力、生きる力にも繋がるものと考えていますので、それ故に最近は自作する過程が楽しく、ややもすると「手段の為には目的を選ばない」状況に陥り兼ねませんが笑、投じれる資金や保管スペースには限りがありますのでその機材が本当に必要かどうかもよく吟味した上で今後も自作を楽しんでいければと思うところです。
使用アイピース | 倍率 | 見掛け視界 | 実視界 | 射出瞳径 | |
VX10L+Mk-V (等倍延長レンズ使用) | ・UW6mm ・UW9mm ・SSW14mm ・XW20 | 267倍 178倍 114倍 80倍 | 68度 68度 83度 70度 | 0.26度 0.38度 0.73度 0.88度 | 0.9mm 1.4mm 2.2mm 3.1mm |
R200SS-BINO (1.8xバロー内蔵) | ・SSW14mm ・XW20 ・SWA32mm | 103倍 72倍 45倍 | 83度 70度 70度 | 0.81度 0.97度 1.56度 | 1.9mm 2.8mm 4.4mm |
APM12cm双眼 | ・UW6mm ・XWA9mm ・SSW14mm ・ES24mm | 110倍 73倍 47倍 28倍 | 68度 100度 83度 68度 | 0.62度 1.36度 1.76度 2.47度 | 1.1mm 1.6mm 2.5mm 4.4mm |
FL90S-BINO | ・12mm+3.6xバロー ・EWV16mm+3.6xバロー ・WS20mm+3.6xバロー ・XWA9mm ・Ethos17mm ・Masuyama32mm | 246倍 184倍 145倍 90倍 48倍 25倍 | 50度 85度 84度 100度 100度 85度 | 0.2度 0.46度 0.58度 1.11度 2.1度 3.36度 | 0.4mm 0.5mm 0.6mm 1mm 1.9mm 3.6mm |
ミニボーグ71FL-BINO | ・12mm+3.6xバロー ・EWV16mm+3.6xバロー ・WS20mm+3.6xバロー ・XWA9mm ・Ethos17mm ・Masuyama32mm | 121倍 91倍 71倍 44倍 24倍 13倍 | 50度 85度 84度 100度 100度 85度 | 0.43度 0.94度 1.18度 2.25度 4.25度 6.8度 | 0.6mm 0.8mm 1mm 1.6mm 3mm 5.7mm |
CUSTOM60L-BINO (2.2xバロー内蔵) | ・12mm ・EWV16mm ・WS20mm | 167倍 125倍 100倍 | 50度 85度 84度 | 0.3度 0.68度 0.84度 | 0.4mm 0.5mm 0.6mm |
CUpレンズNo5-BINO | ・XWA9mm ・Ethos17mm ・Masuyama32mm | 22倍 12倍 6.3倍 | 100度 100度 75度 | 4.5度 8.5度 12度 | 1.8mm 3.3mm 6.2mm |
自分的にBINO用のアイピースの決め方としてはまず最大実視界が得られる低倍率側のアイピースと、その機材で実用範囲の最高倍率を出せるアイピースを決めた上で、その間を2、3のアイピースで埋める、と言う傾向が多いように思えます。
また自作BINOが増えてきて、その特徴、使用目的、コンセプトを明確にしておかないと機材作りが迷走して際限無く増殖してしまう懸念がある事から(やや手遅れ)、各BINOの長所、短所についても以下にまとめてみました。
自分が最初の自作BINO、ミニボーグ45ED-BINOを作ったきっかけはイーソス17mmを使用した100度双眼の世界をどうしても味わってみたいと言う理由が第一でしたが、もう一つ、雑誌やネットで望遠鏡・双眼鏡サミットや双望会と言ったスターパーティで紹介されるオリジナリティー溢れる自作機材を拝見して、自分も小口径でも良いのでオリジナルの機材を所有する事に憧れた事も大きな原動力となりました。
実際作ってみると期待以上の見え味に自作の手応えを感じ、市販の機材に比べると自由度や万能性、機動性などは低いかも知れませんがその分一点突破の尖ったスペックで至上の見え味を味わえるメリットに加え、アイデアを思い付いて工夫、改善を積み重ねた機材が狙い通り、もしくはそれ以上の機能、性能を実現出来た時のカタルシス、大きな達成感が得られるところが自作の醍醐味と言えるのかも知れません。
自分にとって達成感とはある目標を決めてそれを達成する事で自己成長が実感出来、それが自分の自信に繋がり、人生を前向きに生きる原動力、生きる力にも繋がるものと考えていますので、それ故に最近は自作する過程が楽しく、ややもすると「手段の為には目的を選ばない」状況に陥り兼ねませんが笑、投じれる資金や保管スペースには限りがありますのでその機材が本当に必要かどうかもよく吟味した上で今後も自作を楽しんでいければと思うところです。
2023-03-25 10:27